現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 高齢者がいるなら避けるべき! 足腰が弱ると乗り降りしにくい軽自動車5選

ここから本文です

高齢者がいるなら避けるべき! 足腰が弱ると乗り降りしにくい軽自動車5選

掲載 66
高齢者がいるなら避けるべき! 足腰が弱ると乗り降りしにくい軽自動車5選

スーパーハイト系やハイトワゴン系を選ぶのが正解

 軽自動車は車両価格、維持費ともに安く、小回りが利き、高齢者を乗せて病院などの送り迎えにもうってつけのクルマである。ただし、どんな軽自動車でも足腰が弱った、クルマの乗降に介助が必要な高齢者を乗せるのに適しているわけではない。

乗降性がキモ! 高齢者がいる家族がクルマ選びでチェックすべき3つの要因を満たすオススメ車3台

 まず、高齢者を後席に乗せるのに向いている軽自動車といえば、それはもう、スーパーハイト系に尽きる。車高が高く、低いステップからフロアに段差のない、両側スライドドアを備えて後席の乗降性に優れている。高齢者施設の送迎車にスライドドア車が多いのが、なによりもの証拠である。

 もちろんリヤヒンジ式ドアでも、ハイト系ワゴンと呼ばれる比較的背の高い軽自動車で、リヤドアが直角近くまで開く軽自動車なら、よほどのことがない限り高齢者の乗降性に適していると言える。つまり、今人気の軽自動車のほとんどが、高齢者を乗せるのに向いていることになる。全高の高さから、立体駐車場の入庫は難しくなるのだが……。

低全高リヤヒンジ式ドアのセダン系軽自動車は避けるべし

 一方、クルマの乗降に介助が必要な高齢者を後席に乗せる前提で、こんな軽自動車は、なるべく避けたほうが良い……と思えるのは、低全高かつリヤヒンジ式ドアのセダン系軽自動車だ。低全高だとリヤドアの開口部高もまた低く、乗降時に頭や体をかがめる必要がある。スライドドア部分の敷居と後席フロアに段差のあるセダンタイプの軽自動車は、リヤドアが直角近く大きく開いたとしても、スライドドアのようにスムースな乗降が難しくなるからだ。

 アシストグリップがあったとしても、セダンタイプだと天井側に付いているケースがほとんど。その位置では、介助が必要な状態の高齢者がしっかりと握って体を安定させて乗降するのは、ちょっと難しいはずだ(助手席の肩に手を掛ける方法もあるが……)。

 逆に、高齢者が握りやすいアシストグリップは、やはりスーパーハイト系軽自動車にあるような、Bピラーに縦に付いているアシストグリップのほうなのである。では介助が必要なケースであまりオススメできない車種とはなんだろうか? 

ダイハツ・ミライース

 全高が低く、リヤドアがヒンジ式の軽自動車と言えば、例えばダイハツ・ミライース。その全高は、スーパーハイト系軽自動車の約1750~1790mm、ハイト系ワゴンの約1630~1680mmに対して1500mmでしかない。これは、ミライースが燃費スペシャルな軽自動車であり、空気抵抗をなるべく受けないために、あえて低められた全高だからである。

スズキ・アルト/ホンダN-ONE

 同じくセダン系軽自動車のスズキ・アルトの1525mm、ホンダNーONEの1545mmも低めである(スーパーハイト系やハイトワゴン系と比較して)。

 しかも、繰り返しになるが、セダン系はほぼどんなクルマでも敷居とフロアに段差があるケースがほとんどだ(フロアが敷居より低い位置にある)。高齢者でも自身で乗り込め、降りられる体力や筋力があればそうしたセダン系軽自動車でも問題ないのだが、介助が必要なケースでは乗り降りする高齢者、介助する側ともに、スーパーハイト系やハイトワゴン系に比べて、労力が必要になるかもしれない。

ホンダN-VAN

 また、両側スライドドアを備えていても、キャブオーバータイプのワンボックス軽は、車種によってスライドドア部分の敷居が高く、スライドドアと言っても足運びに苦労するクルマもある。一例を挙げると、ホンダNーVANはスライドドア部分の敷居の高さこそ地上400mmと低いのだが、フロアはその敷居から約70mm下がった位置にある。敷居からフロアに段差のない、NーBOXのような乗用系のスーパーハイト系軽自動車とは造りが異なる。

スズキ・エブリィ

 ダイハツ・ハイゼットカーゴ(先代)だと敷居の高さそのものが地上約450mmと高めだ。ちなみに、この種の商用系軽自動車で比較的敷居が低いのは、スズキ・エブリィの385mmである。

 介助が必要な高齢者のために軽自動車を選ぶのであれば、やはりスーパーハイト系やハイトワゴン系を選ぶのが正解だろう。高齢者の体力や筋力がリハビリなどによって復活し、元気ハツラツになれば別だが、今以上の介助が必要になるケースもあるから、先を見越した、より高齢者に優しい軽自動車選びが不可欠と思える。

