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価格急騰も? 2023年、「25年ルール」解禁でアメリカで合法輸入 人気車6選 ついにR34スカイライン解禁に

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価格急騰も? 2023年、「25年ルール」解禁でアメリカで合法輸入 人気車6選 ついにR34スカイライン解禁に

25年ルール 2023年解禁モデルは?

製造から25年経過すれば、FMVSS(アメリカの保安基準)のしばりを受けずに、日本車を含め海外で生産、販売されていたクルマも合法的にアメリカで輸入できる。

【画像】ステージアやスカイラインR34も【2023年米輸入解禁車両を詳しく見る】 全16枚

俗に「25年ルール」と呼ばれるこの輸入制度は本来、メルセデス・ベンツに代表されるドイツ車の新車並行輸入車がアメリカで販売されることを阻止するため1988年に成立させた規則である。

その後、1998年に緩和策が講じられ製造から25年経過していれば並行輸入車でもアメリカへの輸入をOKとする内容に改訂された。

日本国内仕様の日本車が「25年ルール」で一般ユーザーからも注目を集めるようになったのは2014年に1989年発売のR32スカイラインGT-Rが「解禁」となってからである。

まだ10年も経っていないがそこからアメリカで急激な日本車、とくにスポーツカーを中心とするJDMブームが起きた。

米国に渡った中古車、12年間で激増

それを証明するのが日本→アメリカへ輸出される中古車の台数で、2010年は421台だったのが2014年1288台、2015年2440台、2016年4249台、そして2021年には1万1360台、2022年は11月までで1万4358台とすでに2021年分を約3000台上回っている。

乗用車のほとんどはスポーツカーや軽オープンなど趣味性の高いクルマで貨物車の多くは軽トラや軽バンだと推察される。

しかし、近年は25年が経過してアメリカへの輸入は許されても、州によって車種によって登録できないケースが続出している。

理由のほとんどは排ガスに関する規制だ。

これは排ガス(SMOGTEST)の基準値が州によって異なるためで、特に厳しいのはカリフォルニアであることは有名だろう。

州によってはどうあがいても登録は無理という事情が明らかになってきている。

つまり国のルールとして輸入できても、州のルールで登録できない日本車が存在することになる。

それでは2023年に輸入解禁となる1998年製造の注目の日本車6車+αを紹介しよう。

日産スカイラインGT-R(BCNR33)オーテックバージョン40thアニバーサリー 1998年1月

1998年1~2月の2か月間だけの販売となった「4ドア版R33 GT-R」。オーテック創立40年を記念して世に出ることとなった。

1997年秋開催の第32回東京モーターショーに参考出品された際、大反響となり、使い勝手のよい4ドアGT-Rを切望する声が高まっており、オーテックがそれに答えた形で発売に至った。

型式はR33GT-Rとおなじ「BCNR33」。

乗車定員は4名で4ドア化したことでフロントバンパーやスポイラー、リアフェンダー、シート生地などが専用デザインとなっている。

発売当時の新車価格は498.5万円で422台の限定生産だったが、その激レア度から近年はアメリカ輸出を想定しているのか、中古車市場ではじわじわと価格も高くなりつつある。

大手中古車メディアで検索してみたところ、平均価格1000万円前後にまで高騰し、中には1500万円を超える個体もある。

三菱レグナム/ギャラン・スーパーVR-4 1998年1月

1996年9月に登場した三菱ギャランのステーションワゴン版が「レグナム」だが、解禁となり注目を集めているのは98年1月に発売されたハイパフォーマンスモデルVR-4タイプSをベースにした特別仕様車「スーパーVR-4」である。限定800台が発売された。

最高出力260psを発生するV6 2.5L DOHC24バルブツインターボインタークーラーエンジンを搭載し、フロント/サイド/リアのエアダムをはじめ、リアスポイラー(ギャラン)、テールゲートスポイラー(レグナム)などの専用大型エアロパーツやラリーアート製マフラーなどが備わる。

内装はレカロ製バケットシート、モモ製本革巻ステアなどが標準装備されるほか、ステアリングやシフトノブ、フロアカーペットなどがブラック&レッドの専用カラーで統一されておりスペシャリティな雰囲気を醸し出している。

