現在はその名前は途絶えてしまったが、長らく日産を代表する車種のひとつだったサニー。多くの人はサニーと聞くと4ドアセダンを思い浮かべるかもしれないが、過去にはステーションワゴンやクーペ、そしてワンボックスまでさまざまなボディバリエーションを誇っていた。
文:小鮒康一/写真:ベストカー編集部
生産期間はランクル70レベル!? 今や新車超えのお値段!! サニトラはなんで未だに人気なんだ!?
■昭和から平成まで20年以上作られ続けた2代目サニートラック
旧車好きにはたまらない魅力のサニートラック
そんなサニーのバリエーションの中でもひと際長寿で、現在でも高い人気を誇るのが、1971年に登場した2代目サニートラックである。
1971年に登場した2代目サニートラックは、トラックと名前がついているが現在のキャブオーバータイプではなく、ボンネットを持ったピックアップトラックスタイルを持っていた。
ベースとなったのは2代目サニーで、運転席と荷台が一体となったスタイリッシュなワンピースボディを持っており、真正面から見ると通常とサニーと見分けが付かないほど。
■旧車の匂いがたまらない!! 走り屋も魅了したFRレイアウトが超魅力的!!
搭載されていたエンジンもベースのサニーと同じく1.2LのA12型エンジンで、FRレイアウトを持っており、
2代目サニーはツーリングカーレースにも参戦していたことでチューニングのノウハウやパーツが豊富。
現役当時はビジネスユースはもちろんのこと商用車上がりの個体を安く購入することができたため走り屋にも人気となっていたのだ。
そんなサニトラも1994年に終売となってしまったが、1971年デビューのスタイルのまま製造されてきたこともあって走り屋ユーザーだけでなく、旧車好きにも人気を集めることとなる。
1989年11月のマイナーチェンジでは丸型ヘッドライトを近代的な角型に改めるフェイスリフトを実施しているが、旧車らしさを求めるユーザーには丸型ヘッドライトが人気で、あえて換装された個体も珍しくない。
■今からでも間に合うってマジ!? 首都圏でサニトラを登録する方法とは!?!?
このように90年代まで生産されていたにもかかわらず、70年代の旧車テイストを味わうことができるサニトラは高い人気を維持し続けている。
現在は新車を超えるほどの価格が付けられるようになってきているのだ。
ただ首都圏に住むユーザーにとって注意してもらいたいのが、1989年11月以前のモデルについてはNOx・PM法の対象地域ではそのまま登録することができないという点だ。
そのため、ネットオークションなどで安く買ってきたのに登録できない……という悲劇が起きる可能性もある。
もちろんNOx・PM法に適合するように改良を施して対象地域で登録することもできるが、それなりの費用が掛かってしまうことを覚悟する必要がある。
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みんなのコメント
このくらいのサイズの車って今ないんだよね。