現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 本家“クワトロ”の味をご所望の方に

ここから本文です

本家“クワトロ”の味をご所望の方に

掲載 更新 2
本家“クワトロ”の味をご所望の方に

ビックマイナーチェンジが施されたA4に、待望のディーゼルエンジン搭載モデルが登場した。本格仕様のクワトロを搭載したアバントの上級グレード、アウディの“らしさ”を満載した、万能モデルに試乗した。

待望のディーゼルは2種類の2リッターを用意

2021年、乗るべきクルマは?──クルマ賢者・渡辺敏史に直撃【シボレー・コルベット編】

2020年10月にビックマイナーチェンジを実施したアウディA4シリーズに、2021年1月、同シリーズとしては初となるクリーンディーゼルエンジンTDI搭載モデルが追加された。メルセデス・ベンツCクラスも、BMW3シリーズも、すでにディーゼルモデルを主力に据えて数年が経過しており、待望のTDIモデルというわけだ。

A4シリーズには、「35 TDI」と「40TDI」という出力の異なる2種類の2リッター直噴ターボディーゼルエンジンが用意されている。

「35 TDI」は、最高出力163ps、最大トルク380Nmを発揮し、トランスミッションはより効率を高めた7速Sトロニックを組み合わせ、駆動方式は前輪駆動(FF)のみの設定となる。こちらはベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオンバッテリーを搭載する12V MHEV(マイルドハイブリッド)システムを備えており、回生エネルギーでトルクをアシストしたり、コースティング(惰性走行)時にエンジンを完全に停止するなどして効率を高めている。

「40TDI」は、最高出力190ps、最大トルク400Nmを発揮。トランスミッションは同じく7速Sトロニックを組み合わせ、こちらは機械式センターディファレンシャルを搭載したクワトロ四輪駆動システムを採用する。

試乗車はステーションワゴンの「A4 アバント40TDIクワトロSライン」だった。エクステリアの仕様はベースモデル、アドバンスト、Sラインの3種類が用意されるが、Sラインはもっともスポーティなグレードだ。1980年代の名車“アウディスポーツクワトロ”をモチーフに、チタンブラックのハニカムメッシュシングルフレームグリルや、ボンネット先端には3連スリットが配されている。またドアミラーカバーやアバント特有のルーフレールもブラックアウトし、リアにはブリスターフェンダーが備わるなど、力強いデザイン要素が盛り込まれている。

クワトロは後輪への駆動配分がメインの本格仕様

エンジンを始動する瞬間のみディーゼルであることを意識するが、動きだしてしまえば特有のノイズを感じることもない。1750~3000rpmの回転域で4リッター自然吸気エンジンなみの400Nmという最大トルクを発揮するだけあって、アクセルペダルに軽く足をのせている程度で市街地走行をこなせる。アクセルペダルに少し力をこめると呼応するようにグッと加速する。7速Sトロニックのシフトチェンジも切れ味のいいものだ。カタログ燃費は14.6km/L(WLTCモード)だが、高速道路主体で走れば20km/Lに迫る数値を出すことも難しくない。

ステアリングの操舵に対するクルマの動きは、過度にアジリティを強調したようなものではなく至って素直だ。ステアリングシャフトの剛性感も高く、直進安定性も良好。足元には標準の18インチサイズではなく、オプションの245/35 19インチサイズのピレリPゼロを装着していた。硬い乗り心地をイメージしていたが想像以上にしなやかに走る。

アウディお得意の4WDシステム“クワトロ”には、実はバリエーションがある。「40TDI」に組み合わされているクワトロは、機械式センターディファレンシャルを搭載した、前後40:60のトルク配分をベースに、後輪へ積極的に駆動力配分を行う本格仕様だ。最新世代のクワトロは、通常は前輪駆動することで燃費性能を高めた、いわゆるオンデマンドタイプの四輪駆動システムとなっており、今後はRSモデルなどのスポーツタイプを除けばそちらへと移行していくことが想定される。

「A4 アバント40TDIクワトロSライン」はアウディの代名詞ともいえる“クワトロ”、“アバント”、そしてRSモデル譲りのスポーティなスタイリングに、TDIユニットを搭載した万能マシンだ。本家クワトロの味をご所望の方は、いまのうちに手に入れておいたほうがいいかもしれない。

