新型インプレッサがワールドプレミア。次世代PFなど4つの特徴を紹介
掲載 更新 carview! 写真:SUBARU
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スバルが第5世代となる新型インプレッサ(5ドアハッチ/セダン)をNYオートショーの会場でワールドプレミアした。
新型インプレッサの特徴は大きく4つ。(1)「スバル グローバル プラットフォーム」を採用した次世代モデルの第一弾 (2)新開発の2.0L水平対向“直噴”エンジンを採用 (3)新デザインフィロソフィー「DYNAMIC×SOLID」を量産車として初めて全面採用 (4)アイサイトに後退時自動ブレーキを初採用したことだ。
先に発表された「スバル グローバル プラットフォーム(SGP)」は、スバル史上最高レベルの総合性能を目指し、「動的質感」の向上を図って開発された次世代プラットフォーム。具体的には、車体・シャシー各部剛性の大幅な向上(従来モデル比で1.7~2倍)や、重心高のダウン(同-5mm)、衝突エネルギー吸収率の向上(同1.4倍)などを実現しているという。
また、サスペンション取り付け部の剛性アップに加え、リヤスタビライザーを車体へ直接取り付けることによって車体の揺れを従来モデル比で50%低減し、より快適な乗り心地を獲得している。操舵応答性やコーナリング性能は、アクティブトルクベクタリング(オプション)の採用によって、さらに高みへと引き上げられる。
新しいパワートレーンも注目だ。まずエンジンは、新開発のFB型・2.0L水平対向“直噴”ガソリンを搭載。型式こそ従来と変わらないものの、部品の約90%を刷新するとともに軽量化を実現し、出力と燃費の向上を両立している。最高出力は152hp。その他のスペックは今回は公表されなかった。ちなみにFB型としては初の直噴採用となる(BRZの直噴エンジンはFA型)。
トランスミッションには、レシオカバレッジを拡大した改良型のリニアトロニックを採用。レヴォーグ2.0GTなどと同様にオートステップ変速を採用しながら、マニュアルモードは6速から7速へと多段化されている。
国内ユーザーにとって気になるのは、拡大したボディサイズだろう。新型インプレッサのサイズは、全長4460(4625)×全幅1777×全高1455mm。※5ドア・北米仕様の数値。()内はセダン。従来モデルからは、およそ45mm長く、35mmワイドになり、10mm低くなっている。ホイールベースは2645mmから2670mmへ延長。25mmの延長分は、ほぼ後席レッグスペースの拡大に充てられた。
「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」を初めて全面採用したデザインでは、ヘキサゴングリルとヘッドライトとの一体感、抑揚豊かなサイドのライン使いなどが印象的。リアの造形にも、フロントとの共通性が見られる。
インテリアの質感向上も目覚しいものとなったようだ。デザインはヘキサゴングリルとの親和性をもたせつつ、より立体的で奥行きのあるものとなり、手に触れる部分の質感アップも図られたという。インパネ中央の8.0インチディスプレイは、タッチスクリーン入力はもちろん、Apple CarPlayやAndroid Autoなどにも対応している。
運転支援システム「アイサイト」も、さらなる進化を果たしている。これまで“後進”については、AT誤後進抑制や、リヤビークルディテクション(アドバンスドセーフティパッケージ)がサポートしていたが、今回初めて「後退時自動ブレーキ」を採用して安全性能をさらに高めた。
また、ヘッドライトに「ハイビームアシスト(ハイビーム⇔ロービーム自動切替)」と「ステアリング連動機能」をインプレッサとして初採用。ハイビームアシストは従来までの単眼カメラ(アウトバックなど)やヘッドライト内蔵のシェード(フォレスター)を組み合わせた方式とは異なり、アイサイトのステレオカメラを活用した新方式になっている。
北米では年末に発売される新型インプレッサ。日本デビューの時期は明言されなかったが、ほぼ同じ頃と予想される。
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