ジャガー Fタイプ クーペ 「野性味とエレガントが両立するクーペ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

3

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
2
燃費
2
価格
2

野性味とエレガントが両立するクーペ

2022.1.21

年式
2014年4月〜モデル
総評
パーソナリティクーペとしては存分に個性を発揮できるモデルと言えるのではないか。スポーツカーを得意としていたジャガーの歴史を考えると、現行ラインアップの中で最もジャガーらしいモデルと言えよう。独特の世界観はきっと所有欲を満たしてくれるはずだ。
満足している点
独特のデザインと野性味があるジャガーらしい雰囲気は他に代えがたいと言える。他を圧倒する性能を誇っている訳ではないが、独特の世界観や雰囲気はハマる人にはハマって所有欲を満たしてくれるモデルであることは間違いない。
不満な点
価格設定が高いのと、燃費性能が悪いところが気になる点として挙げられる。最もこの手のモデルを購入することを考えたら、そのような金額的話は気にしてはいけないのであろうが、同じスペックやパッケージを持つ他メーカーのモデルと比べてしまうと分が悪いことは間違いない。
デザイン

5

伝統的なロングノーズショートデッキのスタイリングで、全体的にキレイなシルエットとなっているが、いい意味でジャガーらしいアクの強さがあり、バランスが取れたデザインだと感じさせる。フェイスリフトを受けて近代的なデザインへと生まれ変わり、まだまだ現役モデルとして新鮮さがある印象へと生まれ変わったのも良い。
走行性能

4

2ドアクーペのGTとして考えた場合、走行性能は申し分ないと言える。もちろん、スポーツ志向の強いモデルと比べた場合はいささか分が悪いが、それはこのクルマのコンセプトとは相反すると言えよう。2.0LターボエンジンもGTとして考えれば申し分ない加速性能を有していると思う。
乗り心地

4

ボディの芯が硬いという印象を受けるが、足回りの当たりはそこまで硬くないという印象。確かに硬めではあるが、GTとしての性能も十分に誇った乗り心地を見せる。長時間乗っても疲れないだろうなという印象。バリバリのスポーツモデルとは違った立ち位置にいることを乗り心地からは感じさせる。
積載性

2

2シータークーペということを考えても、積載性に関してはあまりいいとは言えない。トランクの容量としては悪くないのだが、縦長のトランクは高さがあまりなく使い勝手がいいとは言えない。この手のモデルにトランク積載性を求めるのはナンセンスかもしれないが、他の2シータークーペの方がトランクに関しては羨ましく思うだろう。
燃費

2

V8グレードに燃費性能を期待してはいけないのは当然であるが、2.0Lグレードや3.0L V6グレードもあまり良い燃費性能とは言えない。同クラスのエンジンを搭載するスポーツクーペであっても、より優れた燃費性能を持つモデルは存在する。燃費性能を気にするのであれば、他のスポーツクーペを検討すべきと言えるだろう。
価格

2

エントリーグレードであっても900万円を超えてくる価格設定は割高感があることは否めない。最もこのクラスのクーペとなると、あまり価格設定を気にせず指名買いするユーザーが多いのかもしれないが、同じようなパッケージを採用している他の欧州クーペの方がコストパフォーマンスが高いと言えるだろう。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
ジャガー Fタイプ クーペ 新型・現行モデル

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