現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの輸入車 44】フォード モンデオはV6を搭載して質実剛健ぶりをさらにアップした

ここから本文です

【懐かしの輸入車 44】フォード モンデオはV6を搭載して質実剛健ぶりをさらにアップした

掲載 更新 1
【懐かしの輸入車 44】フォード モンデオはV6を搭載して質実剛健ぶりをさらにアップした

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代の輸入車ニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「フォード モンデオ V6」だ。

フォード モンデオ V6(2002年)
去年(編集部註:2001年)に日本デビューを果たした2代目のフォード モンデオは、品質と性能が高次元でバランスしており、しかもコストバリューが高いことでも日本で注目を集めている。ジャガー初のコンパクトサルーン、Xタイプと多くのコンポーネンツを共有していることからも、素性の良さは分かるだろう。まさに、隠れた実力派といえる。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

日本仕様のパワーユニットは2Lの直4 DOHCのみだったが、今回、新たにコスワース社と共同開発した2.5Lのオールアルミ製V6 DOHC「デュラテック」が追加設定された。グレード的には、2Lの上級グレードだったGHIA(ギア)の名が与えられた。

これまでの2L搭載モデルも高いシャシ性能で満足度は高いクルマだったが、ボディサイズからするともう少し大きな排気量のエンジンが望まれていた。さらに今回、トランスミッションにはJATCO製の5速ATが組み合わされた。外観ではヘッドランプにはHIDが採用され、またESPも標準装備されている。

2Lを搭載したモンデオはなかなかキビキビと走ってくれたが、2.5LのV6ではどうなのか? 2Lより最高出力で25ps、最大トルクで3.0kgmパワーアップしているとはいえ、車両重量は130kgも重くなっている。その増加分の大半はフロントのエンジンや補器類に相当するから、ハンドリングはスポイルされているのでは・・・と心配していたが、それは杞憂に終わった。

2.5Lエンジンと5速ATとのマッチングが良く、高速クルージングからワインディング走行まで、余裕を持ってこなしてくれたのだった。とくに秀逸だったのは、高速ワインディングロードでの気持ち良さ。ロールを抑えながらも突っぱり感のない走りっぷりを見せる。しっとりとしたグリップ感とでも言えばいいだろうか。

ステアリングのフィールも適度にクイックで、ハンドリングは軽快。なかなか好印象だった。5速ATはシフトスケジュールもギアリングも吟味されており、またシフトショックも少ないので不快感はない。

乗り心地はヨーロッパ車らしいもので、腰のあるしなやかな硬さでけっこう快適だ。最近のスポーティな日本車にはやたらと硬いモデルもあるが、このモンデオはロングツーリングでも疲れにくい、まさにツアラーぶりを発揮してくれそうだ。

モンデオ 2.5Lには2Lと同じくワゴンも設定されている。ヨーロッパ仕様には5ドア ハッチバックも設定されているが、これは導入されていない。ワゴンの走りっぷりもセダン同様に好印象だった。ワゴンとセダンではリアサスペンションの形式が異なるが、荷物を積載する関係でワゴンのほうが少し硬めの設定だ。とはいえ、リアシートでも乗り心地に不快感はない。

2Lのモンデオも質実剛健なイメージのクルマだったが、2.5Lを搭載して、そのイメージにさらに磨きがかかったようだ。目立たないが仕事のできるやつ、モンデオ 2.5はそんなクルマと言えるだろう。

■フォード モンデオV6 GHIA 主要諸元
●全長×全幅×全高:4730×1810×1420mm
●ホイールベース:2755mm
●車両重量:1510kg
●エンジン形式:V6・DOHC・横置きFF
●排気量:2494cc
●最高出力:125kW(170ps)/6000rpm
●最大トルク:220Nm(22.4kgm)/4250rpm
●トランスミッション:5速AT
●タイヤ:205/55R16
●車両価格(当時):323万円

[ アルバム : フォード モンデオ V6 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
レスポンス
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
ベストカーWeb
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
くるまのニュース
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
バイクのニュース
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
AUTOCAR JAPAN
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
Auto Messe Web
三菱コンパクトSUVが、もっとハンサムに変身! 改良型「ASX」は日本の町並みにもきっと似合う
三菱コンパクトSUVが、もっとハンサムに変身! 改良型「ASX」は日本の町並みにもきっと似合う
Webモーターマガジン
バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
motorsport.com 日本版
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
レスポンス
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
レクサスの「“ミッドシップ”スーパーカー」!? 美麗シルエットが超カッコイイ! まさかの「ミッドエンジンLC」CGの実現性は?
レクサスの「“ミッドシップ”スーパーカー」!? 美麗シルエットが超カッコイイ! まさかの「ミッドエンジンLC」CGの実現性は?
くるまのニュース
新車のクラシックバイク、ロイヤルエンフィールドの伝統を、名を受け継いだ「ブリット350」にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
新車のクラシックバイク、ロイヤルエンフィールドの伝統を、名を受け継いだ「ブリット350」にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
バイクのニュース
ヤマハ:クアルタラロ、リンスともにコーナリング性能に苦戦。「ブレーキングで考えすぎてしまう」/第4戦スペインGP初日
ヤマハ:クアルタラロ、リンスともにコーナリング性能に苦戦。「ブレーキングで考えすぎてしまう」/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
スイフトのリッター24km超えも優秀だけど……ヤリスはリッター36kmで圧勝!! 燃費で選ぶコンパクトカー
スイフトのリッター24km超えも優秀だけど……ヤリスはリッター36kmで圧勝!! 燃費で選ぶコンパクトカー
ベストカーWeb
最新 i7の防弾仕様「プロテクション」へ試乗 動きが鈍重では無意味 BMWの特別プログラムを体験(2)
最新 i7の防弾仕様「プロテクション」へ試乗 動きが鈍重では無意味 BMWの特別プログラムを体験(2)
AUTOCAR JAPAN
まるで違う「装甲」性能 7シリーズ・プロテクション 爆弾15kgにも耐える! BMWの特別プログラムを体験(1)
まるで違う「装甲」性能 7シリーズ・プロテクション 爆弾15kgにも耐える! BMWの特別プログラムを体験(1)
AUTOCAR JAPAN
「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
「オービスをぶっ壊せ」国民の怒り爆発!? “プライバシーより取締り”の顛末とは 恐怖のオービスお国事情
乗りものニュース

みんなのコメント

1件
  • コレ乗ってました。免許取ってオヤジからもらったワゴンでした。地味なクルマな感じだったんですが、実はものすごく良く出来てた思い出が。荷室の広さはびっくりした。走りも良かった。
    なんで免許取立ての私に受け継がれたかは簡単な話しでオヤジの乗り換えの際に二足三文の下取り査定だったみたいです。ココが全てだね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

295.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
モンデオ セダンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

295.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村