現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【海外試乗】アウディRS5スポーツバックは思わず道を譲ってしまう、ド迫力のハイパーマシン

ここから本文です

【海外試乗】アウディRS5スポーツバックは思わず道を譲ってしまう、ド迫力のハイパーマシン

掲載 更新 11
【海外試乗】アウディRS5スポーツバックは思わず道を譲ってしまう、ド迫力のハイパーマシン

美しいスタイルを持つアウディの中核モデルA5スポーツバックのハイパフォーマンスモデルとなるRS5スポーツバックが、内外装のリファインとともにパフォーマンスや走りにも磨きがかかった。(Motor Magazine 2020年7月号より)

ダイナミズムが強調されたエクステリア
アウディのハイエンドスポーツモデルRSシリーズは、アウディスポーツ社が開発、生産するエクスクルーシブな製品で、RSの称号は25年の歴史を持つ。3月からドイツでデリバリーが始まった2020年モデルのRS5スポーツバックは、19年暮れにスタティック発表は済んでいるが、公道でのテストは今回が初めてである。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

まずは静的な観察を行う。最初に目に入ったのはオプションのマトリックスLEDヘッドライトで上部にデジタルデザインと呼ばれる市松模様のドライビングライトを配置。さらにブラックアウトされたシングルフレームハニカムグリルは低くワイドに、上縁のクワトロスリットがちょっぴり伝統も思い起こさせる。

21インチタイヤも収納可能なホイルアーチは、ワイドになってサイドシルに繋がっている。もちろんリアも呼応して大径エキゾーストパイプやディフューザーでダイナミズムを強調している。

アルカンターラとレザーで仕上げられたスポーツシェイプのドライバーズシートに腰を落とすと、正面には12.3インチバーチャルコクピットが、さらにダッシュボード中央には10.1インチのMMIタッチパネルが立ち上がっている。水平ラインが強調されたインテリアはアルミとカーボンとレザーでまとめられており、材質や仕立ては相変わらずアウディ流に高品質に仕上がっている。

隙のないオールマイティなパフォーマンス
パワートレーンは、2.9L V6TFSIツインターボエンジンで最高出力は450ps/5700-6700rpm、最大トルクは600Nm/1900-5000rpmである。0→100km/h加速は3.9秒、さらに200km/hまでは13.2秒で到達、最高速度は250km/hでリミッターが働くが、オプションのRsダイナミックパッケージで280km/hまで引き上げが可能である。

スタートして低回転域から発生する十分なトルクを感じながら、感触の素晴らしいパドルでシフトアップを行うが、8速オートマチックの反応は瞬時だ。そして横長タコメーターのシフトタイミングインジケーターはまるでDTMドライバーになった気にさせる。

ドライブモードは、スタンダードモデル同様のコンフォート、オート、そしてダイナミックに加え、RSではRS1とRS2のプリセットボタンが用意され、エンジンマッピング、ハンドル、シャシ、デファレンシャル、そしてエキゾーストサウンドまでプログラムしておくことが可能だ。

ダイナミックモードでの走りは力強い加速とクワトロのトラクション、路面を掴んで離さないかのようなロ―ドホールディング、そして精緻で路面インフォメーションの確かなハンドリング、さらにタイトなコーナーからの脱出では電子制御のスポーツデファレンシャルがリアに適正なトラクションを配分、達成感に富んだスポーツ走行を楽しませてくれる。

一方、コンフォートモードでは乗り心地のいいシャシがロングツーリングを快適にする。負荷の少ない低速コースティングでは48VのMFEVによってエンジンが休止してエコな走りも可能にするなど、モダンなGTカーとしても隙のないオールマイティなパフォーマンスを見せる。

ところでRS4アバントも同じパワープラントを持っているのでワゴンか5ドアクーペか悩むかもしれない。そこで価格だがドイツでは、RS5が8万3500ユーロ(約970万円)でRS4アバントよリも2000ユーロも高いのだ。おそらく日本でも同じような価格設定になると思うが、実用性のアバントにするか、デザイン重視のスポーツバックにするかは大いに迷うところではある。

もし私が選ぶとしたらスタイリッシュなRS5だろう。ラゲッジルーム容量は465Lで、シートを倒せば1500Lと十分あり、大きなハッチゲートは荷物の出し入れも容易だからである。(文:木村好宏)

■アウディRS5スポーツバックTFSIクワトロ主要諸元
●全長×全幅×全高=4783×1866×1399mm
●ホイールベース=2826mm
●車両重量=1817kg
●エンジン= V6DOHCツインターボ
●総排気量=2894cc
●最高出力=450ps/5700-6700rpm
●最大トルク=600Nm/1900-5000rpm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=8速AT

[ アルバム : アウディRS5スポーツバックTFSIクワトロ はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

