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クルマの不思議なオプション装備 17選 斬新なアイデアから奇妙なエスプレッソマシンまで

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クルマの不思議なオプション装備 17選 斬新なアイデアから奇妙なエスプレッソマシンまで

素晴らしいアイデアから滑稽なものまで

自動車の技術の進歩により、自動車メーカーはますます不可解な「オプション」を販売するようになった。

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オプションで選べる装備や機能は、愛車をパーソナライズするのに役立つが、高額な値札がつくこともある。また、本当に必要とする人がいるかどうか、いささか怪しいものもある。今回は、世界の奇妙で面白いオプションの数々を見ていきたい。

フィリップス・オート・ミニヨン(1959年)

他社に先駆けて車載レコードプレーヤーを発売したのはクライスラーだが、ライバルレーベル間の競争により、聴けるディスクの数は限られていた。一方、オランダのフィリップスは1959年にオート・ミニヨン(Auto-Mignon)を発売し、ポップミュージック人気の波に乗った。

ダッシュボード中央の下に取り付け、ラジオをアンプとして使用する方式で、その後数十年にわたるカセットやCDプレイヤーの雛形となった。ジョージ・ハリスンのジャガーEタイプを含め、ビートルズのメンバー全員がこのプレーヤーを愛車につけたことで、商品の魅力は決定的なものとなった。

ヴォグゾールの星空ヘッドライナー

クルマのヘッドライナーを星降る夜のようにライトアップするのは、ロールス・ロイスの所有者にとってはもう10年以上もなじみのあるオプションだ。しかし、約1300個の小さな光ファイバーを使用するロールス・ロイスのスターライト・ヘッドライナーは、決して安いものではない。オプション価格は秘密にされているが、1万1700ポンド(約210万円)程度だと思われる。

だから、大衆車ブランドのヴォグゾールが小型車のアダム用に「スターズ・イルミネーテッド・ヘッドライナー」と呼ばれる独自のオプションを設定してくれたことを喜ぶべきだと思う。価格は320ポンド(約5万7000円)ほど。実際、ロールス・ロイスのオプションの値段で、新車のアダムをほぼ丸ごと買うことができる。

ベントレー・ベンテイガ:ブライトリングのマリナー・トゥールビヨン

世界の超高級車メーカーは、世界の超富裕層からお金を引っ張り出す方法を無限に持っているが、ベントレーはさらに一歩進んでいるようだ。SUVのベンテイガでは、約11万7000ポンド(約2100万円)という非常に高価な車載時計を購入することができた。ただし、2020年にフェイスリフトされた後、このオプションは廃止されたようだ。

ベントレーによれば、ダイヤモンド、マザー・オブ・パール、ゴールドで飾られたこの時計は、非常に正確だという。この値段なら、まぁ、信じるほかない。

ベントレー・ベンテイガ:フライフィッシング・バイ・マリナーセット

高級時計の次は、8万ポンド(約1400万円)のフィッシング・セットだ。4本のロッドがレザーで縁取られた特別なチューブに収納され、パーセルシェルフの下に収められる。お揃いの革製バッグに入ったランディングネットは、カーペット付きの特注のハードポケットに収納されている。

その他にもさまざまな収納スペースやリフレッシュ設備があり、全体を取り外してトランクスペースをもとに戻すこともできる。 時計と同様、このオプションも2020年のフェイスリフトで廃止された。

アルファ・ロメオ90:ダッシュボード内蔵型ブリーフケース

このダッシュボード内蔵型ブリーフケースのアイデアは、アルファ・ロメオの幹部が急ブレーキの際にリア・パーセルシェルフからケースが飛び出し、後頭部を強打したことから生まれたという伝説がある。真偽のほどはともかく、斜めに上下するスピードメーターとレブカウンター、自動調整式のフロントスポイラーを備えたアルファ・ロメオ90にはよく似合う、珍しい装備だ。

ブリーフケースはグローブボックスのコンパートメントに装着されるため、収納スペースを犠牲にすることになったが、ケースの作り自体は優れていた。90は1984年から1987年まで製造された。

