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【注意】アルミホイールにインパクトレンチがNGの場合あり

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【注意】アルミホイールにインパクトレンチがNGの場合あり

ホイールのセンターが出ずにナットを傷つける可能性がある

「キュン、キュン」と威勢よく回るインパクトレンチは、ディーラーや整備工場、量販店のピットでも見慣れた光景。

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ところが、多くの社外品のアルミホイールの取扱説明書を見ると、「危険」という注意書きで、「取り付けナット(ボルト)の締め付けにインパクトレンチを使用しないでください。締めすぎやボルト・ナット・ホイール等の傷・変形を引き起こし、事故の原因となることがあります。トルクレンチを使用して、正しい締め付けトルクで締め付けてください」と記されている。

例:ワークのHP(https://www.work-wheels.co.jp/handing/)

「危険」というのは、「取り扱いを誤った場合、死亡または重傷を負う危険性がきわめて高い内容です」という意味だ。

理由は、上記の通りだが、インパクトレンチの場合、オーバートルクで一気に締まってしまうことが一番の問題。

社外ホイールの場合、センターボアのクリアランスが広く、センターボアでホイールの位置決めができないので、取り付け時、ホイールはスタッドボルトに釣り下がっている形になるので、ボルト穴のセンターも出ていない。

その状態で、インパクトレンチで一気に締めると、位置がでたらめになり、ナット座を傷つけてしまうことになる。

純正ホイールの場合、センターハブ径とホイールのセンターボアの径がピッタリのものが多く、ここでセンター出しすることが可能で、なおかつ、ナット座には鉄ブッシュが入っているものが多いので、インパクトトレンチを使用してもダメージは最小限。

しかし車外のアルミホイールで、ナット座に鉄ブッシュが入っていないようなホイールは、やはり取説に書いてある通り、インパクトレンチの使用を避けるのが無難。

理想は、スタッドボルトに焼き付き防止の専用グリスを薄く塗布して(エンジンオイルでも代用可。二硫化モリブデンやCRC5-56などは不向き)、十字レンチで手締めして、最後にトルクレンチで、規定トルクで締めるのがベスト。

念のため自分で取説をチェックして手締めをお願いする

ときどきインパクトレンチで締めたあと、トルクレンチでチェックして見せてくれるショップもあるが、そもそもオーバートルクで締まっていたとしたら……。(インパクトレンチの締め付けトルクが調整でき、弱いトルクで締めたうえで、トルクレンチで締めている良心的なショップもある)

インパクトレンチの使用で、ナット座が傷ついたホイールだと、異音が出たり、ホイールのセンターが出ていないのが原因で、ハンドルがぶれるようなケースも確認されている。こうなってしまった場合、傷ついたナット座を研磨して組み直さないとならなくなる。

もう一度、お気に入りのアルミホイールの取扱説明書を見直して、「インパクトレンチを使用しないでください」という一文があったら、今後はショップなどに整備に出すときに、「インパクトレンチではなく、手締めでお願いします」と一言付け加えた方がいいだろう。出展:エンケイホイール

また、盗難防止のロックナットも、基本的にインパクトレンチNGだということも、覚えておこう。

(文:藤田竜太)

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