文・藤野太一 写真・郡大二郎 編集・iconic

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

新型[プレリュード]は令和の新デートカー! クルマでモテモテってマジか? 420万円で2025年後半デビュー!
新型[プレリュード]は令和の新デートカー! クルマでモテモテってマジか? 420万円で2025年後半デビュー!
ベストカーWeb
GW渋滞、関越道のUターンラッシュは5月5日! 高坂SA(上り)付近にて最大40kmの予測!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
GW渋滞、関越道のUターンラッシュは5月5日! 高坂SA(上り)付近にて最大40kmの予測!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら
ついに来た!ヤマハ XSR900GPが5月20日に143万円で発売、車体色は赤×白のほか、モノトーンのグレーもラインアップ
ついに来た!ヤマハ XSR900GPが5月20日に143万円で発売、車体色は赤×白のほか、モノトーンのグレーもラインアップ
モーサイ
マツダが中国向けに開発した流麗な新型電動車! 「MAZDA EZ-6」と「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
マツダが中国向けに開発した流麗な新型電動車! 「MAZDA EZ-6」と「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
THE EV TIMES
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
くるくら
近畿の”空白地帯”に新たな高速「名神名阪連絡道路」実現へ進行中! 酷道だらけの「滋賀~三重~奈良」に夢の南北軸 現在の状況は?
近畿の”空白地帯”に新たな高速「名神名阪連絡道路」実現へ進行中! 酷道だらけの「滋賀~三重~奈良」に夢の南北軸 現在の状況は?
くるまのニュース
この顔で中国EV市場に“爪痕”残すか? 日産『エピック・コンセプト』は26年までに市販へ…北京モーターショー2024
この顔で中国EV市場に“爪痕”残すか? 日産『エピック・コンセプト』は26年までに市販へ…北京モーターショー2024
レスポンス
GW渋滞、阪神高速は連休後半の5月3日に最大33kmを予測。 Uターンラッシュは5日!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
GW渋滞、阪神高速は連休後半の5月3日に最大33kmを予測。 Uターンラッシュは5日!【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら
全自動空気入れ専門ブランド KUKIIRE が「PANP」へブランド名刷新
全自動空気入れ専門ブランド KUKIIRE が「PANP」へブランド名刷新
バイクブロス
試乗会やトークショーなど盛りだくさん!「都南バイクフェスタ」が5/26開催
試乗会やトークショーなど盛りだくさん!「都南バイクフェスタ」が5/26開催
バイクブロス
ホンダに「SUVミニバン」存在!? 豪華「オシャレ内装」×精悍タフデザインがカッコイイ! 登場早すぎた「オデッセイ“クロス”」に期待の声
ホンダに「SUVミニバン」存在!? 豪華「オシャレ内装」×精悍タフデザインがカッコイイ! 登場早すぎた「オデッセイ“クロス”」に期待の声
くるまのニュース
「こいのぼりバス」発車! 子どもたちの夢を描いて…井笠バス
「こいのぼりバス」発車! 子どもたちの夢を描いて…井笠バス
レスポンス
【続報ディフェンダー・オクタ】 ワールドプレミア決定 全ての面で最上級のディフェンダーへ
【続報ディフェンダー・オクタ】 ワールドプレミア決定 全ての面で最上級のディフェンダーへ
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】やっぱりロッシ師匠はすごい! ベッツェッキのスペインGP3位、その裏にはレジェンドの助言
【MotoGP】やっぱりロッシ師匠はすごい! ベッツェッキのスペインGP3位、その裏にはレジェンドの助言
motorsport.com 日本版
4億6600万円! オークション初登場のアストンマーティン「ヴァルキリー」の仕様とは? ほぼ新車同然、コレクターの注目集まる
4億6600万円! オークション初登場のアストンマーティン「ヴァルキリー」の仕様とは? ほぼ新車同然、コレクターの注目集まる
Auto Messe Web
GW渋滞、東北道では連休後半の3日に最大40kmを予測! Uターンラッシュは5日か!?【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
GW渋滞、東北道では連休後半の3日に最大40kmを予測! Uターンラッシュは5日か!?【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】
くるくら
ホンダ N-BOX【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
ホンダ N-BOX【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
「BYD DOLPHIN ありかもキャンペーン」を実施。抽選で200人に最大50万円の購入資金をサポート。2024年5月31日まで
「BYD DOLPHIN ありかもキャンペーン」を実施。抽選で200人に最大50万円の購入資金をサポート。2024年5月31日まで
driver@web

みんなのコメント

2件
  • 『最新世代のクアトロは』
    最新のくせにオンデマンドにグレードダウン!!

    モビリオスパイク4WDと一緒かよ!!!

    クアトロも堕ちたもんだね~~。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508.0772.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.8648.0万円

中古車を検索
A4 アバント (ワゴン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508.0772.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.8648.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村