現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > まだまだ色褪せない魅力のホットハッチたち! 安くて楽しいコンパクトカー5選

ここから本文です

まだまだ色褪せない魅力のホットハッチたち! 安くて楽しいコンパクトカー5選

掲載 更新 13
まだまだ色褪せない魅力のホットハッチたち! 安くて楽しいコンパクトカー5選

■中古車が安価なのに走りは魅力的! ヤングタイマーなコンパクトカーを振り返る

 1970年代に国産車もFF車が出始め、その後1980年代にはFFコンパクトカーが一気に普及。日本の道路環境にベストマッチしたボディサイズは使い勝手が良く、経済性にも優れていることから今も高い人気を誇っています。

スズキ「スイフト」最上級グレードは本格スポーツモデル!? 超豪華仕様の全容と価格は

 かつてこのコンパクトカーのなかには、優れた走行性能や運動性能を持つグレードが数多く存在しましたが、近年は減少傾向にあります。

 しかし、少し世代を遡るとまだまだ色褪せない魅力的なコンパクトカーもあり、しかも中古車の価格も安価です。

 そこで、ふた世代ほど前の安くて運転が楽しいホットなコンパクトカーを、5車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ2代目「ヴィッツRS」

 1999年にデビューした世界戦略車トヨタ初代「ヴィッツ」は、優れた走行性能やユーティリティ、デザインによって日欧で大ヒットを記録し、Aセグメントのコンパクトカーのベンチマークとなる実力がありました。

 デビュー当初は、最高出力70馬力の1リッター直列4気筒DOHCエンジンのみのベーシックカーという面が強調されていましたが、2000年にはスポーティグレードの「ヴィッツRS」が登場。1.3リッター車と1.5リッター車が設定されました。

 また、RSの足まわりはダンパーやスプリングが専用となり、前後スタビライザーの追加に4輪ディスクブレーキが奢られ、軽量なボディと相まって高い運動性能をほこりました。

 そして、2005年には2代目が登場し、RSは1.5リッターエンジン車のラインナップとなります。

 コンセプトは初代から継承した正常進化といえる2代目ですが、ボディサイズが若干大きくなったことで室内も広くなり、使い勝手が向上。

 1.5リッターエンジンを搭載するヴィッツRSでは最高出力110馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTとCVTを設定しています。

 また、ボディサイズのアップによってホイールベースの延長とトレッドを拡大したことで、直進安定性とコーナリング性能の向上を両立。

 2010年には3代目が登場しましたが、エンジンがわずかにパワーダウンし、シャシまわりも大きく変わっていないことから、あえて2代目RSを狙う意義はありそうです。

 中古車価格の相場は低走行のMT車でも50万円前後で、物件数も比較的豊富といえます。

●ダイハツ「ストーリア 1300CZ/ツーリング」

 1977年に誕生したダイハツの新世代コンパクトカー「シャレード」は画期的な1リッター3気筒エンジンや、世界最小の1リッターディーゼルエンジンを搭載して大ヒットを記録。 

 さらに2代目にはターボエンジンを搭載した「シャレード・デトマソ・ターボ」を加えるなど、ベーシックなコンパクトカーとしてだけでなく、スポーティなモデルとしても人気となりました。

 その後シャレードは4代目もって生産を終え、1998年に後継車の「ストーリア」へとバトンタッチします。

 ストーリアは1リッターエンジン車がメインのベーシックカーですが、120馬力を発揮する713ccターボエンジンを搭載したモータースポーツベース車の「X4」という伝説的なミニモンスターマシンをラインナップ。

 しかし、X4は特殊なモデルのため一般的なユーザー向けとはいえませんでした。そこで、注目に値するホットモデルとして1.3リッターエンジンの「1300CZ」と「ツーリング」が存在。

 両グレードに搭載されたエンジンは1.3リッター直列4気筒DOHC自然吸気で、圧縮比11のハイコンプ仕様なことからハイオクガソリンを指定し、最高出力110馬力を7000rpmという高回転域で発揮しました。

 これは、前出のヴィッツRSに匹敵するパワーで、さらにFFの5速MT車では車重が850kgと軽量な車体と相まって、まさにホットハッチと呼べるグレードです。

 その後、ストーリアは2004年に生産を終了。現在は中古車の物件数は少ないのですが、トヨタのOEM車「デュエット」も合わせると入手は可能で、しかも30万円から40万円前後と格安です。

●スズキ2代目「スイフトスポーツ」

 現在もスズキを代表するホットハッチの「スイフトスポーツ」は、2003年に初代が誕生。115馬力を発揮する1.5リッターエンジンを搭載し、アップデートされた足まわりとブレーキが奢られ、安価な価格からヒットを記録しました。

 そのコンセプトを継承するかたちで、2005年には2代目スイフトスポーツが登場。

 エンジンは1.6リッター直列4気筒エンジンにスイッチして最高出力は125馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。2011年発売の3代目では136馬力にパワーアップしますが、2代目の高回転粋までキッチリと回るフィーリングは数字以上の魅力がありました。

