同じRSグレードで比較すると価格は54万円の差
マツダからタルガトップのリトラクタブルハードトップを持つロードスターRF(以下、RF)が登場した。トップが異なるだけでなく、エンジンも2リッターへと排気量アップすることで走りの余裕を増している。
すなわち、1.5リッターでソフトトップのロードスター(以下、ロードスター)とは、まったく異なる世界観を出すエレガントなオープン2シーターという新キャラクターといえる。
では、その違いは金銭的にいうとどの程度になるのか。いずれもビルシュタイン製ダンパーを採用する「RS」グレードで、メーカー希望小売価格を比較するとロードスターが319万6800円、RFは373万6800円。なんと54万円の違いとなっているのだ。とはいえ、ロードスターは16インチタイヤ、RFは17インチタイヤになるなど、走りとルックス面でRFに優位性を感じる部分はある。
ちなみに、エンジンパワーは1.5リッターが131馬力、2リッターが158馬力と、排気量差から考えるほどの差はない。しかもロードスターRSの車両重量が1020kgなのに対して、RFのRSグレードは1100kgと重くなっている。
この重量差を埋めて余りあるパワーの違いではあるが、ライトウェイトスポーツらしさではロードスターに軍配が上がる。
さらにエンジンのキャラクターの数字で違いは現れる。1.5リッターの最高出力発生回転が7000rpmであるのに対して、RFの2リッターエンジンは6000rpmとなっているのも、そうしたキャラの違いを明確にしているといえるだろう。
しかし、RFに用意されるブレンボ製キャリパーとBBS鍛造アルミホイールのメーカーオプションは、1.5リッターのロードスターには設定されていない。オプション価格は32万4000円となっているので、おいそれと組み合わせられる価格ではないが、現時点でロードスターにブレンボブレーキを純正で装着しようとすると、RFのRSグレードしか選択肢がない。
インチアップやブレーキのグレードアップは、ショップなどでチューニングするという手もあるが、純正ラインオフ状態にこだわるのであればシャーシの差でRFという選択をするしかないと決断するユーザーもいることだろう。
とはいえ、RFにブレンボブレーキとBBSホイールをオプション装着すると税込み車両価格は400万円を超えてしまう。もともとオープンカーというのは贅沢品といえる価格になりがちだが、それにしても2リッターの2シーターがその価格と考えはじめると決断を難しくするかもしれない。
たとえば308馬力の2リッターターボエンジンを積み、ブレンボ製ブレーキを標準装備するスバルWRX STIは380万円以下からのラインアップである。運動性能だけを追求して、ロードスターRFに400万円を超える支払いをするのであれば別の選択肢も見えてくる。
そう考えると、1.5リッターエンジンのソフトトップとライトウェイトスポーツらしさを追求したロードスターを選ぶことが、むしろ最適解と思えてくるから不思議なものだ。 もっとも、冒頭で書いたようにロードスターとRFは世界観からして別物であり、キャラクターは異なる。エレガントなRFのスタイルに惚れ込んだのならば、それしか選択できないという感情が生まれるのも、また理解できるところだ。
(文:山本晋也)
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