どれもブランド名で選ばれるほど性能に秀でた一流品
クルマのカタログを眺めていると、ブレンボ、ビルシュタインといった、パーツメーカーの名前が誇らしげに書いてあることがある。これらのメーカーは、普通の純正パーツとどこが違って、どう偉いのか。
【意外と知らない】スポーツカーの派手な「羽根」はカッコつけじゃなかった
BREMBO(ブレンボ)
まずは、ブレンボ。1961年創業のイタリアのディスクブレーキ専門メーカー。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニ、ベンツなどに純正採用され、F1でもフェラーリなど数チームをテクニカルサポート。二輪のレースでも多くの支持を受けている名門中の名門。
80年代、国産スポーツのハイパフォーマンス化が加速していった時代、ポルシェ等、ヨーロッパのスポーツカーに比べ、一番見劣りすると言われていたのがストッピングパワーだった。そこで、日産R32スカイラインGT-Rが、Vスペックにブレンボ製のブレーキを採用。以後、ランエボやインプレッサにも装着されて、日本でもおなじみのブランドになった。
ブレンボのキャリパーは高剛性で、安定したストッピングパワーとブレーキフィーリングなどにも定評がある。ローターやパッドもキャリパーとセットで車種ごとに専用設計された優れもので、ブレーキでとくに重要なタフネスさも群を抜いている。
部品としての機能美にも優れ、人気があるため、近年ニセモノも出回り出して問題となっているが、その模造品対策にも本腰を入れて取り組んでいる。
BILSTEIN(ビルシュタイン)
ビルシュタインは、1954年創業のドイツの自動車用ダンパーの名門メーカー。ポルシェ、フェラーリなどのスポーツカーから、ベンツのコンフォートカーまで、純正採用され、F1~ツーリングカーまでモータースポーツでも輝かしい実績を上げている。近年では、ニュル24時間レースを制したアウディR8やベンツSLS、BMWなどが、ビルシュタインの装着車。
高圧ガス封入式のモノチューブダンパーが主力で、公差が少なく、きめの細かいセッティングが可能。オーバーホールや仕様変更が可能なのも、他の純正ダンパーとの大きな違い。
MOMO(モモ)
MOMOは、1964年創業のイタリアのステアリングホイールのメーカー。シフトノブやシート、ホイールも販売している。同じイタリアのナルディ社と人気を二分する、ステアリングメーカーの名門。
トヨタ、ミツビシ、マツダなどにも純正採用され、エアバック付きのステアリングも作っている。イタリアはレザーの本場だけあって、本革の質感が一味違う。
RECARO(レカロ)
レカロは、1906年創業のドイツのシート専門メーカー。人間工学に基づいたシート作りに秀でていて、長時間座っても疲れない、腰痛にならないシートとして知られている。旅客機のシートや新幹線E5系の「グランクラス」にもレカロシートが採用されて話題になった。スポーツカーやレース用のバケットシートとしてもトップブランドだ。
BOSE(ボーズ)
BOSEは、1964年創業のアメリカの高級オーディオブランド。「生演奏の感動をありのままに再現する」というのがポリシーで、知名度はナンバー1。ポルシェやアウディ、国産車では日産、マツダに純正カーオーディオとして採用されている。
BOSEはカーオーディオ・スピーカーシステムをパッケージングして考えているので、アフターパーツとして購入するのは不可能。純正オプションとして選ぶしか、BOSEのオーディを車内で楽しむ方法はない……。
ブレーキ、ダンパー、ステアリング、ホイール、オーディオシステム、いずれも国産の部品メーカーも優秀なパーツを作っている。しかし、ブランド力という点では……。
有名品=一流品とは限らないが、知名度は低くても一流品は一流品。日本のパーツメーカーも、いいモノをたくさん作っているので、ブランド名で選ばれる製品が増えることを願いたい。
(文:藤田竜太)
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