 また、2007年5月のマイナーチェンジでは、5速MT車の1速から2速への変速比をクロスレシオ化し、最終減速比をローギヤードとすることで加速感を向上。

 ほかにも4輪のブレーキを独立して制御することで、タイヤのスリップや横滑りを抑止する車両走行安定補助システムESPを標準装備して、足まわりのセッティングも変更され、安全かつ気持ちの良いコーナリング性能を実現しました。

 ラリーをはじめモータースポーツで活躍したことで、2代目スイフトスポーツの名声が一気に高まり、国内のみならず欧州でも人気を博します。

 現在、中古車市場では低走行の物件でも60万円前後の相場で、やはり2007年のマイナーチェンジ後の5速MTモデルが狙い目です。

■ヨーロピアンテイストあふれる2台のホットハッチとは?

●マツダ「デミオ スポルト」

 現在、マツダのラインナップのなかで、もっともコンパクトな登録車として販売されているのが「マツダ2」です。

 このマツダ2の源流となったモデルが、ミニバンブームの渦中だった1996年にデビューした「デミオ」で、車検証上はステーションワゴンと記載されるコンパクトワゴンとして誕生。

 初代デミオは小さなボディながらキャビンや荷室が十分に広く、日常での使い勝手の良さや低価格だったこともあり、中型車からの乗り換え需要も獲得してヒットしました。

 その後代を重ねて2007年に登場した3代目では、欧州市場を意識したハッチバックスタイルとなり、2代目より全長を40mm短くする異例のダウンサイジングによりスポーティさを強調したモデルに一新。

 同時に新開発のプラットフォームにより約100kgもの軽量化が図られ、1.3リッターと1.5リッター直列4気筒エンジンが設定されました。

 なかでも1.5リッター車では、専用チューンドサスペンション、大径フロントブレーキディスク、専用16インチアルミホイール、専用フロントグリルとフロントエアロバンパー、サイドステップ、リアスポイラーなどのエアロパーツを備えた、「デミオ スポルト」をラインナップ。

 エンジンは最高出力113馬力を発揮し、5速MTに加え、7速マニュアルモード付CVTが設定されました。

 車重も1000kg(5速MT車)/1020kg(CVT車)と軽量で、飛び抜けてパワフルとはいえませんが欧州仕込みの足まわりによって、心地良いドライブフィーリングは高い評価を得ました。

 2014年にはマツダ2の前身となる4代目へとモデルチェンジ。3代目のスポルトは、物件数が多いとはいえませんが、低走行車でも30万円台から40万円台と格安です。

●フォルクスワーゲン2代目「ポロ GTI」

 ホットハッチという高性能コンパクトカーの先駆け的存在が、1976年に登場したフォルクスワーゲン初代「ゴルフ GTI」です。

 ゴルフ GTI登場以前から高性能なコンパクトカーは存在しましたが、ホットハッチという言葉を広めたのはゴルフの功績といえるでしょう。

 その後、ゴルフは代を重ねるごとに大型化していったことから、かつてのゴルフのポジションには「ポロ」が収まることになり、2000年にはホットモデルの初代「ポロ GTI」がラインナップ。

 1.6リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、まさに初代ゴルフ GTIを彷彿とさせました。

 そして、2005年には2代目ポロ GTIが登場。エンジンは1.8リッター直列4気筒DOHCターボを搭載し、最高出力150馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTのみと硬派です。

 ホンダ「フィット」と同程度のサイズのボディに2リッター自然吸気エンジン並のパワーで遅かろうはずはなく、2代目ポロ GTIは欧州のみならず日本でも人気となりました。

 2010年には3代目が登場し、現行モデルのポロ GTIは2018年に発売された4代目で、200馬力を誇る2リッターターボエンジンを搭載。

 車格的にもさらに大きくなったため、ポロ GTI本来のコンパクトさを求めるならば2代目もしくは3代目ですが、3代目は比較的高値安定の状況で、2代目ならば70万円前後の相場で入手可能となっています。

※ ※ ※

 古いモデルというとネックになるのが自動車税と重量税の重課や、先進安全技術を搭載していないことが挙げられます。

 しかし、極端にイニシャルコストが安ければ、税金の重課はトータルのコストで見ると大きな痛手ではないという見方ができます。

 また、優れたハンドリング性能やブレーキ性能のモデルは、散漫な運転をしなければ安全な走行にも寄与します。

 そう考えると、ちょっと古めのホットハッチの魅力もアップするのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

