フランスのスポーツカーブランドのアルピーヌは、ブランド復活後の第一弾となる「アルピーヌA110」の生産を12月14日に開始したと発表した。アルピーヌは1956年に創業したフランスの自動車会社。ルノー車をベースとした車両の生産やモータースポーツ参戦でその名を轟かせた。1973年にルノーの傘下に入り、2016年にブランドの復活が発表された。
A110は、70年代にラリーで活躍したアルピーヌを代表する1台。今回デビューした新型車も同じ名前が与えられ、ブランド復活を華々しく演出する。オールアルミ製のプラットフォームとボディを持つ新しい2シーターライトウェイトスポーツは、2017年3月のジュネーブショーでデビュー。6月にイギリスで開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは走行シーンを披露した。
ボディサイズは全長4178mm×全幅1798mm×全高1252mmの短く低いボディは、乾燥重量が1080kgに収まっている。エンジンは1.8リッター直4ターボを搭載し、最高出力252hp、最大トルク320Nmを発生する。ミドシップゆえ前後重量配分は44:56とややリアヘビーとなっている。
生産が行われる仏ディエップは、かつてアルピーヌが本社を置いていた場所。ルノー買収後はルノー・スポールが拠点としていた。ルノーはアルピーヌの生産のために大幅な投資を行い工場を刷新し、先端設備を揃えてアルミボディ車の生産を可能とした。今後、この工場からA110に続くスポーツカーも登場する見込みだ。
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