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レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定

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レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定

 トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2024年5月9日、“ラグジュアリームーバー”のLMに3列目シートを追加した6名乗り仕様「LM500h“version L”」をラインアップし、同日より発売した。車両価格は1500万円に設定する。

 昨年12月に日本での販売を開始した第2世代のLMは、これまで2列式シート4名乗り仕様の「LM500h“EXECUTIVE”」を販売していた。一方、市場では3列目シートを配備した多人数乗りモデルの要望が多く、レクサスとしてもユーザー層の拡大は必須と判断したことから、今回6名乗り仕様を設定することとなった。

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 新たに追加する6名乗り仕様の“version L”は、既存の“EXECUTIVE”と同様に「素に戻れる移動空間」をコンセプトに開発。クルマとしての素性を徹底的に鍛え上げ「対話のできる走り」を追求したほか、運転する楽しさと、乗り心地や静粛性を両立する。また、ビジネスやプライベートを含むユーザーの様々な利用シーンを想定し、開放感と見晴らしに配慮しながら、多人数乗車においてもパーソナル感を尊重したリラックスできる室内環境づくりに注力。“ラグジュアリームーバー”ならではのきめ細やかな心遣いと多彩な装備で、すべての乗員が自然体で過ごせる居住空間を具現化した。

 “version L”の主な特徴を紹介していこう。

 まずキモとなるインテリアは、どのシートでも快適に過ごせるようパッケージングに考慮してシートを配置。大人6名の定員乗車でもゆったり座れるよう、前後左右の乗員との距離を十分に確保する。具体的には、開放感と見晴らしに配慮しながら、前後左右に広がりのあるトリムやオーバーヘッドコンソールを配し、多人数乗車においてもパーソナル感を尊重した、リラックスできる空間を追求。2列目シートには左右席それぞれにマルチオペレーションパネルを装備し、合わせて後席オーバーヘッドコンソールは3列目シートからの使用性にも配慮する。また、助手席のヘッドレストは前方可倒と上下調整が可能。後席の開放感と見晴らしに配慮した、より快適な空間づくりに寄与するようアレンジした。さらに、乗員に最適な車内環境の実現をサポートする「リアクライメイトコンシェルジュ」は、エアコン/シートポジション/サンシェード/照明などを統合制御。4種類のプリセットモード(Dream/Relax/Focus/Energize)に加え、乗員の好みに応じてカスタマイズできるモードも用意し、より快適な空間を提供する。リア後席スライドドアトリムにコントロールパーフォレーションを施した表皮を採用して、精緻にグラデーション配置した現代的な柄のパンチングからレイヤー構成の金属調加飾を透かせることで、先進かつモダンな世界観を表現したこともトピックである。

 シート自体にも徹底して工夫を凝らし、新たなフラッグシップモデルに相応しい上質で快適な乗車体験を実現すべく、どの座席に座っても心身ともに自然体でいられるよう乗員の身体の動きを細かく分析。モーションキャプチャーをもとにしたデータ解析と官能評価を繰り返し、乗員の体の動きを徹底的に調査する。とくに頭部の揺れが疲労に大きく影響することに着目し、座面の体圧分散や体幹の保持を追求。身体を腰で支えるシート構造を採用し、骨盤を少し立て気味にすることで快適性の高いシートを構築した。

 フロントシートは座面の面圧分布を最適化し、旋回時のGの大小にかかわらず身体をホールド。疲労を軽減する座り心地と、クルマとの対話に集中できる環境を追求する。一方で2列目シートは、特性の異なる2種類の衝撃吸収材と柔らかな表皮を使用することで、停車時から走行時まで乗員を優しく包み込みながら支える構造を実現。また、路面入力によるシートの揺れを抑えるため、クッションフレームとレッグフレームの間に防振ゴムを設定し、振動を大幅に低減する。さらに、アームレストは形状を弓なり型にすることで自然なひじの高さになるよう工夫し、通常使用時もリクライニング時も無理のない体勢でリラックスできるようアレンジ。合わせて、クッションチルト・ランバーサポートによって様々な体格の乗員の好みに即した着座姿勢を可能とした。そして3列目シートは、2列目シートと同様に乗員を優しく包み込みながら支え、ゆったりと座れるようシートバックとクッションに厚みを持たせた構造を採用。リクライニング時により自然な姿勢を保てるよう、シートバックの形状を最適化したことも訴求点である。

