ホンダ ヴェゼル 「非ハイブリッドのヴェゼル」のユーザーレビュー

Forest-Shadow Forest-Shadowさん

ホンダ ヴェゼル

グレード:X・ホンダセンシング(CVT_1.5) 2018年式

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
-
乗り心地
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燃費
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デザイン
-
積載性
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価格
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非ハイブリッドのヴェゼル

2019.8.31

総評
スタイリッシュなコンパクトSUVの市場は、まず2010年に日産 ジュークが開拓しました。



その後は2013年にホンダ ヴェゼルが市場の中心に立ち、2016年にはトヨタ C-HRがヴェゼルから主役の座を奪いましたが、2018年3月にはランエボと同じ電子制御4WDシステムを持つ三菱 エクリプスクロスがデビューしたり、同年5月にはマツダがCX-3のクリーンディーゼルの排気量を1500ccから1800ccにスープアップしたりと、自動車メーカー各社が限られたコンパクトSUV市場の中で取っ組み合いの戦争を繰り広げています。


そして現在は約3年ぶりに日本に帰って来たトヨタ RAV4が、ボディサイズの割に比較的安めの価格なのがウケて、ホッカホカに温まったコンパクトSUV市場のお客さんを奪っていっています。


一方、世界に目を向けますと、スバル XVやアウトバックのようなステーションワゴンをベースに車高を上げたクロスオーバータイプが今ブイブイ来ています☆


ジュークから始まったコンパクトSUV市場は、流行りに乗って尖ったデザインのクルマを出せば売れていた時代から、居住性や使い勝手などに長けた別のクラスのSUVと競いあって勝たなければならない激戦区となりました。


でも私は、そんな昨今の大荒れな戦場でもホンダ ヴェゼルはまだ十分戦えるクルマだと感じました。


どこにそれだけの魅力があるのか、何を根拠にそこまで自信をもって推せるのか、また1から100まで説明すると超長文になりそうなので大雑把な表現になりますが……、



ホンダ ヴェゼルに乗ると、今から20年くらい前まで街中でよく見かけたシビックを思い出すんですよ。


私自身、初代フィットを13年320000km以上乗ってますが、フィットはフィット、シビックはシビックだと思ってます。

ユーティリティ重視のフィットと違い、ワンダーやスポーツ、ミラクルなんて呼び名で愛されてきたあの頃のシビックって、オーナーのカーライフをとても豊かにする不思議なキャラクターが立っていたんですよね~

3ドアハッチバックというパーソナル色の強いスタイルでも、普段使いや友達とのドライブも楽しめる素晴らしいクルマでした。


峠の下りでFRのテールを小突きまわすのはあくまで副産物です(笑)



ま、その頃まだ子供だった免許取り立ての若いコにはこんな昔話を語っても正直ピンとこないかもしれませんが、間違いなく言えることは、ホンダ ヴェゼルは他のどのホンダ車よりもホンダらしいホンダ車です!
(余計に分かりにくいww)
満足している点
代車でヴェゼルを借りて、ウキウキでオートテラスを後にしてドライブを始めた時のこと……。


ヴェゼルの上空の大空を優雅に羽ばたいていた水鳥からシャワーのような放たれたミサイルが、クリスタルブラック・パールのボディ全体にまんべんなく降り注いで来やがりました(#゚Д゚)


ヴェゼルのボディは水鳥のシャワーのおかげで、黒地に白のドット柄に一気に変身ww


ヴェゼルの車内の我々は、水鳥のシャワーのせいでドライブのテンションが一気にトーンダウン⤵️⤵️


例え代車とはいえ、塗装を痛める水鳥のミサイルをボディに塗りつけたまま代車のヴェゼルを使うワケにはいきません。


そこで、たまたま通りがかったガソリンスタンドにピットインし、洗車機で水鳥のミサイルを洗い流すことにしました。



洗車機のおかげで白いドット柄はキレイに無くなりましたが、この時驚いたのが洗車機の最後のエアブローで水滴がほとんど無くなっていたことです。

まだ新車のヴェゼルなのでボディにも撥水効果が残っていたとはいえ、洗車機のエアブローで水滴がみんな吹き飛んでいたということは、ヴェゼルのエアロダイナミクスがとても優れている証拠だと感じました。
不満な点
ホンダ車のシート全般に言えることですが、追突された際のむち打ち症を軽減するために設計されたヘッドレストが、結構前屈みに折れ曲がっているため、シートの背もたれに体を密着させて正しい運転姿勢を取ると、私の場合は首が前に折れてしまいました。

これだと前方視界が狭まるので安全運転出来なくなってしまいますし、首もすぐに痛くなり、運転に余裕が無くなってしまいます。



結局、シートの背もたれを軽く下げて左手をアームレストに乗せる、ちょっとヤカラチックな運転姿勢になってしまいました。



もうひとつ気付いた点といえば、助手席側のドアミラーの面積の小ささです。



ホンダの公式サイトでは、良好な視界を確保するための技術として紹介されています。


数年前のSUVのボンネットによく生えていたあのキノコみたいな「サイドアンダーミラー」に代わる技術としてホンダが編み出したカラクリの「プリズムアンダーミラー」ですが、ネットで「ヴェゼル ドアミラー 見にくい」と検索するとズラズラとヴェゼルオーナーの不満が出てくるように、助手席側のドアミラーの下半分がカットされているためとにかく使いにくかったです。


