現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 高速道路では早めに合流せず合流車線の一番先で合流すべきか?

ここから本文です

高速道路では早めに合流せず合流車線の一番先で合流すべきか?

掲載 更新
高速道路では早めに合流せず合流車線の一番先で合流すべきか?

合流車線を使い切って合流すると円滑になる

高速道路などで合流するときは、合流車線の一番先頭まで進んでから本線に合流するのが正解。焦って手前で合流するクルマがあっても無視して、自分は合流車線を使い切ってから合流してほしい。これは本線が混んでいるときでも、空いているときでも同じことだ。

「雪道の立ち往生で罰金」報道でスタッドレスにもチェーンが必須という誤解発言

世の中には、できるだけ早く合流したいと考えているドライバーも少なからずいるようだが、マナー、安全、渋滞予防等、さまざまな観点から考えて望ましくない。まず、本線が空いているケースで考えてみよう。

合流するときは、加速車線を使って十分に加速し、本線の車の流れを妨げないようスムーズに合流するのが、大前提。

十分な加速をしないまま、本線を走行するクルマの直前に入るのは厳禁だ。本線を走るクルマにブレーキを踏ませないように合流するために、合流車線=加速車線は目いっぱい活用する。本線がガラガラに空いていれば、どのタイミングで合流しても問題ないが、高速道路を巡行するのにふさわしい速度で本線に入るのは当然のこと。

より問題なのは、本線がそこそこ詰まっていて流れが悪かったり、明らかに渋滞しているところに合流するケース。

この場合、ファスナーのように、一台ずつ交互に合流するのが理想形なのは言うまでもないが、早めに合流してしまうと、その後ろにいたクルマが合流車線の最後まで使って合流する場合、そのクルマより前に入ることになる。そうなると、早めに合流した本人も面白くないだろうが、その人に割り込まれた本線を走っていたドライバーは、2台以上が前に入ることになるため、より一層面白くない!

「本線が混んでいるのに、合流車線をサーッと走って、その先頭で合流するなんて、本線のドライバーに申し訳なくって、気が引ける」という考える人もいるだろうが(女性ドライバーに目立つ)、上記の理由で、本線側のドライバーにとっても、早く合流されたほうが迷惑な存在。

また、合流車線サイドでは、早く合流をしようとするドライバーがいることで、合流車線まで渋滞が伸びてしまうという問題が生じる。合流車線も合流するまでは、プラス一車線として使えるので、それを使い切ることで、限りある道路の容量を最大限生かすことができるので、より渋滞の影響が少なくなる。

アミューズメントパークやテーマパークの人気アトラクションの行列でも、1列よりは2列、2列よりは3列で並んだ方が、行列の長さは短くなる。渋滞も行列も短ければ短いに越したことはないはずだ。

合流車線の先端で合流すれば、本線にいるドライバーも、「ここから先はもう車線がないのだから、ここで合流してくるな」というのが読めるので、心の準備もできているという意味で、より安全でストレスが少ない。

というわけで、合流は合流車線の先端で本線に入るのが、最適解。(ただし、合流ではなく、分岐は早めに車線を変えてもOK)なお合流するときは、本線のドライバーにペコペコ頭を下げたり、何度も何度も手を上げてお礼をしているヒマが合ったら、さっさと合流してスムースに加速すること。

軽く手を上げるぐらいなら、マナーとして奨励できるが、合流される側(本線側)からしてみれば、自分の前に入ってきたドライバーが、モタモタしていることほど、腹立たしいことはない。

「あ~、こんなにノロノロしているクルマなら、前に入れなきゃよかった」なんて思われないように、スマートでスムースな合流を心がけよう。

(文:藤田竜太)

