BMW X2 「SACカテゴリーを拡げた1台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

3

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
2
積載性
2
燃費
3
価格
2

SACカテゴリーを拡げた1台

2022.1.17

年式
2018年4月〜モデル
総評
これだけ車種が多様化してくると、メーカーとしても明確なセグメント分けが求められる。その意味で、X2が目指した世界観は徹底的にスポーツに振られていることからわかりやすい。一方で、乗り味など実用面を考えると、その割り切りがかなり強いことからユーザーを選ぶクルマになりそうだ。
満足している点
他とは違うSUVを求めるのであればSAVカテゴリーにチャレンジしてみるのも手だ。BMWらしい押し出しの強いデザインなので混雑した都市部でも目立つし、ロードクリアランスが確保されているから悪路もこなす。1.5lモデルはFFだが、他は4WDのXドライブ。目的がはっきりした構成なので選択肢が明確になる。
不満な点
スポーツを全面に打ち出すスタイルは理解できる。が、いかんせん乗り味がハードであり、長距離走行にはある程度の覚悟が必要だ。1.5lであれば幾分それも和らぐが、他の2モデルはやはりハード。スタイル同様、他者とは違う価値観を表現するには良いと思うものの、同乗者にとっても乗り心地は重要なので、事前検討を確実に。
デザイン

3

SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と称される。ロードクリアランスを確保しつつ、車高は低く、そしてワイドなデザイン。躍動感を全面的に打ち出したと開発者は言うが、たしかに実車はBMWのなかでも独創性が強い。どこからみても一見して新しいな、そう思わせるデザインだ。対して、内装は水平基調のいわゆるBMWテイストが満点である。
走行性能

4

直列3気筒1.5lターボ、直列4気筒2.0lターボ、そして4気筒2.0lディーゼルターボの3タイプ。らしさが光るのはディーゼルモデルだ。BMWのディーゼルは低速域での振動こそやや多めながら、それ以外は全域で力強い。最高出力は4000回転で発揮するがそれを過ぎてもガクンと力を弱めることなく速度を乗せる。8速ATとの相性も良い。
乗り心地

2

終始ハードな乗り心地だ。スポーツモデルであることから当然といえば当然なのだが、BMWの多くのスポーツモデルはしなやかさな一面も持ち合わせ、路面からの衝撃はきれいに一発でいなしてくれる。対してX2はガツンと衝撃音ととともに割とストレートに身体へと伝えてくる。ソリッド感があって良いと評される向きもあるが、筆者としては角がないほうが良い。
積載性

2

ご覧のとおり絞り込まれたリヤスタイルなので容量は5名乗車時のラゲッジルーム容量は470l。4:2:4分割可倒式のリヤシートを倒しても1355lに留まる。ただ、フロア下のサブトランクが設けられているなど使い勝手は良い。ゲートも小さめで軽いことから操作性に優れている。
燃費

3

優秀なのは7速DCTとの組み合わせとなる1.5lターボ(140PS)。市街地から高速道路まで安定した数値を記録するWLTC値では13.0㎞/lに留まるが、渋滞が激しく平均車速が10㎞/h台であっても一桁台までは落ち込まない。
価格

2

X2は特異性を求めたモデルなので、496.0万円スタートと車格や装備などから単純比較すればやや高めだ。快適装備や先進安全技術は世代こそ上位モデルと異なるものの用意があるので万全。他のBMWモデルのように販売台数が見込める車種でないことも高価格である要因だろう。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
BMW X2 新型・現行モデル

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