鍛冶屋でもある創業者の金床つき
text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
【画像】高性能車を過激にチューニング【アプトのベースとなる車両3選】 全106枚
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ドイツのモータースポーツおよびチューニングメーカーであるアプト・スポーツラインは、最高出力811ps、0-100km/h加速2.9秒のアウディRS6アバント・ヨハン・アプト・シグネチャー・エディションを発表した。
最大トルク99kg-mを発生し、0-200km/h加速は約9.79秒。64台のみが生産され、そのすべてがすでに販売されているという。
このモデルは、125年前にアプトを設立した鍛冶屋であり、ヒルクライム・レーサーでもあるヨハン・アプトの人生と業績を称えたものだ。各車両には、彼の金床の断片が入ったタイムカプセルが付属する。
アプトのCEOであるハンス・ユルゲン・アプトは、次のように述べている。
「RS6-Rの後継となるこのモデルは、当社の歴史とのつながりや魅力的なディテールだけでなく、独パペンブルクの高速サーキットで計測されたその性能が革命的であることを特徴としています」
「高性能であることはもちろんですが、デザインには創業者の意志と同じくらいの力強さが求められました」
あらゆる装備が特別仕様
1人のエンジニアが1台を担当し、月に6台が製作されていく。アプトが独自に開発した新型ターボチャージャー、強化されたエンジン・コントロール・ユニット、新型インタークーラー、追加のオイルクーリング・システムなどが搭載される予定だ。
ボディは、カーボンレッドの塗装に加え、エアインレット、フロントリップ、リアスカート、22インチの鍛造ホイールなど、すべてこのモデルのために特別にデザインされている。
アプトによれば、ホイール1本あたり3.5kgの軽量化を実現するとともに、デザインの微調整によりダウンフォースを150kg向上させているとのことだ。
アプトは最近、アウディ・スポーツのチューンドモデルをはじめ、クプラ、セアト、スコダなど、フォルクスワーゲン・グループのさまざまなブランドのモデルを次々と公開している。
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