冬の雪上や氷上を走行するために欠かせないスタッドレスタイヤ。待望のSUVサイズが登場したVRX3を履き北海道の雪道を走った。(Motor Magazine2023年3月号より)
雪上・氷上の両方で安定した走りを発揮する万能タイヤ
ブリヂストンを代表するスタッドレスタイヤ『ブリザックVRX3』に、2022年、待望のSUV専用サイズが追加され、本格的な冬を迎えた北海道旭川の公道において試乗機会があった。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
一年遅れのデビューとなったSUV専用サイズは、基本構造に変更はないものの、VRX2比較で、氷上グリップで20%、トレッド変形と接地圧の最適化により、摩耗ライフは17%向上。接地性能を極めていることにより、車両重量が重く、背の高いSUVには待望のラインナップ拡大となった。
試乗ルートは、生活シーンを再現できるコース設定が行われ、旭川市内から大雪山系のワインディングロードまでの試乗である。
街中では雪や氷のわだちや、部分的に舗装が顔を覗かせるパッチ路面など、生活道路特有の厳しい環境が待ち受ける。繰り返し続くミュー変化や段差などによる外乱の影響ははクルマにとってはとても厳しい状況となるが、まずは姿勢の乱れが少ないので安心感がある。
路面の変化に柔軟に対応するトレッド面。引き締まったゴムの信頼感も高い
圧雪路面からわだちやパッチ路に変化していく際にもハンドルの手応えはしっかりとしていて、直進力をキープ。外乱の大きさによってハンドルへの反力は変化するものの、駆動力に影響がなくトレッド面が路面変化に柔軟に対応していることがわかる。アイス路面から雪、段差などの変化に対して、ギュッと引き締まったゴムがしっかりと包み込んでいる印象だ。
路面変化に強いことで発進加速も安定していて、ミュー変化による加速不足も最小限にとどめてくれるし、減速時も初期のレスポンスこそ鈍めながらジワッとGが立ち上がり安定感を保ってくれる。日常生活での路面変化に強く、落ち着いてドライブすることができた。
山に近づいてくると圧雪の上に新雪が積もっている状況となり、手応えは軽くなる。自然環境の悪化分が支配的となりタイヤにとっては厳しいものの、雪をつかんでいる感じがやや薄い。もう少し雪を排出して下の路面をキャッチするような手応えがほしかった。
もっとも車両との相性もあるようで車両重量約1900kgのメルセデスベンツGLCであればたわみ感も出て、路面に踏み込んでいってくれているのがわかる。さらに荷重をかけていくと、ジワジワと滑り出すが、市街地同様にGが抜けることなく、姿勢をキープ。新雪路面ではやや軽めのグリップ感ながら、重量級車両や、街乗りレベルでの幅広い高性能ぶりは、最新最強スタッドレスタイヤの証。
舗装路での走りも安定していることから、都心部のSUVユーザーにも最適なモデルと実感した。(文:瀬在仁志/写真:井上雅行)
BLIZZAK VRX3 タイヤサイズ
225/45R21 95Q :8万0410円
235/50R21 101Q :7万9970円
225/55R19 99Q :6万5120円
235/55R20 102Q :7万2600円
235/60R19 103Q :5万6980円
235/60R18 107Q XL:5万3790円
235/60R18 106Q :5万6540円
225/60R18 100Q :5万2690円
235/65R17 108Q XL :5万0930円
225/65R17 102Q :4万6860円
225/70R16 103Q :3万5860円
215/70R16 100Q :3万4320円
[ アルバム : BRIDGESTONE BLIZZAK VRX3 <ブリザック ブイアールエックススリー> はオリジナルサイトでご覧ください ]
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