2017年夏に日米欧で発売される予定の新型「シビックタイプR」がどえらい記録を打ち立てた。
いまや世界中のスポーツカーのベンチマークとなっているニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)において、FF最速となる7分43秒80を記録したというのだ。このタイムは、旧型シビックタイプRが記録した当時のレコードタイムから約7秒も短縮している。320馬力とはいえ、同じ2.0リッターVTECターボエンジンと6速MTというパッケージで、ここまでのタイムアップを果たした理由は気にならずにはいられない。
そのポイントについて、シビックタイプRのシャシーエンジニアであるキジマ・リュウイチさんが解説する3分半少々の映像が公開されている。レコードラップを打ち立てた走りに旧型シビックタイプRのゴーストを載せた映像は、どこで新型が速くなっているのかを、ひと目で理解できるものだ。
まずポイントとして挙げられているのは旋回性能の向上。200を超えるコーナーが連なるニュルブルクリンクにおいて、ひとつひとつのコーナーで少しづつタイムを削りとっていることが7秒というタイムにつながるというわけだ。
たとえば、200km/hを超えるスピードで旋回する高速コーナーではボトムスピード(もっともゆっくり走るポイントでの速度)が15km/hも速くなっているというほどだ。
では、具体的なコーナーごとにポイントを見ていこう。比較的前半にあるアーレムベルクの進入ではブレーキングで姿勢が崩れやすいというが、新世代プラットフォームを得た新型は、ここで安定感を増していることがアドバンテージにつながっている。
190km/hを超える速度で旋回する、通称「ニキ・ラウダコーナー」では、エアロダイナミクスもスタビリティの向上に効果的で、ボトムスピードを上げているということだ。
ニュルブルクリンクの名物として知られるカルッセルは、イン側のバンクがコンクリート舗装となっているコーナー。なんと、ここまでの段階で旧型に対して4秒半ものアドバンテージを生み出している。さらにコーナーを立ち上がった部分の路面が荒れているためにトラクションを失いやすいというが、しっかりと路面をつかむことで加速性能に差を見せるという。
結果として最後のストレートを迎えるまでに5秒以上のアドバンテージを築いているのだ。そのストレートでは瞬間的に280km/hに迫る速度をマークしているのも、先代モデルに対して伸びている部分。
スタビリティや路面追従性の向上、そして動力性能。これらひとつずつの進化の積み重ねがコーナー通過速度を高め、最終的に6秒83もタイムを削り取ることに成功したようだ。
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