レンジローバー:サイドステップキット

ベントレーやロールス・ロイスといった超高級車ブランドがSUVの世界に参入したことで、レンジローバーのモデルが安っぽく見えることを危惧してか、レンジローバーは近年、高級志向を強めている。今ではオプションにあまり手をつけなくても17万ポンド(約3000万円)を超えるとも可能だ。

展開可能なサイドステップキットは、そうした特別なオプションの1つで、3181ポンド(約57万円)という高額なものだ。地上から車内への乗り込みをより簡単にするもので、バスのドアステップのような働きをする。

高級感あるステップだが、使わないときは車体の下に格納される。

ホンダ・エレメント:ドッグパッケージ

犬とSUVの相性は塩と酢のように良い。ホンダは2009年のニューヨーク・オートショーで、エレメント用の「ドッグフレンドリー」を披露し、2010年にはオプションリストに追加して愛犬家を喜ばせた。これを選ぶと、パッド付きの防水クレートを敷き詰めたトランクルームに、犬を入れるための取り外し可能なスロープがついてくる。

また、トランク内には電動冷却ファンが付いており、新鮮な空気を送り込むことができる。首輪、リード、ウンチ袋を入れる専用バッグも付属する。メインキャビンには、犬の骨模様のユニークなマットとシートカバーが用意され、エクステリアにも犬の足バッジがつく。これらすべて含めて750ポンド(約13万円)だ。

フィアット500L:ラバッツァ500エスプレッソマシン

フィアット500はイタリア車(厳密にはポーランド製だが、ここでは細かいことは気にしないように)である。そのため、車内にエスプレッソマシンを設置するオプションがあるのも不思議なことではない。

確かに、こうしたアイデアは面白いし、人を夢中にさせるものであることには同意するが、この300ポンド(約5万4000円)のマシンはそれほどスマートなものではなかった。コーヒーポッドと水を入れ、シガーソケットから給電してコーヒーを入れるというものだが、そんなことなら、自宅やコンビニでやった方が簡単ではないだろうか。でも、まぁ、これはこれでありだと思う。

ミニ・コンバーチブル:雨の警告システム

パーソナライゼーションに関しては、ミニは自らを専門家のようなものだと考えており、あらゆる気まぐれを満足させる豊富なオプションが用意されている。オープントップのコンバーチブルでは、ミニは楽しさを優先し、可能な限りルーフをオープンにしてほしいと考えている(これについては後ほど詳しく説明する)。

ルーフを下げた状態でドライブを計画すると、(雲ではなく)クラウドを参照し、途中で雨が降りそうな場合に警告してくれる。これは1620ポンド(約29万円)のナビゲーション・システム・パックの一部として提供され、クルマから離れている場合はアプリも警告してくれる。雨の多い英国由来のブランドならではの気遣いだろうか。

メルセデス・ベンツSクラス:アームレストヒーター

寒い冬の朝にシートヒーターをありがたく思う人は多いだろう。しかし、アームレストヒーターはどうだろう。比較的新しい装備で、2014年のメルセデス・ベンツSクラスから選択できるようになり、今では他の上級モデルやロールス・ロイスなどにも用意されている。

Sクラスでは、2295ポンド(約40万円)のウィンターパッケージの一部として提供され、ヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、フロントガラスヒーターも装備される。

シトロエンC4:エアフレッシュナー

ここ数十年で、シトロエンは以前より堅苦しくなったかもしれないが、今でもその軟派な一面を垣間見せることがある。シトロエンが初代C4を発表したときの目玉の1つは、センターパッド固定のステアリングホイールで、もう1つが好みの香りを漂わせるエアフレッシュナーだった。

芳香剤カートリッジは交換可能で、「Pacific sea breeze(太平洋の潮風)」などが用意されていた。

ジャガー&ランドローバー:アクティビティ・キー

これは素晴らしいカテゴリーに入る。海水浴、セーリング、サーフィンなど、海岸に1人で出かける場合、一番避けたいのはクルマのキーを持ち歩くことだ。かといって陸地に置いておくと、盗まれたり無くしたりしてしまうかもしれない。ジャガーのアクティビティ・キーは、RFID対応のリストバンドで、防水加工により天候に左右されない。

