経済的にもあまり得はないので専用品のほうがいい
そういう噂、良く聞きます。
それでOKなら、ウインドウォッシャー液の代用になって、お得って話でしょうが……。ウォッシャー液の主成分を見てみると、大半はエタノールと界面活性剤。これを夏場なら原液1:水2ぐらいの割合で希釈し、冬場なら1:1、寒冷地なら原液のまま使うのがひとつの目安。
寒いときにより多く原液を入れるのは、エタノールを濃くすることで凍結防止になるため。夏場に限っていえば、フロントガラスがちょっと汚いぐらいなら、水道水を補充しておくだけでもOK。
でも、油膜がついたり、虫の死骸や、鳥の糞などが付いた場合は、水道水では落ちにくいかもしれない。
そこで食器用洗剤の出番ということになるのだろうが、濃度によっては、泡が出てかえって視界が悪化することも考えられる。また泡切れが悪いために、白い筋が残ることもあり、シリコン入りだとかえって油膜が付くことも。
またノズルが詰まる原因になったり(詰まったら、安全ピンなどで穴を突く。噴射角度も調整可)、ウォッシャータンクにカビが生えたという報告も……。すすぎ残した成分がボディのシミの原因になることも考えられるが、洗剤自体が塗装面を痛めるかどうかはわからない。
余談だが、驚くことにドイツやイギリスでは、食器を洗剤で洗った後、すすがないで拭き取っておしまい、という家庭が珍しくないとのこと! 中性洗剤だし、人体に無害だと彼らは主張するが、次に盛り付けた料理の味がおかしくなるとは考えないのだろうか。
人体に問題なければ、ボディにも悪影響はなさそうだが、調べてみても、デメリットだらけで、メリットは何も見出せない。
泡切れのことを考えると、2~4ℓのウォッシャータンクに、数滴の食器用洗剤を入れるぐらいがちょうどいいのかもしれないが、ベストな希釈割合はじつのところ誰もわかってはいないはず。そのうえ、上記のようなリスクを考えると、倹約家は水道水の補充だけで過ごした方がベターなのかもしれない。
もっとも、専用のウインドウォッシャー液だって、大手カーショップやホームセンターに行けば、原液が2ℓ/198円ぐらいで手に入るし、セールならもっと安いこともあるのはご存じのとおり!
つまらないところでケチケチしない方が、かえって安くつくのではないだろうか。
(文:藤田竜太)
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