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2017年 静かに現役を引退した14台のクルマたち 意外なモデルも

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2017年 静かに現役を引退した14台のクルマたち 意外なモデルも

アウディA3・3ドア(登場:1996年)

A3の3ドアが、年内いっぱいで姿を消す。5ドアのスポーツバックは存続する。

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1996年以来、設定され続けてきた3ドアだが、セダン離れの風潮にもかかわらず好調な4ドアと、追加予定のリフトバック、そしてスポーツバックでラインナップは万全と判断されたらしい。自動車業界全体を見回しても3ドア・ハッチバックの需要は落ち込んでおり、淘汰の対象となっている。

販売終了の理由:3ドア離れと5ドアへの移行傾向

BMW6シリーズ(登場:1976年、2004年)

2018年には8シリーズが導入されることもあり、6シリーズ・クーペはその任を終えることになった。8シリーズは6シリーズよりさらに上位のモデルで、M8も設定される見込みだ。

いちおう6番台の名称は、6シリーズGTによって存続する。とはいえ、このクラスのクーペとコンバーティブルは不在のままとなる。

販売終了の理由:8シリーズへのクラス替え

シトロエンC3ピカソ(登場:2009年)

かつて隆盛を誇ったMPVセグメントも、いまや栄華を極めるSUVの前に落日の時を迎えている。シトロエンはC3ピカソに見切りをつけ、コンパクトSUVのC3エアクロスをその後釜に据えることとした。

ここに取り上げたクルマの中でも、C3ピカソは最も古いクルマというわけではないが、セグメント全体の人気凋落には抗えなかった。

販売終了の理由:SUV人気に押されたMPV離れ

シトロエンC4(登場:2005年)

Cセグメント・ハッチバックといえば、代名詞的なフォルクスワーゲン・ゴルフを筆頭に、フォード・フォーカスやルノー・メガーヌなどが堅調だが、シトロエンはここから撤退する。クロスオーバーのC4カクタスで、このクラスはカバーできると見たらしい。

固定ハブのステアリングホイールが注目された初代は、5ドアのハッチバックと3ドアのクーペを設定。2代目は、ありふれたハッチバックのみとなっていた。

販売終了の理由:C4カクタスへの労力集中

ダッジ・バイパー(登場:1992年)

これほど悲しい別れはない。量産化から四半世紀、衝撃のコンセプトカーから数えればそれ以上にわたり、世界のクルマ好きを魅了してきたアメリカンV10マッスル、ダッジ・バイパーがその幕を下ろした。

トラック用ユニットの設計を流用しランボルギーニが完成させたエンジンもさることながら、初代はそのグラマラスなグラスファイバーのボディで人々の視線を釘付けにした。それから3代目まで、バリエーション展開やレースでの活躍でも我々を楽しませてくれた。この綺羅星のごときクルマが消えることは、2017年の自動車業界における最大の悲劇だ。

販売終了の理由:老朽化

フォードBマックス(登場:2012年)

ここにもひとつ、SUVの勢いに負けたMPVがある。Bマックスは秋に生産を終了したが、これはユーザーをエコスポーツへと誘導する狙いがある。最後の数百台が販売中だが、これをもって姿を消す。

上位機種のCマックスは存続。フォードはMPVを手に入れたいユーザーに、こちらで対応することとなる。

販売終了の理由:SUV人気に押されたMPV離れ

ホンダ・シビックツアラー(登場:2014年)

新型シビックは先代よりボディサイズを拡大し、これに伴い旧型ベースのツアラーは存在意義が希薄になった。なにしろ、全長で22cm、全幅で3cmしかマージンがないのだ。ハッチバックと併売するだけの説得力は、もはやない。

販売終了の理由:ベースモデルの拡大

マヒンドラe2o(登場:2016年)

チョロQを地で行くようなスタイリングの、お粗末なEVだったG-Wizの後を受けて登場したインド製EVだが、発売からたった13か月で姿を消す。理由はひとつ、売れていないからだ。

