得られる出力と抵抗のバランスから適正と言われる排気量はある
エンジンについて書かれた教科書的な本を見ると、適正排気量という言葉は確かに出てくる。もちろん実地と理論は違うけど、だいたい1気筒あたり400ccから600ccが適正とされている。
直4の基本は2リッターとされたり(最近はあまり耳にしないけど)、1.6リッターが一番実用的などといわれるが、適正とされる気筒当たりの排気量に合致している。
そもそも何をもって適正なのかというと、結局はバランスだ。得られる爆発力と各部の摩擦や作動抵抗。さらには冷却効率などをバランスさせていった結果が、先に見た適正排気量ということになる。
1気筒あたりの排気量が小さいと、得られるパワーに対して、抵抗が大きいというのはなんとなくわかるだろう。じつは作動抵抗というのは、エンジンの大小で大きく変わるモノではないだけに、小さい排気量にとっては不利だ。
概ね適正な排気量はあるが技術の進歩で昔ほど厳密ではない
一方で、ひとつのシリンダーあたりの排気量を大きくしていくと、得られるパワーは増えても、冷却性が落ちたり、エンジン自体が巨大化してしまうなど、これまた弊害が発生する。
つまり気筒あたりの排気量はほどほどがいいのだが、最近のダウンサイジングも3気筒で1.2リッターなど、じつはこの文法から大きく外れることはない。ただし、各メーカーのエンジン開発者に聞くと「そういうのって昔よくいいましたよね」程度の話し。
現在では燃焼は制御でかなりどうにでもなるし、作動抵抗も内部の表面処理なども進んで昔と同じ土俵では語れない状況になっているのは事実で、昔のようにこれが適正排気量というのはいえなくなってきているのは確かだ。
かといって、気筒あたり400ccから600ccから大きく外れるというのもない。少なくとも大きくなることはなくて、小さくなる傾向にあるだろう。
(文:近藤暁史)
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