関連タグ

こんな記事も読まれています

役者が揃った優勝争い─マルティンの長い長い残り5周、M.マルケスの誤算、バニャイアの9コーナー/第5戦フランスGP
役者が揃った優勝争い─マルティンの長い長い残り5周、M.マルケスの誤算、バニャイアの9コーナー/第5戦フランスGP
AUTOSPORT web
コスパ最強のスポーツカーは[先代スイスポ]!! スポーツカーが40万!? 130馬力超えの6MTで買える!
コスパ最強のスポーツカーは[先代スイスポ]!! スポーツカーが40万!? 130馬力超えの6MTで買える!
ベストカーWeb
今なら完全NGよ!! 昔にあった信じられない[ゆる~い交通ルール]
今なら完全NGよ!! 昔にあった信じられない[ゆる~い交通ルール]
ベストカーWeb
マクラーレン「750Sスパイダー」を関西まで長距離テスト! サーキットが真骨頂のクルマが提案する日常の楽しみ方とは
マクラーレン「750Sスパイダー」を関西まで長距離テスト! サーキットが真骨頂のクルマが提案する日常の楽しみ方とは
Auto Messe Web
新型ロータス・エレトレ Sへ試乗 「5.1m」が小さく感じる敏捷性! 歴代最高のインテリア
新型ロータス・エレトレ Sへ試乗 「5.1m」が小さく感じる敏捷性! 歴代最高のインテリア
AUTOCAR JAPAN
GTWCアジア第2ラウンドタイはアウディ&ポルシェが優勝。レース2で5ZIGENが2位に
GTWCアジア第2ラウンドタイはアウディ&ポルシェが優勝。レース2で5ZIGENが2位に
AUTOSPORT web
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
盟主PWRが『クプラ・ボーン』披露と同時にEuroRX1王者起用を発表。エクシオンは異車種6台体制に/STCC
AUTOSPORT web
ル・マンの戦いはすでに始まっている。LMDhの逆襲を象徴するポルシェの躍進と謎多き性能調整の裏側
ル・マンの戦いはすでに始まっている。LMDhの逆襲を象徴するポルシェの躍進と謎多き性能調整の裏側
AUTOSPORT web
ラッセル「毎週5位~8位を争うのが現状」短期的な解決策は役に立たず、今後数週間は“痛みを伴う”と覚悟
ラッセル「毎週5位~8位を争うのが現状」短期的な解決策は役に立たず、今後数週間は“痛みを伴う”と覚悟
AUTOSPORT web
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
免許取得したてで「高級ミニバン」購入!? 「初心者」マーク貼付けた“斬新な姿”に「なかなかいないですよ」 芸人、エハラマサヒロが実車を公開!
くるまのニュース
ボッタスのレースエンジニア交代は、アウディのF1参戦に向けた取り組みの一環。本人とも計画を話し合ったと代表が明かす
ボッタスのレースエンジニア交代は、アウディのF1参戦に向けた取り組みの一環。本人とも計画を話し合ったと代表が明かす
AUTOSPORT web
PHEVには馴染めなかった? V8へ "リターン" の可能性 メルセデスAMG新型「CLE 63」に導入か
PHEVには馴染めなかった? V8へ "リターン" の可能性 メルセデスAMG新型「CLE 63」に導入か
AUTOCAR JAPAN
ロータスが持続可能なモビリティの未来を牽引する動画を公開。2038年までのカーボンニュートラル達成に向けた戦略とは
ロータスが持続可能なモビリティの未来を牽引する動画を公開。2038年までのカーボンニュートラル達成に向けた戦略とは
Auto Messe Web
【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
【顧客の平均年齢43歳】 カリナンがシリーズIIへ進化 ロールス・ロイス製SUVが成し遂げた功績
AUTOCAR JAPAN
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
第9戦はキャシディが21番手から逆転優勝。第10戦はダ・コスタがポルシェに母国勝利をもたらす/フォーミュラE
AUTOSPORT web
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
ポルシェ・ペンスキー、キャデラックの牙城を崩しIMSAラグナ・セカを制す。恐竜カラーの911がGTDプロ初優勝
AUTOSPORT web
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
3500万円! 日産が新型「GT-R」実車展示! 存在感スゴい「最強仕様」がNYに登場! 進化した「新デザイン」採用に反響あり
くるまのニュース
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
テインの純正互換ショック「EnduraPro」シリーズにカローラクロスなど5車種の適合が追加
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村