現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダを救った驚異の小型車! 初代デミオは驚異的なパッケージと価格だった

ここから本文です

マツダを救った驚異の小型車! 初代デミオは驚異的なパッケージと価格だった

掲載 31
マツダを救った驚異の小型車! 初代デミオは驚異的なパッケージと価格だった

 この記事をまとめると

■当時のマツダを救った立役者の初代デミオを振り返る

【どっちがお得】1リッターコンパクトと軽自動車を5年乗った費用を比較してみた

■コンパクトなボディサイズでもマウンテンバイク2台が収納できる広さを確保した

■商品コンセプトと低価格で1996年の日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞を受賞

 立駐に入るサイズなのに自転車2台が積める驚異のパッケージ

 現行型のMAZDA2は、コンパクトクラスのモデルでありながら、クラスを超えた上質さや走りのよさをもったモデルとして、登場から年数が経過した現在でも一定の評価をキープし続けている紛うことなき名車のひとつだ。

 そんなMAZDA2の前身であるデミオの初代モデルは1996年8月に登場。これが爆発的な大ヒット車種となり、当時経営の危機に瀕していたマツダを救う立役者となった。今回はそんな初代デミオを改めて振り返ってみたい。

 初代デミオは1990年9月にオートザム店向けにリリースされたレビューに使用されたDプラットフォームをもとに生まれており、2390mmのホイールベースや3800mmの全長はまったく同じとなっていた。ただセダン型のレビューに対してデミオはミニバン風のステーションワゴンボディとなっていたのが大きな違い。

 当時、日本ではミニバンブームとなっていたが、立体駐車場に入れない全高がネックとなっていたが、デミオは背高STYLEではあるが立体駐車場に入れることができる1535mmに全高を設定。そこに着座位置が高めとなるシートレイアウトを採用したことで、短い全長ながら広々とした室内空間を実現した。

 さらにリヤシートはフロントシートよりも着座位置を高めて見晴らしも確保した上で、160mmものロングスライド機構を追加。そして5:5分割可倒式&リクライニングや、ダブルフォールディング、フルリクライニングが可能というフレキシブルさで、マウンテンバイク2台を積載できるほどのラゲッジスペースを持っていた点も人気を集めた理由のひとつだった。

 搭載されたパワートレインは直列4気筒SOHCの1.3リッター及び1.5リッターで、5速MTと4速AT(1.3リッターモデルは当初3速AT)、足まわりはフロントがストラット、リヤがトーションビームとコンパクトカーとしては一般的な組み合わせとなっていたが、じつは初代からワンメイクレースが行われるなど、マツダらしく走りのよさも兼ね備えた仕上がりとなっている。

 そんなデミオは抜群のパッケージングと100万円を切るスタート価格も相まって、発売からわずか3カ月でおよそ3.2万台という受注を集め、同年の日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞を受賞するなど、ユーザー、ジャーナリスト双方から高い評価を集めた。

 結局、初代デミオはメーカー自身が「予想を上まわる」と評するほどの人気ぶりとなり、およそ6年間で48万台弱を売り上げてマツダの経営不振を救う立役者となったのである。

こんな記事も読まれています

【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
【富士最高速チェック:GT500】ニッサンZが上位に。ホンダ・シビックは結果が分かれる/スーパーGT分析
AUTOSPORT web
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
早くも4車線化!? 浦和市街地―新大宮BP直結 埼京線つらぬく新道路 本領発揮へ!
乗りものニュース
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
ホンダ「軽バン “車中泊”仕様」実車公開! めちゃゴツすぎ「精悍SUV」のアウトドア仕様も登場へ! ホンダの最新4モデルが名古屋でお披露目
くるまのニュース
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
約7億7000万円で落札されたブガッティ「シロン スーパースポーツ300+」の決め手は「走行距離408キロ」でした
Auto Messe Web
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
【全ドライバー独自採点&ベスト5/F1中国GP】際立っていたフェルスタッペンとノリス。ハミルトンが本領発揮
AUTOSPORT web
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
【中古車チェック】長距離走行の才能とスポーティなルックスを両立させたいなら「アウディ A5 スポーツスポーツバック(F5)」がおすすめ?
AutoBild Japan
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
【ドラレコ、延長保証に特別装備も】 アルファ「ジュリア」/「ステルヴィオ」 82台の限定車
AUTOCAR JAPAN
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
スマートがワイルド&タフに進化、『コンセプト#5』市販モデルは年内発売…北京モーターショー2024
レスポンス
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
スピンしまくる2代目トヨタ[MR2]は危ないクルマだった!? 2026年に復活するって本当なの!?
ベストカーWeb
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
トーヨータイヤが小型トラック用リブタイヤ「DELVEX M135」と、小型EVトラック専用リブタイヤ「NANOENERGY M151 EV」の2モデルを発表
くるまのニュース
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
より安心で快適な軽バンへ!ホンダが「N-VAN」の新型モデルと特別仕様車を発売
バイクのニュース
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
シックなブルーの350台限定車 フィアット500/500Cグランデ・ブル 同時に新グレード追加も
AUTOCAR JAPAN
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
751馬力! BMW「XM」をACシュニッツァーがカスタマイズ。史上最強のMに挑みました
Auto Messe Web
三菱コンパクトSUVが、もっとハンサムに変身! 改良型「ASX」は日本の町並みにもきっと似合う
三菱コンパクトSUVが、もっとハンサムに変身! 改良型「ASX」は日本の町並みにもきっと似合う
Webモーターマガジン
バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
バニャイアが今季初の初日トップ。「異なる作戦」で表彰台を阻んだ問題解決に取り組む/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
ペナルティで3位失うも、スプリント好走にクアルタラロ満足。決勝は「トップ10なら良い結果」
motorsport.com 日本版
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
MINIに“新顔”登場、電動クロスオーバー『エースマン』世界初公開…北京モーターショー2024
レスポンス
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
ホンダ:中上はホンダ勢最上位の16番手。ザルコ「今日の転倒でマシンへの理解が深まった」/第4戦スペインGP初日
AUTOSPORT web

みんなのコメント

31件
  • manucal
    初代デミオは3ATで軽より安かった。(100万円前後で新車を買えた)
    肉厚なシート、多彩なシートアレンジでルーフレールもありSUV的な使い方も通勤の足としても満足。
    売れなかったレビューの低床プラットフォームを上手にパッケージングしてライバルの小型車だったスターレット(トヨタ)ロゴ(ホンダ)パイザー(ダイハツ)など大半を廃版に追い込んだ。MAZDAはこのヒットがなければとっくに潰れていたよ。
  • 藍流頓瀬奈
    このデミオやエチュード→ベリーサは見切りもよかった。
    MAZDA2もこの頃のコンセプトに戻って、見切りの良さとマンマシンインターフェースの両輪で乗りやすいクルマを目指して欲しいものだが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.3227.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.5155.1万円

中古車を検索
デミオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

139.3227.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2.5155.1万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村