ヨーロッパの新興メーカー、ナノフローセル社(nanoFlowcell AG)は、今年3月に開催されるジュネーブモーターショーに、低電圧電気自動車のプロトタイプ「クアンティーノ(QUANTiNO)」と、「クアント FE」を出展すると明らかにした。
クアンティーノは、低電圧電気自動車「クアント」シリーズに新たに加わる新型シティスポーツEV。48ボルトの低電圧バッテリーを搭載し、4輪を駆動する4つモーターを備える。システム全体の最高出力は80kW(109hp)。2015年のジュネーブショーでも披露されたが、それから各部のブラッシュアップを行い、航続距離が拡大するなどの進化を遂げているという。
もう1台の「クアント FE」は、シリーズでスポーツモデルに位置づけられる高性能バージョン。システム全体で1090hpという超高出力を生み出し、0-100km/hをわずか2.8秒で加速する実力を持つとのこと。
ナノフローセル社は、2013年末に設立された新興企業。ヨーロッパのリヒテンシュタイン公国に本社を構える。2014年には製造部門の子会社「nanoProduction GmbH」と、研究を専門とする子会社「nanoReserch」を立ち上げている。
ナノフローセル社から今後どんな市販モデルが登場するのか。今後の動向に注目が集まる。
※生フォトと動画は2015年のジュネーブショーの模様
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