ハッチバックからオープンスポーツに変身
ホンダ=ホットハッチのイメージを強く植え付けた原因の一つは、間違いなく80年代~90年代のシビックが影響している、というのは誰もが認めるところだろう。
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そしてもう1台、忘れてはならないのが、1983年に登場したバラードスポーツCR-Xだ。当時の販売チャネルのベルノ店向けに用意されたシビックの兄弟車であるバラードのスポーティモデルとして登場した同車は、シビックよりもさらに短いホイールベースと軽量ボディを武器に多くのユーザーを虜にしたのだった。
そんなCR-Xは1987年に2代目へとフルモデルチェンジ。バラードスポーツの名前は外れ、単にCR-Xとなった同車は、89年にシビックと共にVTECエンジン搭載グレードも追加され、ジムカーナなどのモータースポーツシーンで活躍する姿が多く見られた。
そして1992年にCR-Xは第3世代へとフルモデルチェンジをするのだが、ここでコンセプトを大きく方向転換。まさかのメタルトップを持つオープン2シーターへと変貌を遂げ、車名にもスペイン語で「太陽の」という意味の「デルソル」がプラスされた。今でいうところのクーペカブリオレのはしりとも言えるが、それまでの硬派なスポーツモデルからの方向転換に多くのユーザーが戸惑い、結果的に従来のユーザーが離れることとなってしまった。
メタルトップは手動で取り外す仕様のほか、電動で開閉できるトランストップ仕様も用意されており、そちらは約45秒でオープンエアモータリングが楽しめる。ピラー部分は残るが、リヤウインドウも開閉できるため、見た目以上の解放感を満喫することが可能だった。ちなみに手動で脱着するタイプのルーフは取り扱いの容易さを考え、アルミルーフを採用しており(トランストップ仕様はスチール)このあたりにホンダらしさを感じ取ることができる。
なお、エンジンラインアップはSOHCのベーシックなエンジンのほか、先代に引き続きB16A型DOHC VTECエンジンも用意されており、パワフルで高回転まで回るVTECエンジンとオープンエアモータリングを同時に楽しめる稀有な存在として、現在では中古車市場で価格が高騰中。CR-Xの3代目としてではなく、まったくの別車種で登場していたら、もっと違う評価がなされていたのではないかと思える名車である。
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