埼玉南部の東西軸「完全4車線化」もうすぐ!? 「草加三郷線」拡幅工事の現状は ブツ切れ区間も解消!「足立区直結」の野望も!?
埼玉南部の東西軸「完全4車線化」もうすぐ!? 「草加三郷線」拡幅工事の現状は ブツ切れ区間も解消!「足立区直結」の野望も!?
くるまのニュース
5/25開催の「愛知カブミーティング」にスーパーカブグッズの CAMSHOP.JP が出展!
5/25開催の「愛知カブミーティング」にスーパーカブグッズの CAMSHOP.JP が出展!
バイクブロス
【MotoGP】ヤマハがカタルニアGPで新エアロパッケージを投入。苦戦仲間ホンダとのアプローチの違いが浮き彫り
【MotoGP】ヤマハがカタルニアGPで新エアロパッケージを投入。苦戦仲間ホンダとのアプローチの違いが浮き彫り
motorsport.com 日本版
「2年間の車線規制を解除します」 阪神高速「阿波座」前倒しの前倒しで実現!?  渋滞のガンついに除去
「2年間の車線規制を解除します」 阪神高速「阿波座」前倒しの前倒しで実現!? 渋滞のガンついに除去
乗りものニュース
打倒「新型フリード」!? トヨタが“新”「シエンタ」発表! 新カラー追加 & 装備充実化し発売! 反響の声は?
打倒「新型フリード」!? トヨタが“新”「シエンタ」発表! 新カラー追加 & 装備充実化し発売! 反響の声は?
くるまのニュース
ウイリアムズF1、モナコ用スペシャルカラーのFW46を発表。スポンサーのキャラクター、デュラセル・バニーをフィーチャー
ウイリアムズF1、モナコ用スペシャルカラーのFW46を発表。スポンサーのキャラクター、デュラセル・バニーをフィーチャー
AUTOSPORT web
「ランボルギーニBMW」といわれた「M1」がたったの5750万円!? 安い理由はグレーな来歴のせいでした
「ランボルギーニBMW」といわれた「M1」がたったの5750万円!? 安い理由はグレーな来歴のせいでした
Auto Messe Web
電動バイク/電動アシスト自転車をスマートに切り替える「ENNE F750」のナンバープレート回転システムを公開
電動バイク/電動アシスト自転車をスマートに切り替える「ENNE F750」のナンバープレート回転システムを公開
バイクブロス
レッドブル、モナコにハイダウンフォース仕様のリヤウイングを投入。迫るライバルとの戦いに万全を期す
レッドブル、モナコにハイダウンフォース仕様のリヤウイングを投入。迫るライバルとの戦いに万全を期す
motorsport.com 日本版
運転が好きになる小型車「スズキ スイフト」
運転が好きになる小型車「スズキ スイフト」
AutoBild Japan
トヨタ・シエンタを一部改良 外装色追加と人気オプションをグレード毎に標準装備へ
トヨタ・シエンタを一部改良 外装色追加と人気オプションをグレード毎に標準装備へ
AUTOCAR JAPAN
耐久性と航続距離を向上させた「液体水素GRカローラ」がS耐富士24時間レースに挑戦!
耐久性と航続距離を向上させた「液体水素GRカローラ」がS耐富士24時間レースに挑戦!
月刊自家用車WEB
マツダが“新”「軽トラック」発売! 5速MT+“LSD付き”4WDも設定! めちゃ機能向上した「新スクラムトラック」 約106万円から
マツダが“新”「軽トラック」発売! 5速MT+“LSD付き”4WDも設定! めちゃ機能向上した「新スクラムトラック」 約106万円から
くるまのニュース
トヨタとポルシェだけじゃない。前年覇者フェラーリ、2024年のル・マンは三つ巴以上の争いになると予想
トヨタとポルシェだけじゃない。前年覇者フェラーリ、2024年のル・マンは三つ巴以上の争いになると予想
AUTOSPORT web
バイク処分の困りごと第一位は「どの業者に回収してもらえばいいのか分からない」株式会社 NEXER がアンケート結果を公開
バイク処分の困りごと第一位は「どの業者に回収してもらえばいいのか分からない」株式会社 NEXER がアンケート結果を公開
バイクブロス
〈人テク展2024横浜〉廃棄ココナッツ殻を自動車の内装品に ミドリオートレザーの「コイアーレ」
〈人テク展2024横浜〉廃棄ココナッツ殻を自動車の内装品に ミドリオートレザーの「コイアーレ」
日刊自動車新聞
チームメイトとして君が必要だ! フェルスタッペンが角田裕毅をル・マンに熱烈お誘い「体重が軽い方が有利だからね!」
チームメイトとして君が必要だ! フェルスタッペンが角田裕毅をル・マンに熱烈お誘い「体重が軽い方が有利だからね!」
motorsport.com 日本版
歴代モデル最強! “超豪華2ドアクーペ”が新「V8ハイブリッド」搭載で進化! 新型「コンチネンタルGT」2024年6月発表へ
歴代モデル最強! “超豪華2ドアクーペ”が新「V8ハイブリッド」搭載で進化! 新型「コンチネンタルGT」2024年6月発表へ
くるまのニュース

みんなのコメント

13件
  • 13年の壁を撤廃して欲しい。
  • 13年の重課税を撤廃するかガソリン二重課税を撤廃するか…日頃の出費が嵩むガソリンを安くするべきです。税金を適切に使えてないのに無駄が多い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.2194.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.0355.0万円

中古車を検索
ヴィッツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.2194.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.0355.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村