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スズキ新型「ワゴンRスマイル」は先駆者「ムーヴキャンバス」とガチのライバル!? ハイト系スライドドア車を比較

掲載 更新 49
スズキ新型「ワゴンRスマイル」は先駆者「ムーヴキャンバス」とガチのライバル!? ハイト系スライドドア車を比較

■ワゴンRスマイル vs ムーヴキャンバス

 スズキは「ワゴンR」の新モデルとして、「ワゴンRスマイル」を2021年9月10日に発売します。
 
 最近の軽自動車市場では、全高が1700mmを超える「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるジャンルのモデルが人気ですが、ワゴンRスマイルは「ハイトワゴン」と呼ばれる1700mm以下のモデルです。
 
 しかしこれまでのハイトワゴンと違うのは、後席にスライドドアを設けたことです。

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 このジャンルでは、ダイハツ「ムーヴカスタム」が2016年9月に発売されていますが、新型ワゴンRスマイルとはどのような違いがあるのでしょうか。両車を比較してみました。

 昨今は背の高い軽自動車の販売が増加すると同時に、スライドドア車の需要も高まっています。

 スズキの調査によると、軽ハイトワゴンを購入したいと考える人において、女性は半分、男性も合わせると4割以上のユーザーが軽ハイトワゴンの大きさでスライドドアを希望していることがわかったといいます。

 そこで、背が高すぎない軽ハイトワゴンで、スライドドアを備えたモデルが誕生したといいます。

 新型ワゴンRスマイルのボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1695mm。対するムーヴキャンバスは全長3395mm×全幅1475mm×全高1655mmと、新型ワゴンRスマイルの全高は40mm高く設定されました。

 ちなみに、軽スーパーハイトワゴンでもっとも売れているホンダ「N-BOX」の全高1790mm(2WD)と、かなり背が高いことが分かります。

 背が低いことのメリットとして、風邪の影響を受けにくくなって走行が安定することや、ルーフに手が届くことから洗車がしやすい、高さ制限のある駐車場にとめられることなどが挙げられます。

 そこまで背が高くないモデルで気になるのは室内の広さです。

 新型ワゴンRスマイルは室内長2185mm×室内幅1345mm×室内高1330mm、ムーヴキャンバスは室内長2115mm×室内幅1345mm×室内高1285mmと、新型ワゴンRスマイルのほうが室内長、室内高ともに上回っていますが、両車ともに十分な広さが確保されているようです。

 デザインにおいて、新型ワゴンRスマイルは、「マイスタイル マイワゴン」をデザインテーマとし、エクステリアは四角いボディと丸目ヘッドランプを備え、女性だけでなく男性もオシャレに乗れるデザインを目指しました。

 内装の質感も高く、インパネカラーパネルはボディカラーに合わせてアイボリーパールとネイビーパールの2種類を設定。インパネカラーパネルとエアコンサイドルーバーにカッパーゴールドのアクセントを施し、洗練された印象です。

 一方のムーヴキャンバスは、女性をメインターゲットとし、自分のライフスタイルを楽しむ女性向けに企画・開発されました。

 近年、親と同居する女性が多く、世帯内でクルマを共有することが増えていることから、幅広い世代に使いやすい軽自動車としています。

 デザインは、シンプルで大らかな面構成により、丸みのあるシルエットでナチュラル感を表現。「メイクアップ」仕様では、メッキ加飾や指輪をイメージしたLEDヘッドランプなど、上質感を表現しました。

 内装もナチュラルで居心地の良い空間とすべく、大らかな面を採用。シートは飽きの来ないデザインを採用し、「メイクアップ」仕様はメッキ加飾や専用シートを装備しています。

※ ※ ※

 新型ワゴンRスマイルとムーヴキャンバスは、どちらも豊富なボディカラーを取り揃えています。

 新型ワゴンRスマイルは2トーンカラー8色、モノトーンカラー4色の計12パターン、ムーヴキャンバスは2トーンカラー7色、モノトーンカラー8色の計15パターンを用意。

 両車とも、ホイールキャップもボディカラーに合わせており、新型ワゴンRスマイルは2トーンカラー2種類。対するムーヴキャンバスは2トーンカラー2種類、モノトーンカラー1種類がラインナップ。それぞれ自分好みの1台を選ぶことができます。

■ワゴンRスマイルにはマイルドHVあり! 価格の違いは?

 両側スライドドアを備えたハイトワゴンという新パッケージを開拓したムーヴキャンバスと同じく、新型ワゴンRスマイルも両側スライドドアを備えました。

 このスライドドア部はスズキのスーパーハイトワゴン「スペーシア」をベースとしており、同車と同等の開口幅600mm、リアステップ地上高345mmを実現し、乗り降りがしやすい仕様としています。

 さらに、パワースライドドアが閉まる動作中にリクエストスイッチ、または携帯リモコンでドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ロック機能」をスズキ初採用しました。

 なお、同様の機能はムーヴキャンバスにも搭載されています。

 ムーヴキャンバスは、スライドドアと組み合わせて便利に使える「置きラクレイアウト」を採用。

 後席シート下や足元空間を有効活用できる「置きラクボックス」を国産車として初めて設置し、引き出しとしての収納と、中敷きを立ち上げることで高さがある荷物を安定した収納を両立しています。

 搭載されるエンジンは、新型ワゴンRスマイル・ムーヴキャンバスともに660cc自然吸気エンジンで、2WDと4WDの設定があります。

 どちらも自然吸気エンジンのみでターボ車の設定はありませんが、ワゴンRスマイルにはマイルドハイブリッド車も用意されていることが特徴です。

 WLLTCモード燃費(2WD)は、新型ワゴンRスマイルのガソリン車が23.9km/L、マイルドハイブリッド車が25.1km/L、ムーヴキャンバスのガソリン車が20.6km/Lとなります。

 安全装備として、新型ワゴンRスマイルは予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を搭載。

 夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーを標準装備しています。

 また、全方位モニター用カメラ装着車は、対向車と狭い道で約5km/h以下ですれ違うとき、ナビ画面に左側および前方の映像を自動で表示する「すれ違い支援機能」をスズキで初採用しました。

 ムーヴキャンバスは、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載しています。ステレオカメラを採用し、クルマだけでなく歩行者との衝突回避もサポートする衝突警報機能(対車両・対歩行者)/衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者)などを装備。

 上から見下ろしたような映像をナビ画面に表示する「パノラマモニター」により、運転や駐車をサポートします。

 価格については、新型ワゴンRスマイルはガソリン車が129万6900円から142万100円、ハイブリッド車が147万2900円から171万6000円です。

 ムーヴキャンバスは143万円から171万500円となり、新型ワゴンRスマイルのほうが安めの設定となっているようです。

※ ※ ※

 登場から5年が経過したムーヴキャンバスですが、いまではムーヴの販売の6割を占めるヒット車となり、ダイハツにとって欠かせないモデルへと成長しました。

 それほど背が高くないスライドドア車という、共通点を持つ新型ワゴンRスマイルにおいても、ムーヴキャンバスと同様に需要が見込めるといえそうです。

 先駆者ムーヴキャンバスと新型ワゴンRスマイルのライバル争いがどのような展開になるのか注目されます。

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みんなのコメント

49件
  • ムーヴキャンバスはレトロなワーゲンバスの世界観を現代の軽自動車で再現した、素晴らしい。
  • ワゴンRスマイル、シルエット的にスペーシア・ハスラーと代わり映えしない。そこが残念でムーヴキャンバスの現行か次期型かと迷うところである。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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