FペイスやEペイスといったジャガーのSUVをはじめ、複数のランドローバー(ディスカバリー・スポーツを除く)に設定され、約325ポンド(約5万9000円)で購入できる。

ミニ・コンバーチブルMk2:オープンメーター

崇高なものだけでなく、少々滑稽なものも紹介しよう。前述したように、ミニはできるだけルーフを開けて乗ってもらいたいと考えているので、オプションとしてオープンメーターを用意した。レブカウンターの横に設置され、ルーフを開けている時間の合計をカウントする。2009年のMk2ミニ・コンバーチブルから採用された。

ミニのオーナーは、ネットの掲示板で最高値を競い合う。それはそれで楽しい。発売当初の価格は115ポンド(約2万円)だった。

ポルシェ911:レザーで覆われたエアベントスラット

ポルシェは、カスタマイズの自由度が比較的高いことで知られている。プラスチックの内装が目立ちすぎるのが嫌だったら、約1300ポンド(約23万円)でエアコンの吹き出し口をレザーで覆うこともできる。

ボルボS80&V70:心拍数センサー

これがワイルドなものなのか、奇妙なのか、それとも素晴らしいのか、編集部には判断がつかない。2006年から2015年までのボルボのオプションとして、車内で心拍を検知すると赤く点滅する特別なキーが用意されていた。これは、クルマのキーを解除した後、他の誰かが車内に乗り込み、ドライバーを密かに待ち構えるという稀なトラブルに対抗するためのものだ。750ポンド(約13万円)のセキュリティ・パックの一部に含まれる。

他社は、同様のトラブルに対処すべく、セントラル・ロックで運転席のドアだけを解錠できるようにしている。ボルボはこのシステムを廃止したようだ。

ホンダCR-V:電動シャワー

1997年にCR-Vを初めて発表したとき、ホンダはコンパクトSUVのライフスタイル性を強調しようと熱心だった。そのため、冷蔵庫などのアクセサリーのほか、トランク内の12V電源で動くシャワー・アタッチメントが用意された。

主に泥だらけの足を水洗いするために設計されたものだが、キャンプに出かけた家族の中には、温水をたっぷりと用意して贅沢な思いをしようとする人もいたのではないだろうか。

テスラ生物兵器防衛モード

核兵器や生物兵器による攻撃に恐怖を感じている人、あるいは単にエンジン車から排出される汚い空気を嫌っている人には、テスラの「生物兵器防衛モード(Bioweapon Defense Mode)」がおすすめだ。ほぼすべての汚染物質をフィルターで除去し、テスラは「車内にいれば、軍用レベルのバイオ攻撃から生き延びることができる」と主張している。モデルSとモデルXには約2500ポンド(約45万円)で搭載可能で、モデルYには標準装備されている。

生物兵器による攻撃がなかったとしても、災害時に役に立つことがある。カリフォルニア州のテスラ・オーナーは、同州で2018年に発生した山火事の際、煙から身を守ることができたという。この機能はプレミアム・アップグレード・パッケージの一部であり、テスラは自身の主張を裏付けるデータを提示している(写真)。

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みんなのコメント

9件
  • あるいは単にエンジン車から排出される汚い空気を嫌っている人には、テスラの「生物兵器防衛モード(Bioweapon Defense Mode)」がおすすめだ。ほぼすべての汚染物質をフィルターで除去し、テスラは「車内にいれば、軍用レベルのバイオ攻撃から生き延びることができる」と主張している。

    carview!に入り浸り過ぎて、脳がバイオハザード化してる電厨にピッタリ過ぎてて腹抱えて笑ったわwww

    テスラ信者のかゆいうま電厨は購入不可避だよな?www
  • セルシオにオプションであったFAX
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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