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新型プリウスPHVをワールドプレミア

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新型プリウスPHVをワールドプレミア

トヨタ自動車は23日、ニューヨークオートショーで2016年秋から順次導入予定の新型「プリウスPHV」を世界初披露した。ワールドプレミアの地に選ばれたアメリカでの車名は「プリウス プライム」、日本と欧州では「プリウスPHV」の名で展開される。

プリウスPHVは、2012年1月に登場した初代から数えて2代目にあたるプラグインハイブリッドモデル。新型の主な特徴は、EV走行可能距離の拡大と、ハイブリッドモデルとは異なる専用の内外装デザインを採用したこと。EV走行可能距離は60km以上、ハイブリッド走行時の燃費は37km/Lと公表される。

デザイン面については、フロントとリアに専用デザインを採用し、ベースとなった4代目プリウス(ハイブリッドモデル)との差別化を明確にした。PHVならではの外観上の特徴は、4眼LEDプロジェクター、ハイブリッドモデルより伸ばされたリアオーバーハング、専用の大型アクリルグリルなど。

さらにバックドアを軽量で強度の高いCFRP(炭化繊維強化樹脂、いわゆるカーボンファイバー)製とし、リアウインドウには“ダブルバックドアウインドウ”と呼ぶ、ふたつの凸面を持つ曲面ガラスを採用するなど、PHVならではの特別感を強めた。

内装も、ナビゲーション情報などを表示するモニターに11.6インチの大型ディスプレイを採用し、先進的なイメージを打ち出している。

機関面では、従来の走行用モーターに加え、これまで発電機として使用していたモーターを走行用としても活用する点が新しい。バッテリー容量も拡大し、EVモード走行時の力強さを高めながら、航続可能距離を拡大した。なお日本仕様では家庭用電源のほか、急速充電にも対応し、急速充電時には約20分で充電量80%まで充電可能とのことだ。

加えて、高い暖房性能を備えたガスインジェクション機能付きヒートポンプオートエアコンを新採用し、エンジンを作動させずに暖房を使用しながらEV走行できる距離を伸ばした点も注目に値する。

なお今回公開された北米仕様は、車体の軽量化のため後部座席が2人掛けの4人乗り仕様となっている。このあたりが日本仕様ではどうなるか気になるところだ。

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