レッドブル・レーシングが、最近うわさされていたとおり、チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイがチームから去ることを発表、これによりニューウェイの次の動きにより大きな注目が集まっている。ニューウェイには、フェラーリとアストンマーティンがオファーをしているものとみられている。
5月1日、レッドブルは、ニューウェイがレッドブル・テクノロジーグループから2025年第1四半期をもって離脱すると発表した。ニューウェイは、F1の設計業務から退き、レッドブル社最初のハイパーカーRB17の開発の最終作業とデリバリーに集中し、このプロジェクトが完了するまで関与するという。
レッドブルF1、エイドリアン・ニューウェイの離脱を正式に発表。年内はチームへのサポート継続も、ハイパーカー開発に専念
ニューウェイは、「今が、自分自身の新しいチャレンジを追求する好機であると感じている」と述べている。
レッドブルとの2025年末までの契約を短縮して離脱するというニューウェイの決断は、この数カ月で非常に優れたオファーをふたつ受けたことによって後押しされた。
フェラーリとアストンマーティンは以前からニューウェイを引き抜こうとしていた。そして今年初めにレッドブル代表クリスチャン・ホーナーが女性従業員に不適切な行為をしたという告発がなされるというスキャンダルが発生、これによって内部の権力闘争がより激しくなったことで、ニューウェイは離脱を考え始め、フェラーリとアストンマーティンには彼を獲得できる可能性が高まってきた。
F1史上最も大きな成功を収めたエンジニアといわれるニューウェイは、現在65歳であり、次の移籍先がキャリアの最後を過ごすチームになる可能性が高い。
それでは、フェラーリとアストンマーティンのそれぞれのオファーの魅力はどこにあるのかを見ていこう。
アストンマーティンは、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンに次ぐといわれるほどの莫大な額のサラリーをニューウェイに提示しているといわれ、5年間で1億ユーロ(約166億円)の契約であるとの説もある。さらにアストンマーティンのスーパーカーを設計する機会、F1チームとアストンマーティン・ラゴンダ社の株式の提供もある。
こういった高額な条件の他にも、アストンマーティンに加入すれば、最近のレッドブルの成功に大きく貢献しているパワーユニット・マニュファクチャラーのホンダと一緒に仕事をすることができ、加入のタイミングによっては、彼が高く評価しているフェルナンド・アロンソと共に働くことができるという魅力もある。また、英国にとどまることができるというのも、ニューウェイにとっては大きなメリットになる。
一方フェラーリはどうか。ほとんどの人は、フェラーリからのオファーを断る気にはなれない。ニューウェイはキャリアのなかで2度、スクーデリアとの契約に近づいたが、実現しなかった。今回は、以前よりもさらに良い条件が整っており、ノーと言うのは非常に難しいだろう。
ステランティスの会長ジョン・エルカーンは、ルイス・ハミルトンの引き抜き、HPとのスポンサー契約など、チーム代表フレデリック・バスールの最近の動きすべてに積極的に関与している。エルカーンはニューウェイとの交渉にも参加しており、それによってニューウェイは自分が高く評価され、強く求められているという感触を得ていることだろう。それこそニューウェイが常に望んでいることだ。彼はチームにとって自分は必要不可欠な存在であると感じられることを重視しているのだが、最近レッドブルではそういう感覚を得られなくなっていた。
フェラーリは、F1技術部門の完全なる指揮権と莫大なサラリーを提示している。さらに、フェラーリ移籍においての大きな魅力は、ハミルトンがいることだ。ニューウェイは、今までのキャリアのなかで悔いがあるとすれば、それは7度のチャンピオンと一緒に働くことができなかったことだと述べている。さらに、フェラーリで2008年以来のF1タイトル獲得の立役者になるという野心にも抗いがたいだろう。
多くの人々が、マラネロがニューウェイの移籍先になると予想しているが、アストンマーティンの高額のオファーとイギリスにとどまることができるという点は大きなメリットだ。
一方で、メルセデスもニューウェイ獲得に動き出したといわれ、さらにはニューウェイはF1の現場から離れる可能性もあるといわれる。最終的に彼がどういう決断を下すのかが注目される。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ軽自動車は「64馬力」が上限? エンジン出力向上&技術力も上がったのに… 「軽の最大出力」現状維持する理由とは
BYD、第5世代PHEV発表…エンジン併用で航続2100km
ミキティ、スマホでポチ買いした1400万超の「超高級車」を採点! 気になる点数は? 搭載される「斬新ド派手ドア」の開閉に「天才!」「未来的」の声も
まるで[フランス車]の如き乗り心地じゃない!? 中国[小鵬X9]はアルファード/ヴェルファイア以上のドライバーズミニバンなのか?
ホンダが新型「赤いプレリュード」公開! 劇的復活の「真紅スタイル」に反響多数! 「うわー欲しい!」「これは興奮する」令和の”モテ車”爆誕なるか!? 米で登場
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?