スバル・インプレッサWRX STi 22B-STiバージョン/WRX(GC8F) 1998年3/9月

アメリカでは近年、スバル車の人気がさらに加速し販売も大変好調だ。

2023年は1998年3月に発売された限定車22B-STiバージョンが製造から25年を経て解禁される。

スバル誕生40周年とWRC三連覇を記念して販売された限定400台の22B-STiバージョンはWRC競技車両の市販車版といえるもの。

ボディパネルからつくりが異なっており、鋼板プレスの専用ボディパネル(前後フェンダーパネル)と専用バンパー(前後)によって全幅は1770mmまでワイド化されている。22B専用の水平対向4気筒「EJ22改」2212ccエンジンを搭載。

アメリカではWRC(世界ラリー選手権)の人気はそれほどまで高くないが、スバルじたいの人気が過熱しており、高性能ガソリンエンジンのニーズが高まっている状況では400台という希少価値もあって価格高騰は必至となりそう。

さらに、同年9月にはWRX系のマイナーチェンジをおこない全車ヘッドランプがマルチリフレクター・タイプに改良されてフロント形状も修正されており、セダン・クーペのSTiグレードには大型リアスポイラーが標準装備されている。

日産スカイライン(R34)1998年5月

いよいよ、R34スカイラインが解禁となる。といっても世界的に価格が爆上がりしているGT-Rの解禁は2024年1月なのであと1年ある(R34 GT-Rは1999年1月に開催された東京オートサロンで発表)。

R34 GT-Rの価格が爆上がりしていることはこれまでも何度かAUTOCAR JAPANの記事でもお伝えしてきたが、GT-R以外のR34系では「クーペ2.5 25GTターボ」が最も高額で、それでも最高600万円前後の販売価格となっている。

以下は中古車サイトで検索してみた結果である。

R34スカイライン(GT-R以外)

1998年5月~2002年8月生産モデル
平均価格:246.7万円
価格帯:79万円~589.8万円

R34スカイラインGT-R

平均価格:2233.8万円
価格帯:1260万円~5300万円

実態はこのようなものだが、アメリカでは、エンジンスワップや日本人では想像できないチューニングも平気でやってしまうので、GT-RじゃないR34に高性能エンジンを載せ替えて楽しむツワモノも出てきそうだ。

2ドアクーペと4ドアセダンの 2つのボディ構成で予算に応じてさまざまな選択肢があるのも魅力だ。

日産ステージア(オーテック260RS)後期型 1998年8月/10月

日産ステージアは1996年に発売され1998年8月31日にマイナーチェンジを受けフロント・リアのデザインを変更し「後期型」に移行した。

ステージアもスカイライン同様、海外仕様車は存在せず日本だけで販売されている。

アメリカでもっとも注目されているのは1997年10月にデビュー、1998年10月にマイナーチェンジを受けた「オーテック260RS」だろう。

「25tRS FOUR V」をベースにオーテックがチューニングを手掛けた過激なまでのスポーツワゴンは5速MTのみの設定。

BCNR33型スカイラインGT-Rと同じRB26DETTエンジン、ドライブトレーン、リアサスペンションを流用し車体剛性も段違いに強化されている。

1997年10月に発売された前期型は1年弱で生産を終えており、フロントライトまわり、バンパー、メーター類、前席シートなどを改良した後期型260RSが1998年10月より発売されている。

ホンダ・プレリュードSiR Sスペック 1998年9月

2023年に解禁となるのは1996年に登場した5代目プレリュードに追加されたスポーティグレードの「SiR Sスペック」である。

なお、プレリュードは5代目の販売終了とともに23年間にわたる歴史に幕を閉じており、2001年6月に登場したインテグラに統合される形で車名も消滅している。

プレリュードはアメリカで1度も販売されたことがないため、正真正銘のJDMといえる。

最高出力220psの2.2L DOHC VTECエンジンとスポーティな走りを実現するLSDを搭載。

アメリカで好まれるサンルーフも5代目にて復活しており、意外と需要が高まってくる可能性もある。

このほか、1998年1月発売のランサーエボリューションVやボディサイズの規格が変更されて幅8cm、長さ10cm大きくなった軽自動車群が1998年10月1日より登場している。

新規格対応の軽自動車として、アルト、ワゴンR、ジムニー、ミラ、ムーヴ、ライフなどがモデルチェンジを受け、軽ライトクロカンのスズキKeiとダイハツ・テリオスキッド、ホンダZが新登場。

より大きくなり衝突安全性も増した軽自動車の価格高騰にも要注目である。

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みんなのコメント

24件
  • 広告が多過ぎてどれが記事かも分かりづらい。
    最低なサイト
  • 34GT-R はどこかの大手商社が数百台集めて輸出待ちだろ。
    相場を限界まで上げて一気に海外で放出
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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