現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 買えずに涙した人多数! モータースポーツ参戦のために誕生した「最強の限定車」6選

ここから本文です

買えずに涙した人多数! モータースポーツ参戦のために誕生した「最強の限定車」6選

掲載 25
買えずに涙した人多数! モータースポーツ参戦のために誕生した「最強の限定車」6選

限定数はレースに出場するための条件のひとつ

 消費者はいつだって「限定」という言葉に弱い。とくにクルマ好きなら、GTO(グランツーリスモ・オモロゲート)のような、レースに出場するための公認(ホモロゲーション)車両の限定車に目がない。そんなホモロゲートミートバージョンの代表車種をいくつか振り返ってみよう。

「乗り心地悪し」の酷評は「公道を走るF1」なんだから当然! フェラーリF50誕生の真実

日産スカイラインGT-R NISMO(R32)

 R32GT-Rの「NISMO」仕様は、1990年にグループAレースで戦うためのホモロゲーションバージョンとして500台限定で生産されたモデル。グループAのレギュレーションで、外観は市販状態からいじることができなかったため、NISMO仕様ではフードトップモール、フロントバンパーの開口部(ニスモダクト)、サイドステップ、リアスモールウイングを追加した。

 エアコン、オーディオ、リヤワイパー、ABS、インタークーラーグリルは取り外され、約30kgの軽量化も計られた。タービンも耐久性重視のメタルタービンに変更されているが、レスポンスは標準のセラミックタービンの方が上で、ストリートでの使い勝手やフィーリングは、標準のGT-Rより劣っていた……。

 ちなみに1991年に登場したN1仕様もあり、エンジンブロック(24U)やヘッドライトやブレーキローター(穴なし)などがNISMO仕様とは異なる。また1995年には、R33をベースにしたル・マン専用GTカー「NISMO GT-R LM」が作られているが、これはたった一台のみの製作で、イギリスにおいて一般車両として登録し、公認を取得。市販化はされていない。

日産スカイライン GTS-R(R31)

 R32で「GT-R」が復活するまで、グループAレースを戦っていた800台限定のホモロゲーションモデルだ。大型ターボチャージャー・専用インタークーラー・等長ステンレス製エキマニなどを装着し、ベース車の190psから210psにパワーアップし戦闘力をアップ。

 エアロパーツの後付けが許されないグループA規定に合わせ、R31のウリだった格納式フロントスポイラーを固定式に変更。リヤには大型スポイラーが追加された。イタルボランテ製のステアリングも魅力的!? グループAでは1989年に長谷見昌弘のリーボック・スカイラインがシリーズチャンピオンになっている。

トヨタ・スープラ ターボA(A70)

 スープラ ターボAはトヨタがグループAレースで活躍するため、1988年に500台限定で送り込んできた一台。エンジンは1JZではなく3リッター直6の7M-GTEU。大型タービンや大型インタークーラーで武装し、エアフロレス仕様に変更。パワーは30psアップの270psにチューニングされている。フロントバンパーに「ターボAダクト」と呼ばれる三連ダクトがついているのが外観上の特徴。

トヨタ・セリカGT-FOUR RC(ST185)

 こちらはST185の正統派ラリー仕様の限定車。1991年に国内では1800台限定で発売された。WRCには1992年にデビューし、フェラーリのF1ドライバーとして活躍中のカルロス・サインツJr.の父、カルロス・サインツが年間4勝を挙げ、シリーズチャンピオンに輝いている。

 エンジンはメタルタービンや水冷式のインタークーラーなどを採用し、235psまでチューニング。エアインテーク・エアアウトレット付きの専用ボンネットが与えられ、フェンダーも40mmワイドになったブリスターフェンダーに。海外では、カルロス・サインツ・リミテッドエディションとして発売された(世界限定5000台)。

 WRCでは通算16勝。1992年~1994年まで3年連続でドライバーズチャンピオンに輝き、1993年と1994年にはマニュファクチャラーズタイトルと合せダブルタイトルを獲得している。

三菱ランサーエボリューションI(CD9A)

 WRCをギャランVR-4で戦っていた三菱。よりコンパクトなボディに強力なエンジンと4WDシステムを積むことが勝利につながると判断し、ランサーGSR1800にギャランVR-4のエンジンとドライブトレインを移植したのが、初代ランエボ=ランサーエボリューションIだ。

 ホモロゲをクリアするのが目的だったので、当初は2500台限定だったが、3日で完売となり、さらに2500台が追加された。ギャランVR-4にも100台限定の競技ユーザー仕様となる「VR-4R」という限定車があったが、こちらはホモロゲモデルというわけではない。

メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 エボリューションII

 最後に外車勢の代表として、「190E 2.5-16 エボリューションII」を紹介しよう。このクルマはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)」に参加するためのホモロゲバージョンで、1989年にエボリューションI、そして1990年に500台限定でエボリューションIIが登場。エンジンはコスワースチューンのDOHC16バルブで、235psを発生する。

 巨大なリヤウイング、ダイナミックなフロントスポイラー、迫力あるオーバーフェンダーで、ベンツの190ベースとは思えない存在感が魅力である。プラモデルを作ったことがあるという人も多いのではないだろうか?