 そうして、病院や施設の送り迎えだけでなく、かつて元気だったころのように、ドライブに連れて行ってあげよう。肉体的な衰えは止められなくても、その楽しさから精神的な元気や気力を取り戻し、ポジティブ思考になる可能性は十分にある。筆者の要介護歴5年近くだった老いた母親も、近所であれ、ドライブに連れて行ってあげると、喜んではしゃいでいたものだ。

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「クロス」初公開! 超カッコイイ“レクサス級”「斬新フェイス」に注目! 精悍さアップの「コンパクトSUV」ブルネイで発売
トヨタ新型「クロス」初公開! 超カッコイイ“レクサス級”「斬新フェイス」に注目! 精悍さアップの「コンパクトSUV」ブルネイで発売
くるまのニュース
「モンスター歩行者…」突然の信号無視による事故発生。それでも全部クルマが悪い?
「モンスター歩行者…」突然の信号無視による事故発生。それでも全部クルマが悪い?
月刊自家用車WEB
トヨタがつくったストーリー型の御朱印帳! 「倭姫命の御朱印巡り」がクラウドファンディングに登場
トヨタがつくったストーリー型の御朱印帳! 「倭姫命の御朱印巡り」がクラウドファンディングに登場
月刊自家用車WEB
トヨタが進化を遂げた「液体水素エンジンGRカローラ」でS耐富士24時間に参戦
トヨタが進化を遂げた「液体水素エンジンGRカローラ」でS耐富士24時間に参戦
@DIME
KINTOが安全運転ドライバーにNFTの証明書を発行し、ブロックチェーン上に記録する実証実験を開始
KINTOが安全運転ドライバーにNFTの証明書を発行し、ブロックチェーン上に記録する実証実験を開始
カー・アンド・ドライバー
[ウケる]バブル期の日本車個性強すぎ。ガルウィングドア採用の2台とは?
[ウケる]バブル期の日本車個性強すぎ。ガルウィングドア採用の2台とは?
月刊自家用車WEB
マツダが新「すごい 2ロータリー」公開! 新「スポーツカー」にも搭載!? これからの「RE」とは
マツダが新「すごい 2ロータリー」公開! 新「スポーツカー」にも搭載!? これからの「RE」とは
くるまのニュース
新型ヴェゼル魅力解剖 ~グレード解説&オススメグレード~
新型ヴェゼル魅力解剖 ~グレード解説&オススメグレード~
グーネット
ホンダ「リード125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ホンダ「リード125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
二段ベッドが常設だから、レイアウト変更の手間要らず! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
二段ベッドが常設だから、レイアウト変更の手間要らず! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ホンダ「脱ガソリン」本気 中国で希望退職1700人応募も、海外勢へ強まる逆風とは
ホンダ「脱ガソリン」本気 中国で希望退職1700人応募も、海外勢へ強まる逆風とは
Merkmal
2ローターでしかも縦置きだぜ!! [新型コスモスポーツ]改め[アイコニックSP]が超絶期待したいデキ
2ローターでしかも縦置きだぜ!! [新型コスモスポーツ]改め[アイコニックSP]が超絶期待したいデキ
ベストカーWeb
超エレガントな初代[プレセア]は日産版カリーナED]!? スタイリッシュ4ドアクーペの優雅なスタイルは唯我独尊!!
超エレガントな初代[プレセア]は日産版カリーナED]!? スタイリッシュ4ドアクーペの優雅なスタイルは唯我独尊!!
ベストカーWeb
井戸田潤、パパになる!うきうきファミリーカー探し…のハズがドタバタ過ぎる展開に!?
井戸田潤、パパになる!うきうきファミリーカー探し…のハズがドタバタ過ぎる展開に!?
グーネット
文句無しのかっこよさ!! クラウンクロスオーバーランドスケープにまさかの先祖がいた!? 販売店が手掛けたコンセプトカーを解説
文句無しのかっこよさ!! クラウンクロスオーバーランドスケープにまさかの先祖がいた!? 販売店が手掛けたコンセプトカーを解説
ベストカーWeb
NISMOと日産を愛するドライバーに届け!【日産 アリアNISMO】
NISMOと日産を愛するドライバーに届け!【日産 アリアNISMO】
グーネット
日産「サクラ」一部仕様向上で利便性アップ!2トーンカラーの新色も追加
日産「サクラ」一部仕様向上で利便性アップ!2トーンカラーの新色も追加
グーネット
新型キックス先取り解説 ~新旧&ライバル比較も~
新型キックス先取り解説 ~新旧&ライバル比較も~
グーネット

みんなのコメント

66件
  • 50後半で今もビートに乗ってますが、最近は乗り降り毎に ヨイショ! っと呟く様になりました。
    もう少し足腰鍛えてあと10年乗りたいです。
  • >連れて行ってあげる

    細かいところだが引っかかった。
    オレも介護していたが、その時の感覚は「連れていきたいから乗ってもらう」だった。
    まあ親がそれで喜んでいるのなら何の問題もないが、何かさ、上から目線が鼻についたのよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

86.0137.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.01163.8万円

中古車を検索
ミライースの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

86.0137.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.01163.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村