■驚異的に低く幅広いホットロッドカスタムのベースはいったい何!?
毎年、レーシーでアメリカンな傾向のオリジナルカスタムカーを製作する静岡工科自動車大学校は、東京オートサロン2024でも、全高が驚異的に低いホットロッド風カスタムカー「HOT ROTY(ホットロティ)」を初展示。多くの来場者が足を止めていました。
【画像】「えっ…!」これが薄すぎる「農道最速軽バン」です! 画像で見る(23枚)
ホットロティのベース車となった「ストリート(HH4型)」は、いわゆる「草ヒロ」だった廃車体を使用しています。
学校に持ち込んで、まずフロアを切断してボディを分割。ドア下を32cm詰め、ピラー部を25cmカット。幅も25cmワイド化したことで、驚異的に低く幅広いワンボックスカーが出来上がりました。
幅を広げる際に必要となったパネルは、部品取り車の軽トラック「アクティ」から調達。これは、同校の生徒の愛車だったとのことです。
ルーフを低くするチョップトップ加工は、単に各部をカットとしてつなぐだけでは成立しないため、ピラーの移動や角度調整が大変だったといいます。
このように誕生したホットロティは、ヘッドライトやボディのディティールにより、ようやくベースが軽ワンボックスバン「ホンダ ストリート」だと分かるほど低く広いスタイルに。
本来備えていたフロントドア・右側スライドドアはすべて封鎖され、乗り降りは左側スライドドアの位置にある「手前に開くドア」で行います。
テールゲートは撤去され、車内には28極太サイズのフージャー製ドラッグレース用タイヤとエンジンが顔を覗かせており、さらに驚かされます。
その理由は、ホットロティのシャーシが、スズキの高性能大型バイク「GSX1300Rハヤブサ」のエンジンを搭載した「フォーミュラ・スズキ隼」というレーシングカーを使用しているためです。
このフォーミュラ・スズキ隼は、以前同校で使われていたもので、ホットロティに活用するにあたり、フレームや足回りの構造を変更するなど、こちらも大掛かりな改造が施されています。シャーシがフォーミュラカーのため乗車定員は1人のみで、ホットロッドカスタムで多用されるアルミ製ボンバーシートを車体の中央にひとつだけ設けています。
ボディカラーは、アメリカのカスタムカーを感じさせるファイヤーパターンを採用。単に紫色に塗るだけでなく、チッピング塗装も施されているそうです。
エアサスを装備することで車高をさらにローダウンしており、よりホットロッドらしい雰囲気を高めています。
※ ※ ※
最高出力175PSというハイパワーエンジンが、「農道最速のケッパコ」と同校が称するホットロティをどんな風に走らせるのでしょうか。考えるだけでワクワクします。
静岡工科自動車車大学校は2025年の東京オートサロンにどのようなカスタムカーを持ち込むのでしょうか。今からすでに楽しみです。
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