2015年3月16日、ボッシュは同社が開発した新型ワイパー「ジェットワイパー」が、間もなく発売される新型ボルボXC90に採用されたと発表した。
このジェットワイパーとは、通常のウォッシャー液がボンネット面にあるノズルから噴射されるのに対し、ワイパーブレードを支持するワイパーアームからフロントガラス面にウォッシャー液をスプレーするタイプだ。
このジェットワイパーは、ガラス面に近い場所からウォッシャー液をワイパーの作動する上方に向かってタイミングよくて噴射されので、従来タイプよりウォッシャー液が均一にワイパーブレードに届き、よりクリアな視界を得ることができる。
またこのシステムの採用により、ウォッシャー液の消費量は50%も低減できるので、悪天候の長距離ドライブでもウォッシャー液切れの恐れが少ない。一般のウォッシャー液は走行中にクルマのルーフ部に飛散してしまうことに比べはるかに効率的なのだ。
このジェットワイパーのブレードは、従来からのエアロツインと呼ばれるワイパーブレードと組み合わされる。ボッシュは、以前からのブレード形式のスポイラータイプと、最新のエアロタイプを発売している。
2015年1月にドイツ自動車連盟(ADAC)が行なった補修用ワイパーブレードの比較テストでは従来タイプ(スポイラー型)、エアロツインタイプのいずれも払拭性能、耐久性などの総合性能でトップの成績を獲得したことも特筆すべきだろう。
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