とくに空気抵抗低減を目的としたものは効果が実感できる
エアロパーツもよくできたものは公道でも十分意味がある。とくに車体が大きなクルマは、効果絶大。わかりやすいのは、トラックの運転台の屋根にある「エアデフレクター」。荷台の屋根と運転席の屋根の段差をなだらかにする、エアデフレクターのあるとなしでは、100km/h巡航燃費が5~8%も変わるという。
ちなみにこのトラック用のエアデフレクター、もともとは、レーシングカーコンストラクターの童夢が、佐川急便のために開発したのがパイオニア。
乗用車でもミニバンやワゴンなど、車体が大きいクルマほど、空気の流れを滑らかにして、空気抵抗を減らすエアロパーツは効果的。
身近なところでは、空気抵抗を軽減できるエアロワイパーなども登場している。
空気抵抗は速度の二乗に比例すると言われており、高速になればなるほど、エンジンパワーは空気抵抗に喰われてしまうもの。したがって空気抵抗の低減は、燃費性能向上にも非常にプラスになり、CD値(抗力係数)でいえば、0.25以下なら優秀といえる。
一方で、エアロパーツには、「揚力を減らしダウンフォースを増やすもの」「開口部を広げラジエターやインタークーラーの冷却性能をアップするもの」「エクステリアをカスタマイズし、ドレスアップすることを目的とした商品」も数多い。
これらの場合、空気抵抗低減とは相反するケースも多いが、あちらを立てればこちらが立たずというヤツで、要はどちらを優先するかという問題。
レーシングカーのウイングなどは、多くの風洞実験、CFD(計算流体力学)によって開発されているものだが、それでもダウンフォース優先で、空気抵抗の固まり。
だからこそF1でDRSを働かせて、リヤウイングを寝かせると、一気に最高速が伸びて、オーバーテイクがしやすくなる。同様に、開口部の大きいバンパーや、NACAダクトの開いたエアロボンネット、ボリュームと存在感のあるドレスアップエアロなどは、空気抵抗の面ではマイナスになるものが多い。
もちろん、全部が全部、トレードオフになるというわけではなく、例えば、ボディ下面のフラット化などは、空気抵抗低減にも、ダウンフォース向上にも貢献。
160km/hを超えると、クルマの走行を邪魔する抗力の約90%は空気抵抗といわれているので、低燃費と高速安定性どちらにも好影響を与えるという意味で、エアロパーツの開発は、これからますます重要度を増してくるだろう。
(文:藤田竜太)
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