 きめ細やかな心遣いと多彩な機能を配したことも見逃せない。フロントシートバックに乗降性にも配慮した大型のバックボードグリップを設けたほか、フロントシート後ろのレッグ部には2列目シート専用のエアコン吹き出し口を配備。センターコンソール後端にはアクセサリーコンセント(AC100V)、HDMI端子、ユーティリティボックスを設定し、これらをフタ付きにすることで、機能性と意匠性を両立させる。加飾については、フロントのセンターコンソール後端上部に日本古来より縁起の良い文様とされる「矢羽根」を、モダン柄にアレンジしたヘリンボーン柄杢で再現。4層の立体印刷技術「Viscotecs」によって、繊細かつ精緻な表面に仕上げた。

 2列目シートについては、オットマン付きパワーシートと頭部を支える大型ヘッドレストを完備。表皮は包まれるような安心感と快適な乗り心地を目指し、レクサス最高級本革であるL-ANILINEを張る。また、シートヒーターとシートベンチレーションを設定し、シートヒーターはアームレストとオットマンにも内蔵。アームレスト横にはシート型の操作スイッチを配して、直感的な操作を可能とした。さらに、シートバックとシートクッションにはエアブラダーを内蔵し、大腿部から背中までを押圧するリラクゼーション機能を設定。アームレスト内の格納式テーブルには強度の高いマグネシウム製の天板を採用し、質感の向上や滑り止め/傷つき防止の機能性を持たせた表皮巻きとする。機構面では最大480mmのスライド量を実現する電動スライド機構を配備し、スムーズな操作を実現。合わせてアームレストにカップホルダーやマガジンラックを装備したほか、2列目シート下部には充電用USB端子(Type-C)も設定した。脱着可能なタッチ式コントローラータイプのリアマルチオペレーションパネルを設定して、リアクライメイトコンシェルジュ/シート/オーディオ/照明など各種機能の操作を可能としたことも、2列目の特徴である。

 3列目シートに関してはマルチポジションスペースアップシートを採用し、2列目シートをリクライニングした状態でも荷室を確保することが可能。表皮には前席シートと同じセミアニリン本革を張り、同時に3列目シート専用のトレイや充電用USB端子(Type-C)も配備した。

 装備面ではほかにも、21スピーカーのMark Levinson Reference 3D Surround Sound System、リアマルチオペレーションパネルや音声で操作可能な格納式の14インチディスプレイ、バックドア側から2列目シートをスライド・リクライニングすることで干渉することなく3列目シートを跳ね上げてラゲージスペースを拡大できるデッキサイドセカンドパワーシート操作スイッチなどを採用して、利便性および快適性を大きく高めた。

 インテリアカラーについては、ソリスホワイトとブラックを設定。ソリスホワイトはサテンカッパー色のアクセントを加え、華やかさの中にも心地良さが感じられる、モダンプレミアムな世界観を表現。一方でブラックは、黒の中にサテンシルバーのアクセントを加えて、ニューフォーマルな世界観を創出している。

