東京でも気温は30℃を超え、もうこのまま夏になるんじゃないか!! と思いたくもなるこの頃。そろそろ梅雨入りの知らせも聞こえてきそうだが、2019年の夏もあの猛暑はやってきそうだ。
車内の子どもの放置についての記事も配信しているが、真夏の車内はモノにも悪影響を与えるそうな。電子機器が故障したり、ペットボトル飲料が破裂したりするなんて、日常では信じられないことが起きるらしい。
【案外知られてない? 3秒は正しい?】「一時停止」は何秒間止まるといいのか
さらにドアを開けた瞬間の熱気をどうすれば早く取れるのかって知っていますか?
今回は2016年7月にベストカー編集部が最高気温37℃の埼玉県熊谷市で実証した、「猛暑テスト」のなかから明日から使える豆知識をお届けしよう。
文/写真:ベストカー編集部
ベストカー2016年8月26日号より
■ダッシュボードは約90℃!! バナナは真っ黒に変色!!
まずチェックしたのがクルマの車内やボディなど各部の温度。取材したのは気象庁発表による最高気温が37.3℃だった2016年7月8日の熊谷市。
この日の午前10時30分から午後0時30分という、一日でも気温の上がる2時間でクルマ各部の温度を測定した。
車内にバナナを置いておいたら真っ黒に。自宅で放置してもここまで見事に真っ黒になることはそうそうない
テスト車は黒いボディのベストカー社用車のギャランフォルティス。そしてレンタカーで借り出した白いボディのアリオン。どちらも窓を閉めて実施すると……。
車内温度は下の表のとおり、ぐんぐん温度が上がって黒いフォルティスはなんと70℃、白いアリオンでも63℃まで上昇。まさに灼熱地獄だ!
左側が白いアリオン、右側が黒いギャランフォルティス。全体的に黒いボディは暑くなっている
さらに車内外の各所の温度を細かく測ったところ、驚くことに黒いボディのフォルティスのボンネットは82.8℃、ダッシュボードはアリオンのほうが高くて86.8℃!
ちょっと触っただけで、火傷しそうな熱さだ。さらに人が触れる部分は? というと、フォルティスではハンドルが83.2℃、合皮のシートは78.4℃といずれもかなりの高温。火傷にも注意したい。
70℃近くにもなる車内に食べ物などを置きっぱなしにするとどうなるのか? ここで用意したのは、バナナ、ガム、とろけるチーズ、コーラのペットボトルという食品類。
それに電卓とCDという実用品。いずれも"暑さによる変化が起きそうで気になる"という基準でチョイスした。
これらを車内でも日当たりがよくて高温になるダッシュボードの上に設置。置き去りにしたところ……。
開栓していないペットボトルがなんと破裂寸前。もちろんこれ以上車内に放置していたら破裂していたはずだ
1時間後に異変発生! 車内温度は66℃。コーラがプクプクと泡立ち、その炭酸ガスの力でペットボトルのフタが押し上げられ、破裂寸前! コーラはここで実験中止。
そして、実験スタートから2時間経過後に改めてチェック。車内温度が70℃、ダッシュボードが86.7℃まで上昇した車内では……。
バナナは真っ黒に変色。むいてみると中身はぐちゃぐちゃだ。とろけるチーズは、トースターで焼いたかのようにカリッとしたような見た目になった。匂いも香ばしい。
ダッシュボードの電卓は溶けてしまった。もちろんスマートフォンなどでも同様の破損や、バッテリーの発火などに繋がる恐れはある
ガムはベトベトにはなったが、溶けることはなく形はほぼそのままを維持していた。
そんななか、ちょっと驚くほど姿を変えたのが電卓で、液晶パネルが壊れるだけでなく、本体そのものがグニャリと大きく変形。いっぽう、CDのほうは変化はなく、中身のデータも異常はなかった。
■ボンネットで目玉焼きは実現するのか?
炎天下に駐車したクルマのボンネットは驚くほど熱くなる。映画のワンシーンで「ボンネットで目玉焼きができそうだ」なんてセリフを聞いたことがある人も多いのでは?
というわけで、実際にやってみました! 黒いボディのボンネット上に生卵を割ってのせてみる。ジュワーーーとか音はしないがちょっと固まってきているような。
2時間かけて目玉焼きは完成。申し訳ないがこれは食せなかった……
そこから2時間。目玉焼きのようなコンガリ焼いた感じではないものの、じっくりと温められて白身は白色へと変わり、黄身も表面はほぼ固まった。見た目は目玉焼きの完成だ。
車内でも2つの卵料理に挑戦! ひとつは生卵をそのままダッシュボードに置いて2時間。表面温度は70℃と素手では触れないほど熱くなった卵を割ってみると、ゆで卵が出現! ゆでてないけど見た目はゆで卵だ。
もうひとつは生卵をビーカーの水の中に入れてダッシュボードの上で2時間。水は62℃まで温められた。で、卵を割ると、こちらは温泉卵!
夏場の車内は卵料理ができちゃうほど高温になる! もちろん衛生上の観点からして食べるべきでないのは言うまでもなく。
■アツアツの車内を効率よく冷やす方法
夏は70℃近くまで高温になる車内。効率よく温度を下げるにはどうすればいいのか? 簡単にできる定番の3つの方法を2分間行ってみた。
車内温度はすべて54℃に統一して実験してみた。
ひとつ目は、運転席側のドアを開けて、助手席側のドアを開けたり閉めたりを繰り返す方法。結果は2分間で54℃あった車内温度が45℃まで下がった。
でもこの方法は2分もやると、かなり汗が出るのが欠点。むしろ炎天下でやることじゃない気がしてならない。
よく効果的とされるドアをバタバタと通風させる方法。たしかに熱気は消えるが炎天下でやるとダメージも大きい
次の方法は窓をすべて全開にしてエアコンはつけずに2分放置。何もせずに待っているだけで、48℃まで低下した。労力を考えると悪くない結果だ。
最後は乗り込んですぐにエアコン全開。窓は開けずに行ったところ2分で46℃に。これはエアコンの能力差にもよるが、エアコンパワーはやはり効果大。
楽して冷やすのであればエアコン全開+窓全開(短時間)が一番効率がよさそうだ。
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