駐車場でバック駐車する際に、助手席側のドアミラーの鏡面に駐車枠の白線が写らないのでとても困りますし、複数の車線がある道を走行する際にも、ドアミラーを通して自車周辺の交通状況を把握することが困難になるため、後方から突然やってくるロードレイジに気付くことも遅れてしまいそうです。


ヴェゼルを検討中の方は購入後に後悔しないためにも、運転席に実際に座りドアミラーを合わせて試乗してみることをオススメします。
デザイン

-

走行性能

-

親父のアクティトラックを12ヵ月点検に出した時に代車として1日借りました。

年式は平成30年12月。グレードはX・ホンダセンシングになります。
搭載されるエンジンは僕のフィットと同じ1.5リッターの4気筒のL型ですが、現行フィットのRSグレードと同じ直噴エンジンに進化したL15Bです。

最高出力はフィットRSより1馬力低い131馬力。最大トルクはフィットRSと同じ15.8kg・mです。
ハイブリッドシステムは搭載されてません。

1.5リッター直噴エンジンから生み出されたパワーはCVTで調律され、フィットRSより100kg重い1190kgのボディを前輪駆動で転がします。


実際に走らせてみますと、フィットRSより100kg重いとは言ってもトヨタのアリオン/プレミオとほぼ同じ車両重量なので、見た目はSUVルックで重そうに見えますが、2名乗車+エアコンでも市街地をおとなしい速度で流すくらいは全く問題ありませんでした。


ただ、この直噴エンジンのL15B独特の音なのか、それとも215/60R16という大径タイヤを転がす負荷が大きすぎるのか分かりませんが、エンジン音が私のフィットのL15Aエンジンよりも低音で、常にブロロロローッって唸っているように聴こえました。

その音はまるでタクシーのエンジン音のようで、テレビCMのあのクールなイメージと真逆の雰囲気でちょっと残念でしたね。



ただ、このヴェゼルをアップダウンの激しい広域農道に持ち込むと、コーナーの立ち上がりの時に1500ccの自然吸気エンジンとは思えない程の力強い粘りを魅せてくれました。

ひょっとしたらこのL15Bエンジンは、ワインディングのような山道が好きなのかもしれませんね♪
乗り心地

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SUVらしい安定感にクーペのようなルーフラインをうまいこと組み合わせたヴェゼルのスリーサイズは、先代フィットシャトルより少し短い4330mmの全長にCC2ビガーとほぼ同じ1770mmの全幅、その車体に我が家の200系クラウンロイヤルと同じ215/60R16のタイヤを履くことでN-ONEとほぼ同じの1605mmの全高になります。


岡山市東区のオートテラス岡山東を出発し、北へ北へと走りながら美作やまなみ街道をインプレッションしてみますと、カローラアクシオとほぼ同じ2610mmのホイールベースに、我が家の200系クラウンロイヤルと同じ1535mmのトレッドが生み出すハンドリングは、背の高いSUVだからどうせダルなんだろうという先入観を消し飛ばすくらいキビキビとしてました。



これはおそらく、ヴェゼルのホイールベーストレッド比(ホイールベースをトレッドで割った数字)が1.700と比較的小さな数字だったことがハンドリングに正直に現れていると勝手に解釈します。


このホイールベーストレッド比は1.000に近ければ近いほど回頭性がいいと言われ、2.000に近いほど直進安定性が高いと言われます。

ただ、あんまりこの数字にこだわると1BOXキャブオーバーのワゴン(ボンゴやデリカスターワゴン)が峠のキングになっちゃいます(笑)


ちなみに私のGDフィットのホイールベーストレッド比が1.683、先代アクセラスポーツが1.736、インプレッサスポーツが1.733です。
こうして他車の数字を並べると、ヴェゼルのフットワークの軽さがなんとなーく分かった気がしないでもない気がしませんか?(どっち?)


サスペンション形式はベースとなったFIT3と同じで、フロントがマクファーソン式でリヤが車軸式と、室内スペースを犠牲にしないように裏方に徹していますが、数字には表せないホンダ流のセッティングの味付けが加えられているのでしょうね~


また、先代アクセラスポーツのタイヤサイズが215/45R18だったり、インプレッサスポーツのタイヤサイズが225/40R18だったりと、SUVじゃないハッチバックでも比較的外径の大きいタイヤを履いているので、215/60R16というヴェゼルのタイヤも外径で比較するとアクセラスポーツやインプレッサスポーツとあまり変わりません。


逆にヴェゼルの方が扁平率が高い分だけタイヤがしっかり機能するため、アクセラスポーツやインプレッサスポーツより100kgほど軽い車重と相まって、リラックスしたドライブが楽しめるのではないでしょうか。


そう思わせるくらい目からウロコなドライブフィールでした♪
積載性

-

燃費

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価格

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故障経験

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