「i3」の名を受け継ぐ電動セダン
中国向けのBMW 3シリーズに電動パワートレインを搭載した新型EVが、「i3」の名で販売される。
【画像】BMWの主力セダンがEV化【iX3や現行3シリーズを写真で見る】 全97枚
中国で販売されている3シリーズ・セダンのロングホイールベース仕様をベースにしたもので、5月に発売される予定である。現在、i3の名は2013年発売の小型ハッチバックに使用されているが、このモデルは7月に生産を終了する。
新型は後輪駆動のi3 eドライブ35Lとして発売され、中国のCLTCサイクルで最大526kmの航続距離を達成するとされている。
2021年に登場した中国製造の電動SUV、iX3の構成を踏襲し、電気モーターを1基搭載している。最高出力は、iX3と同じ290psと40.8kg-mを発生する。
バッテリーは、CATL製の66.1kWhリチウムイオンバッテリーを採用。 BMWのCLARプラットフォーム構造を改良したものに搭載し、AC充電器で最大11kW、高出力のDC充電器で最大95kWの充電が可能だ。10~80%の充電時間は35分とされている。
iX3はやや大型の74kWhのバッテリーを搭載し、最大150kWで充電できる。
中国メーターとの合弁で生産
BMWは、i3 eドライブ35Lの0-100km/h加速を6.2秒としている。最高速度は発表されていないが、BMWの関係者は、中国市場向けモデルで一般的な180km/hに制限されるだろうと述べている。
ベースとなった内燃エンジン車の3シリーズLは、他市場で販売されている標準モデルよりもホイールベースが115mm長く、全長4872mmに延長されている。
新型i3のインテリアには、第8世代インフォテインメント・システムであるiドライブが搭載され、BMWによると「3シリーズ初の幅広い最先端デジタル機能とサービス」を提供するという。
バッテリーとモーター等のパッケージングにより、トランク容量は標準の3シリーズより80L少ない400Lとされている。ただし、これはプラグインハイブリッド車のBMW 330eよりも25L多い。
生産は、iX3とともに中国で行われる。BMWと中国の自動車メーカー、ブリリアンス(華晨汽車)の合弁事業であるBMWブリリアンス・オートモーティブ(本社:瀋陽市)が生産を担当する。
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