まるで[フランス車]の如き乗り心地じゃない!? 中国[小鵬X9]はアルファード/ヴェルファイア以上のドライバーズミニバンなのか?
まるで[フランス車]の如き乗り心地じゃない!? 中国[小鵬X9]はアルファード/ヴェルファイア以上のドライバーズミニバンなのか?
ベストカーWeb
「思う存分泣いてくれ」と言いたかったのに……山本尚貴が掛けた牧野任祐への言葉とスーパーフォーミュラ初優勝という大きな転換点
「思う存分泣いてくれ」と言いたかったのに……山本尚貴が掛けた牧野任祐への言葉とスーパーフォーミュラ初優勝という大きな転換点
AUTOSPORT web
「丸」と「四角」で冷え方に差が出る? エアコンの吹き出し口の形って性能的にはどっちがいいの?
「丸」と「四角」で冷え方に差が出る? エアコンの吹き出し口の形って性能的にはどっちがいいの?
ベストカーWeb
STANLEY牧野任祐、SF初優勝で迎えるGT鈴鹿戦と改めて振り返る苦労「肩の荷がちょっと降りた」
STANLEY牧野任祐、SF初優勝で迎えるGT鈴鹿戦と改めて振り返る苦労「肩の荷がちょっと降りた」
AUTOSPORT web
選手権首位のヌービルが最速。WRCイタリアのシェイクダウンはヒョンデ1-2にオジエが続く
選手権首位のヌービルが最速。WRCイタリアのシェイクダウンはヒョンデ1-2にオジエが続く
AUTOSPORT web
序盤戦ラスト、スーパーGT第3戦鈴鹿のGT500ウイナー&PPを編集担当スタッフがガチ予想
序盤戦ラスト、スーパーGT第3戦鈴鹿のGT500ウイナー&PPを編集担当スタッフがガチ予想
AUTOSPORT web
横っ腹にロゴが入ってるとちょい嬉しかった……なぜ[ツイン]は大人気だったのか?
横っ腹にロゴが入ってるとちょい嬉しかった……なぜ[ツイン]は大人気だったのか?
ベストカーWeb
映画『バグダッド・カフェ』の「聖地」は現在復旧中! ルート66ファンならぜひとも観るべき名作です【ルート66旅_54】
映画『バグダッド・カフェ』の「聖地」は現在復旧中! ルート66ファンならぜひとも観るべき名作です【ルート66旅_54】
Auto Messe Web
王者ノルベルト・キスが圧巻のパーフェクト発進。両日ポールから4戦4勝の完全制覇/ETRC開幕戦
王者ノルベルト・キスが圧巻のパーフェクト発進。両日ポールから4戦4勝の完全制覇/ETRC開幕戦
AUTOSPORT web
スーパーGTスポーティングレギュレーションに小変更。GT300のサクセスウエイト上限値が50kgに
スーパーGTスポーティングレギュレーションに小変更。GT300のサクセスウエイト上限値が50kgに
AUTOSPORT web
四輪駆動の極上クーペ誕生! 最新 BMW M4 CSへ試乗 直6はCSLと同じ550ps 充足感が半端ない
四輪駆動の極上クーペ誕生! 最新 BMW M4 CSへ試乗 直6はCSLと同じ550ps 充足感が半端ない
AUTOCAR JAPAN
「ホンダ/無限」が「OAM2024」人気ブースコンテスト特別賞受賞!「Honda DNA」がしっかり来場者に伝わっていました
「ホンダ/無限」が「OAM2024」人気ブースコンテスト特別賞受賞!「Honda DNA」がしっかり来場者に伝わっていました
Auto Messe Web
バニャイヤ、課題のスプリントで今季初勝利。2位にマルク・マルケス|MotoGPイタリアGP
バニャイヤ、課題のスプリントで今季初勝利。2位にマルク・マルケス|MotoGPイタリアGP
motorsport.com 日本版
日産が「下請法違反勧告後も不適切な取引継続」報道に対する外部調査結果を公表
日産が「下請法違反勧告後も不適切な取引継続」報道に対する外部調査結果を公表
レスポンス
ミキティ、スマホでポチ買いした1400万超の「超高級車」を採点! 気になる点数は? 搭載される「斬新ド派手ドア」の開閉に「天才!」「未来的」の声も
ミキティ、スマホでポチ買いした1400万超の「超高級車」を採点! 気になる点数は? 搭載される「斬新ド派手ドア」の開閉に「天才!」「未来的」の声も
くるまのニュース
VWベストセラー商用車 新型「T7」トランスポーターは約620万円から ディーゼル、PHEV、EVを導入
VWベストセラー商用車 新型「T7」トランスポーターは約620万円から ディーゼル、PHEV、EVを導入
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがワンちゃんの祭典をサポート!?「グッドウッド」ならぬ「グッドウッフ」で「ベンテイガ肉球フォトブース」とは?
ベントレーがワンちゃんの祭典をサポート!?「グッドウッド」ならぬ「グッドウッフ」で「ベンテイガ肉球フォトブース」とは?
Auto Messe Web
ピレリ、フェラーリと実施のF1タイヤテストに満足。冬場にできなった雨用タイヤの開発プログラムが前進
ピレリ、フェラーリと実施のF1タイヤテストに満足。冬場にできなった雨用タイヤの開発プログラムが前進
AUTOSPORT web

みんなのコメント

11件
  • 0-100km加速3秒台というとんでもない走行性能でありながら燃費はリッター10kmを超え、4ドアクーペの美しいスタイルで実用性まで兼ね備えた車

    こんな車、国産車にはない
  • 都内で乗ったらリッター3kmくらいかな。
    アウディはSとRSに限る派だけど、これはちと下品オーラ強すぎる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

255.01050.0万円

中古車を検索
RS5の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

255.01050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村