 エクステリアに関しては既存モデルと同様、“Dignified Elegance”をキーワードに「機能的本質や動的性能に根ざしたプロポーションと独自性の追求」をMPVパッケージにおいて表現する。基本スタイルは乗員スペースを最大限に確保した前後方向に抜けの良い開放的なキャビンと、走りの良さや快適な乗り心地を想起させる前後タイヤの存在感を強調した造形を融合させることで、躍動感がありながら上品で伸びやかな独自のフォルムを創出。また、フロントマスクはレクサスのアイデンティティであるスピンドルボディをさらに進化させ、押し出しの強いスピンドル形状のグリルに外板色を採用してボディと一体でシームレスに表現した。合わせて周辺部品との境界の段差を減らし、ボディとより融合した構成とすることで、空力性能や冷却性能、操安性の向上を果たす。各部のアレンジにもこだわり、3連のLEDランプを配したシャープな造形のフルLEDヘッドライトや、ボディの厚みと上質感を高めるサイドのキャラクターライン、次世代レクサスのアイコンである“Lシェイプ一文字シグネチャー”で仕立てたLEDリアコンビネーションランプと車両の水平軸およびワイド感を強調する上部の一文字ランプ、足もとの存在感を高めるスパッタリング塗装のマルチスポークメッシュ19インチ鍛造アルミホイール+225/55R19タイヤまたは17インチノイズリダクションアルミホイール+225/65R17タイヤなどを採用する。ボディカラーはソニックチタニウム、ソニッククォーツ、グラファイトブラックガラスフレーク、ソニックアゲートの計4色をラインアップした。

 基本骨格については、スライドドア開口面積が広く剛性確保が難しいMPVのボディ骨格強化のために、次世代レクサスが一貫して取り組んでいる「素性の刷新」を実践。具体的には、ラジエターサポートブレース/ロッカーストレート構造/リア床下ブレース/クォーターピラー部リインフォースメントの設定などにより、高いボディねじり剛性を実現する。また、アッパーボディやフロアには構造用接着剤を使用して振動の軽減を達成。合わせて、主要骨格部材にはハイテン材やホットスタンプ材を、スライドドアにはアルミ材を採用して、効果的な軽量化を果たした。

 パワートレインに関しては、T24A-FTS型2393cc直列4気筒DOHC・D-4STガソリンターボエンジン(最高出力275ps/6000rpm、最大トルク46.9kg・m/2000~3000rpm)+1ZM型フロントモーター(最高出力64kW、最大トルク292Nm)+1YM型リアモーター(最高出力76kW、最大トルク169Nm)+ニッケル水素電池(容量5Ah)+Direct Shift-6AT(電子制御6速AT)で構成する「eAxle」パラレルハイブリッドシステムのDIRECT4を採用する。パラレルルハイブリッド用に開発した1モーター多段ハイブリッドトランスアクスルは、エンジントルクを直接伝達し、エンジン過給遅れ分をモーターで補うことで、よりシームレスかつ気持ちの良い加速フィーリングを実現。また、DIRECT4の駆動力配分制御は車輪速センサー、加速度センサー、舵角センサーなどの情報を用いて、前後輪の駆動力配分比を100:0~20:80の間で制御し、走行状況に即した最適な駆動状態を維持する。燃費性能はWLTCモードで13.8 km/リットルを成し遂げた。

 先進安全運転支援システムの面では、最新の「Lexus Safety System+」を採用。運転状況に応じて適切な操作サポートを行うプロアクティブドライビングアシスト[PDA]や、ドライバーモニターと連携してドライバーの運転状況に応じた最適制御を行うプリクラッシュセーフティ[PCS]、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、レーンディパーチャーアラート[LDA]などを設定して、ユーザーの安全・安心なドライブにいっそう貢献する。快適な移動をサポートするアドバンストドライブ(渋滞時支援)やアドバンストパーク(リモート機能付)を組み込む高度運転支援技術「Lexus Teammate」も装備した。さらに、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムやOTAソフトウェアアップデート機能、専用のスマートフォンアプリをインストールすることでスマートフォンをデジタルキーやリモートエアコンなどとして使用できる最新のコネクティッド機能を採用している。

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みんなのコメント

7件
  • ******
    何のためにわざわざ4座オンリーで売り出したのかわからん
    6座じゃアホファードオウナーがイジけるじゃん
  • ********
    スライドドア、便利だけど開けたときの間抜け感が半端ねえ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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