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「え?」思わず聞き返して何度も呼びたくなる! 日本で聞くと不思議な「語感」の車名とその意味

掲載 更新 18
「え?」思わず聞き返して何度も呼びたくなる! 日本で聞くと不思議な「語感」の車名とその意味

 この記事をまとめると

◾︎日本人が聞くと語感から思わず声に出したくなる車名のクルマがある

【これぞ名車の証し】車名ではなく「型式」で愛されたクルマたち

◾︎本国での意味を聞くと拍子抜けするほど普通の意味であったりする

◾︎今回はそんな輸入車2台を紹介する

 思わず口に出したくなるクルマ、その名も「カッパ!」

「車名のインパクトがあまりにも強いため、思わず声に出して車名を叫びたくなる数々のクルマを紹介せよ」

 それが今回、編集部から私に与えられたミッションである。私の場合、あいにくクルマの名前を叫んだ経験はないが、思わず何度も呟いてしまった車名ならばある。

 たとえばランチア カッパだ。

 もちろん私はひとりの自動車変態であり、そして主に中古の輸入車を扱う雑誌媒体の編集者を長らく務めていたということもあって、ランチア「カッパ」という車名に対して、いちいち男子小学生のように「やーいやーい、ヘンな名前!」的に叫んだりはしない。

 だがそれでも「カッパ」という車名を見たり聞いたりするたびに、「カッパ、かっぱ、河童……。水木しげる先生の漫画じゃないんだから、さすがにクルマの名前に“かっぱ”はないんじゃないか?」と、思わずつぶやいてしまうのだ。

 しかし当然、1994年から2000年まで販売されたイタリアのEセグメントセダン/ワゴンであるランチア カッパは、想像上の生き物である河童(カッパ)とは何の関係もない。

 ランチア カッパの「カッパ」とは、ギリシア文字「κ」のこと。英語のアルファベットで言うkに相当する文字なので、もしも英米風に車名を表現するなら「ランチア K」という、何の面白みもヒネリもない車名になるのだ。まぁ車名に面白みとヒネリが必要かどうかは、議論が分かれるところかもしれないが。

 自動車界きってのキワモノは名前までも声に出したくなる存在!

 ちなみに「ギリシア文字そのまま読み車名」というのはランチアの各モデルでおなじみなわけだが(β=ベータ、δ=デルタ、ε=イプシロンなど)、ランチア以外のメーカーもときおり採用している。

 有名なところでは1969年に作られた幻のスーパーカー「ランボルギーニ イオタ(イオタはギリシア文字の第9字母)」があり、比較的身近なところでは「三菱 ギャラン ラムダ(λ)」「三菱 ギャラン シグマ(Σ)」、あるいは「いすゞ ミュー(μ)」も「ギリシア文字そのまま読み車名」である……なんてことを考えていたら、話が完全に横道にそれた。今回のお題は「思わず声に出したくなる車名」であった。

※写真はランボルギーニ ミウラ SVR

 編集部からのサジェストによると、1998年に発売された2列×3人がけシートを持つイタリアのMPV、フィアット ムルティプラの「ムルティプラ」も、思わず声に出して叫びたくなる車名らしい。

 まぁあいにく私はとてつもなく学があるので、イタリア語のことはわからずとも、ムルティプラと聞くだけで「英語で言うMultiple(マルティプル=多様な、多角的な)のイタリア語版であろうな」と一瞬でわかってしまうわけだが、もしも私に学がなかったとしたら、たしかに「ムルティプラ」というのは声に出したくなる車名かもしれない。

 ムルティプラ。それは南太平洋に浮かぶ小さな小さなフランス領。フランス領になる前のムルティプラ島では代々、ムチムチした体型の王様が島を治めていた。現在、公用語はフランス語とティプラ語……などという、ありもしない歴史も脳裏に浮かんでくる。

 なおフィアット ムルティプラは1.6リッターエンジンを積む変な顔のMPVだが、走りは猛烈に素晴らしい車であった。またあまりにもヘンな顔であるため(私は好きですけどね)、後期型ではごくフツーの顔に変えられたのだが、今度はフツーすぎて逆に売れなかったという黒歴史を持っている。

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みんなのコメント

18件
  • この記事をまとめると

    この記事は伊達軍曹というライターが書いた

    普通はそれを知っただけで、読む気が失せる

    でも、好みは人それぞれなので、読む読まないは自由

    ただ、読むことによって生じた無駄な時間は戻らない
  • フィアットテンプラ(テムプラ)っていうのもあったね。
    どうしてもテンプラって読んでしまう…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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