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【今すぐ見直すべき】危険な乗車スタイル6選

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【今すぐ見直すべき】危険な乗車スタイル6選

正しい姿勢じゃないと乗員も周囲の人も危険になる!

クルマに乗って出かけていると時々見かける「あれ、危ないだろう!」と思えることがある。今回は、そんな危険な乗車スタイル7選をお届けしたい。

【要注意】周りのドライバーをイラつかせる運転5選!

(1)背もたれを大きく倒し、身体を斜めにして片手で運転する

AT車のセダンなどで、このような姿勢のドライバーをときどき見かけるが、これこそ悪いドライビングポジションの見本。寝たような姿勢では、視野も狭まり、安全確認もしづらいし、身体が斜めになっているようでは、正確なクルマの情報を得ることなどできないだろう。そもそも正確な情報収集と、的確な操作をする意思がないことを全身で表現している姿勢としか言いようがない。片手運転では、とっさのときに反応が遅れ、操作量もいい加減になることは目に見えている。そもそもAT車なのに、片手運転というのが意味不明だ。1トン近くもある、大きな運動エネルギーをコントロールしている自覚というのがなさ過ぎて、非常に危ない。近づきたくないタイプのドライバーだ。

(2):背中が背もたれから離れているドライバー(身体がハンドルに近すぎる)

女性ドライバー、とくに軽自動車に多いタイプ。背もたれに身体が接していないということは、自分の力だけで上半身を支えているということになる。しかし、ゆっくり走ったとしても、走行中のクルマには、前後左右からさまざまなGがかかる。シートに深く腰掛けていないと、Gが変化するたびに、上半身があっちにフラフラ、こっちにフラフラと定まらない。また、その結果、上半身のふらつきを抑えるために、無意識のうちに、ステアリングを握る手が力んでしまう。力むとステアリングからの各種情報をキャッチできなくなるし、ステアリング捌きもラフになる。

(3):シート位置が遠すぎて、しかも腰が丸まり、お腹がつぶれるようなポジション

これは、中高年の男性に多いタイプ。乗降時に窮屈なのが嫌なのか、妙にシートを下げ気味にして乗る人がいる。ハーフスロットル、ハーフブレーキなら何とかなるかもしれないが、ペダルが遠いので、いざというとき、フルブレーキができない可能性があり、非常に危ない。姿勢が悪いので呼吸も浅くなり、腰が浮いているので、長時間走ると腰痛の原因にもなる。走行中のクルマは、意外なほど常に上下の振動にさらされているので、背筋をまっすぐにして乗らないと、かなり身体に負担がかかるものなのだ。当然ハンドルも遠くなるので、素早い切り返しも期待できない。

助手席でも正しい姿勢で乗らないと危険

(4):ヘッドレストの位置がでたらめ、あるいは取り外し

多くのクルマは、ヘッドレストの高さを調整できる機能が付いているが、これに無頓着な人は意外に多い。ヘッドレストは重要な乗員保護装置にもかかわらず、そうした意識が希薄で、一度も調整したことがないという人も少なくないのでは……。しかし、交通事故のおよそ3分の1は追突事故で、その追突事故の際、頸部の負傷、いわゆるむち打ち症を防ぐ安全装置がヘッドレスト。その有効性から、乗用車の場合、昭和44年に運転席への装着が義務化され、昭和48年には助手席へも装着が義務付けられた。

そのヘッドレストも、正しい位置に合わせないと、いざというとき役立たない。正しい位置は、真横から見て自分の耳の後ろの位置にヘッドレストの中心がくる高さ。家族等でクルマを共有している人は、クルマに乗り込むたびに、シートポジションと一緒にヘッドレストの高さ調節も忘れずに。

(5):サンダルやヒールでの運転

踵が固定されていないサンダルや、女性のヒール、厚底の靴などは、不適格。こうした履物を履く機会が多い人は、運転用の靴を車内に常備しておいて、履きわけるべきだろう。

(6):助手席で足をダッシュボードにのせる、背もたれを思いっきり倒して横になる

助手席だからといって、背もたれを倒しきったり、着座位置が極端に浅いと、追突事故にあったとき、乗員がシートの座面から滑り落ちダッシュボード下などに潜り込む、いわゆるサブマリン現象に見舞われる危険がある。サブマリン現象になると、シートベルトで首が締まったり、腰ではなく、腹部を圧迫して内臓に重篤な傷害を与えることも。また前に飛び出そうとする上半身にエアバックが炸裂し、カウンターパンチをもらうような形で、(背もたれがないので)後方に押し倒されることもある……。足をダッシュボードにのせるのも、着座位置が浅くなるので、サブマリン現象の原因になる。

ちなみに筆者は、ハイエースの助手席のダッシュボードに足をのせて眠りこけ、運転手もつられて居眠りをして追突事故を起こし、フロントガラスを両足の足裏の形で割ってしまったという人物を知っている(実話)。

(文:藤田竜太)

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