こんな記事も読まれています

ホンダの「ミッドシップ“軽トラ”」登場! めちゃ楽しそうな「モトコンパクト」もセット! 極上すぎる「アクティトラック」米で落札
ホンダの「ミッドシップ“軽トラ”」登場! めちゃ楽しそうな「モトコンパクト」もセット! 極上すぎる「アクティトラック」米で落札
くるまのニュース
ヨス・フェルスタッペン、モナコでの苦戦を受けてレッドブルF1は「もう少しレースに集中すべき」と主張
ヨス・フェルスタッペン、モナコでの苦戦を受けてレッドブルF1は「もう少しレースに集中すべき」と主張
AUTOSPORT web
BMW「M3」とメルセデス「190」を抑えてDTMタイトルを獲得! アウディ「V8クワトロ DTM」が約1億1000万円から販売中です
BMW「M3」とメルセデス「190」を抑えてDTMタイトルを獲得! アウディ「V8クワトロ DTM」が約1億1000万円から販売中です
Auto Messe Web
ヤマハ好調、リンスが2戦連続のQ2直接進出「まだ改善できる。ユーズドタイヤでも良い感じ!」
ヤマハ好調、リンスが2戦連続のQ2直接進出「まだ改善できる。ユーズドタイヤでも良い感じ!」
motorsport.com 日本版
鈴鹿8耐:スズキCNチャレンジ、エティエンヌ・マッソン、濱原颯道、生形秀之を起用。サステナブルアイテムで参戦へ
鈴鹿8耐:スズキCNチャレンジ、エティエンヌ・マッソン、濱原颯道、生形秀之を起用。サステナブルアイテムで参戦へ
AUTOSPORT web
鈴鹿8耐:Team HRC、2024年はヨハン・ザルコ、高橋巧、名越哲平を起用。ターゲットは3連覇/MotoGP
鈴鹿8耐:Team HRC、2024年はヨハン・ザルコ、高橋巧、名越哲平を起用。ターゲットは3連覇/MotoGP
AUTOSPORT web
「メルセデス SL 500 FABデザイン メガウィング」はなんちゃってSLRマクラーレンだが希少価値あり
「メルセデス SL 500 FABデザイン メガウィング」はなんちゃってSLRマクラーレンだが希少価値あり
AutoBild Japan
【今年後半には詳細公開】 キャデラック「オプティック」発表 「リリック」に次ぐ更なるEV
【今年後半には詳細公開】 キャデラック「オプティック」発表 「リリック」に次ぐ更なるEV
AUTOCAR JAPAN
コルベット史上初となる電動スポーツ「シボレー コルベット E-RAY」の国内導入を発表
コルベット史上初となる電動スポーツ「シボレー コルベット E-RAY」の国内導入を発表
月刊自家用車WEB
【『帰ってきた あぶない刑事』スペシャルインタビュー】「恭サマはスピンターンが上手」タカ&ユージが語る「あぶ刑事」アクション秘話
【『帰ってきた あぶない刑事』スペシャルインタビュー】「恭サマはスピンターンが上手」タカ&ユージが語る「あぶ刑事」アクション秘話
ベストカーWeb
BYD、第5世代PHEV発表…エンジン併用で航続2100km
BYD、第5世代PHEV発表…エンジン併用で航続2100km
レスポンス
手軽さ&ツヤ&水弾き すべて「最高クラス」!!! スマホにも使えちゃうガラスコーティング剤「CCウォーターゴールド」!!!
手軽さ&ツヤ&水弾き すべて「最高クラス」!!! スマホにも使えちゃうガラスコーティング剤「CCウォーターゴールド」!!!
ベストカーWeb
「アバルト595」の走りが繊細かつキレッキレに!「KW」の2WAY車高調でスポーツ走行の楽しさが大幅アップです【デモカー試乗】
「アバルト595」の走りが繊細かつキレッキレに!「KW」の2WAY車高調でスポーツ走行の楽しさが大幅アップです【デモカー試乗】
Auto Messe Web
「自動運転 = 最新技術」と思いきや、無人バスが30年以上も運行される国があった!
「自動運転 = 最新技術」と思いきや、無人バスが30年以上も運行される国があった!
Merkmal
6月1日(土)THE MOTOR WEEKLY 放送予告!
6月1日(土)THE MOTOR WEEKLY 放送予告!
Auto Prove
ジープ、600馬力の新型電動SUV『ワゴニアS』発表…航続483km以上
ジープ、600馬力の新型電動SUV『ワゴニアS』発表…航続483km以上
レスポンス
レクサス新型「小さな高級車」実際どう? 全長4.2m級で“めちゃプレミアム”!? 「使って」わかった「LBX」の価値とは
レクサス新型「小さな高級車」実際どう? 全長4.2m級で“めちゃプレミアム”!? 「使って」わかった「LBX」の価値とは
くるまのニュース
小田急バス最長路線「新宿駅西口‐よみうりランド」今年も運行へ
小田急バス最長路線「新宿駅西口‐よみうりランド」今年も運行へ
乗りものニュース

みんなのコメント

25件
  • 車のレースは最近のGT300とかGT500より、昔のツーリングカーレースの方が面白かった。

    あまり詳しく無いけど、JTCCが好きでした。

    プリメーラとかシビックなんか走ってましたね。

    懐かしいな。
  • あれ? シルビア 240RSは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.4237.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.0385.8万円

中古車を検索
ギャランの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

175.4237.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

33.0385.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村