マヒンドラは、低調なセールスは英国のEU離脱に原因があると主張するが、それは言いがかりに近い。このルックスを見て、買いたいと思うほうがどうかしている。

販売終了の理由:クルマ自体の根本的なすべて

メルセデス・ベンツBクラス・エレクトリックドライブ(登場:2015年)

EVという点では未来を感じさせるが、設計自体は過去のもの。たしかに、Bクラスのクオリティに200kmの航続距離と十分なパフォーマンスが備わっているこのクルマに、存在価値は見いだせる。

とはいえ、メルセデスのバッジをもってしてもMPVを売り込むのは難しくなっており、ましてや行動範囲が制限されるバッテリーEVではなおのことだ。EV専用ブランドのEQが導入されることもあり、旧式EVは退役が決定された。

販売終了の理由:より良いモデルへの移行

メルセデス・ベンツCLSシューティングブレーク(登場:2012年)

CLSシューティングブレークは、スタイリッシュなワゴンをこのクラスに持ち込んだパイオニアだ。とはいえ、メルセデスにはCクラスとEクラスの2車種でもワゴンを用意している。はっきり言って、これらをどれも売るのは難しい。

たしかにルックスはいい。しかし、Eクラスより1万ポンドほど高い価格でありながら、荷室容量は削られる。どのモデルを切るか、迷う余地はないだろう。

販売終了の理由:あまりにもニッチ

スコダ・イエティ(登場:2009年)

一般的なSUVのオルタナティブとして導入されたイエティ。無骨なスタイリングで個性を主張したが、それもマイナーチェンジで損なわれてしまった。

しかも、SUV市場が急速に拡大し、スコダはそれに対応して小型SUVのカロックを投入。こちらを型通りのSUVに仕立てたのは、商機はそちらにありとみてのことだ。スコダはカロックをイエティの直接的な後継モデルとは認めていないが、これをラインナップすることでイエティ存続の余地がなくなったのは事実。チベット方面の言語に由来するその名称が、重要度を増している中国市場で扱いづらいという事情もあり、上位機種のコディアックとの関連性も持たせたカロックに置き換えられることとなった。ただし、一部のマーケットに向けてはイエティの販売が継続される。

販売終了の理由:別モデルへの転換

トヨタ・オーリス・ディーゼル(登場:2007年)

ディーゼルへの風当たりが強まる中、トヨタはオーリスのパワートレーンを、ハッチバックとワゴンのいずれもガソリンと、それをベースにしたハイブリッドへ絞り込むことを決定した。

ただし、これは税制面での不利などといった周辺要素の変化が理由ではなく、ただ単純に売り上げが悪いことによる。なにしろ、2016年に売れた1万6528台のうち、ディーゼルはたったの651台だったのだから。世の中のディーゼル離れを踏まえれば、今後に伸びしろはないだろう。

販売終了の理由:販売不振

フォルクスワーゲン・ジェッタ(登場:1979年、2005年)

ジェッタの名で登場したセダン版ゴルフは、1991年登場の3代目でヴェント、98年のフルモデルチェンジではボーラと名を変えたが、2005年には再びジェッタを名乗ることとなった。

しかし、最近では低調なセールスが続き、ゴルフやパサートに比べればその販売台数は微々たるもの。17年をもって、英国での販売を終了することが決まった。

販売終了の理由:販売不振

フォルクスワーゲン・シロッコ(登場:1974年、2008年)

SUVの台頭は、スポーツモデルにも影響するのか。この場合、それはイエスだ。VWは、新型SUVのT-ロックが、シロッコの後を受けるモデルであることを公式に認めている。

2017年の販売台数は、11月までで4392台。これは、ゴルフの5万7770台の足元にも及ばない。おまけに、シロッコのプラットフォームは、最新のMQBが普及している今となっては、旧態化も甚だしい。スポーツタイプのクルマが消滅するのは淋しいが、シロッコの名は一度消滅した後に復活を果たしている。同じことがいつの日か起こるのを、いまはただ期待したいところだ。

販売終了の理由:プラットフォームの旧態化

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