ホンダ ヴェゼルハイブリッド 「先代モデルに比べて各部の質感が向上」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
5
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
5
燃費
5
価格
4

先代モデルに比べて各部の質感が向上

2022.6.20

年式
2021年4月〜モデル
総評
先代モデルと比べるとかなり魅力的な1台に進化したという印象だ。各部の質感の向上。新しいハイブリットシステムの燃費性能。コンパクトなボディサイズながら広くて利便性の高いラゲッジスペース。そして軽量な車体からくる走行性能の高さ。現代のシティ系SUVの中ではかなり高い次元でバランスが取れているという印象を受ける。もちろん今後進化して欲しい部分はあるが、スタートが良いので進化という面も楽しみな気持ちが大きい
満足している点
まず各部の質感が向上したことに対して好印象を受ける。先代モデルは走りもそうだが、全体的にどこかフィットベースな印象がぬぐえなかったというイメージがあった。しかし現行モデルではグッと全体的に質感が向上した。また、新しいハイブリットシステムも良い。燃費性能ももちろんだが回生ブレーキをエンジンブレーキのようにパドルシフトでコントロールできて、走りの楽しさもある。このクラスのハイブリットではなかなかないギミックが嬉しい。
不満な点
あまり気になる箇所が多くはない。しかし、ホンダ車全体的な印象としてだがシートがしっくりとこないというか、身体が沈みすぎる印象がある。もっとしっかりとしたシートならば長距離移動もさらに快適で、魅力的なSUVになることは間違いない。また、メーターやモニターの配置などが少し古いという印象を受ける。他の質感が上がってグッとよくなっただけに、気になってしまう部分ではある。
デザイン

5

伸びやかな印象があるエクステリアデザインからは大柄なボディかと想像してしまうが、全長4330mm、全幅1790mmとなっていて意外とコンパクト。これだけコンパクトなボディサイズで先代よりも一つクラスが上がったかのような、見た目のサイズ感を感じるデザイン処理は上手いと思う。また、灯火類のデザインやLEDを使うことで今どきらしい先進的なイメージを演出しているのも好印象だ。いままでのヴェゼルになかった洗練された印象を受ける。
走行性能

5

新しいハイブリットシステムはバッテリーセルが増え、モーターの出力も向上した。そのため動力性能というか実用域でのトルクはより優れて快適な加速を見せるという印象になった。しかし、素晴らしいと思うのは車両重量だ。ハイブリッドモデルでも1400kg前後になっていて、近年のハイブリッドSUVの中では軽量な部類と言える。各種制御や解析技術が進んでもウェイトという部分に勝ることは難しく、基本的な部分で走行性能を高めているという印象だ。
乗り心地

4

先代モデルはどこか突っ張る感じというか、コツコツ感があったという印象であったが、そこから比べると確実に乗り心地は向上したと思う。伝わってくる振動が先代モデルに比べてしなやかに、角が取れてソフトになったそんな印象だ。ただ、同じクラスのSUVでより乗り心地に優れているというモデルは存在しているとも思う。この辺は今後の熟成にも期待したいポイント。パワーユニットは以前よりも静寂性が増しているため疲労への影響は少なくなった。
積載性

5

SUVとしては比較的コンパクトなボディサイズ、かつクーペ風なCピラーが傾斜されたデザインということを考えるとラゲッジスペースは広い印象を受ける。ただ、横幅に関しては少し物足りないという気もする。それは欲を言えばな部分なのでヴェゼルのラゲッジスペースは大満足と言える。開口部下部も低く荷物も積み下ろししやすいし、リアシートのシートアレンジも様々な展開ができるので工夫次第で様々な荷物を快適に載せることができるだろう。
燃費

5

フィットにも新しいハイブリットシステムであるe:HEVはラインアップされているが、同クラスのライバルと比べた場合、新しいハイブリットシステムの恩恵を受けているのはどちらかと言えばヴェゼルの方だと思う。これはシステムが新しいというのもあるが、ヴェゼルの車重がこのクラスのSUVとしては軽量であるということと、空気抵抗をより煮詰めているという側面も大きく影響していると思われる。WLTCモード25.0㎞/Lという数値はライバルたちにも全然引けを取らない
価格

4

価格帯はエントリーグレードで270万円ほど、トップグレードで330万円ほどという設定だが、各種質感がグッと向上したことを考えると先代モデルに比べてお買い得感は増したと思う。また、トップグレード以外のグレードも装備内容は魅力的なものとなっていて、「実質的」なグレード選択があるのが嬉しいポイント。個人的にはトップグレードではなく、中間グレードのZが現実的な選択肢として最もアリだと考えている。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
ホンダ ヴェゼルハイブリッド 新型・現行モデル

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