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はたらくクルマ図鑑「昭和飛行機工業のタンクローリー」のヒミツ2

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はたらくクルマ図鑑「昭和飛行機工業のタンクローリー」のヒミツ2

車のエンタメ [2023.12.27 UP]


はたらくクルマ図鑑「昭和飛行機工業のタンクローリー」のヒミツ2

はたらくクルマ図鑑「昭和飛行機工業のタンクローリー」のヒミツ5

クルマに乗っている人(EVを除く)であれば、ほぼ確実にお世話になっている、はたらくくるまがタンクローリーだ。燃料をガソリンスタンドに運ぶ、はたらくくるまのタンクローリーは、どのような構造、そして仕組みになっているのか?その秘密を紹介しよう!
●文:鈴木ケンイチ ●写真:鈴木ケンイチ/昭和飛行機工業(株) ●取材協力:昭和飛行機工業(株)


大きなアルミタンクに液体燃料を満載して走る、街で見かけることも多いはたらくクルマについて詳しく知ってみよう!

ミドルサイズの主力セミトレーラーのすべて!<その1>
 昭和飛行機工業が製造するタンクローリーは、単一車からセミトレーラー型まで多岐にわたる。

 標準的な16kℓ(1万6000リットル)のタンクを搭載する単一車でも、その全長は9m超。

 全長3.4mの自動車であれば3台弱分で、5ナンバーなら2台分にもなる。

 最大容量の30kℓセミトレーラーであれば、タンク部分だけで10m超、トラクターもあわせれば14mになることも。とにかく巨大だ。

 ちなみに、セミトレーラーとは、タンク部が後輪部だけで、前側に車輪がないものを指す。

 前後に車輪があり自立できるものがフルトレーラーだ。国内のタンクローリーのトレーラーは、すべてがセミトレーラーとなっている。


●24kLタンクセミトレーラー (昭和ST24A改)
SPEC 
24kLタンクセミトレーラー
(昭和ST24A改)  
主要諸元
全長:9000mm
全幅:2490mm
全高:3100mm
タンク容量24kL
最大積載量20400kL 

マンホールがずらりと並ぶタンクの頂上部。マンホールはグルリと防護枠で守られている。

マンホールからタンク内を覗くと、積載する液体の横揺れを防止する防波板が確認できた。

タンクの一番底に液体を抜くための底弁がある。手動式からエア式に主流が変わっている。

マンホールに備わる検尺。底まで伸びる棒が付いており、タンク内の液量を確認できる。

タンクの底にある底弁。大きなタンクに仕切られた小部屋ごとに底弁が設置されている。

タンク内に何を積載しているかを表示する回転表示板。手でクルクルと回して表示を変える。

積載された液体を吐出する弁。二重の弁の間が透明になっており、液体の色を確認できる。

●今回取材でお世話になったのは……「昭和飛行機工業株式会社」
 国内のタンクローリーの大手メーカーとなるのが昭和飛行機工業だ。会社名からもわかるように、もともとは飛行機を製造する会社として1937年に設立。

 戦前はDC3型輸送機などをライセンス製造していた。戦後は、飛行機製造で培ったアルミ加工技術を元に、給油車や特殊トレーラーなどを手掛けるように。

 燃料を運ぶタンクローリーだけでなく、小麦などの粉粒体を運ぶバルク車も製造。小麦粉運搬用バルク車に限っていえば国内シェアは100%だ。


昭和飛行機工業の本社がある昭島市。その北工場にてタンクローリーは製造されている。

昭島市にある昭和飛行機工業の生産工場。この地にてタンクから車体製造、検査までを行う。

タンクローリー製造の工場内。アルミを板から筒状に加工し、サブフレームに取り付ける。

第二次世界大戦期まで昭和飛行機工業がライセンス生産していた「DC3型輸送機」。

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