昨今、世界3位の土地面積を誇るアメリカで、なぜか軽トラがブームとなっている。なぜ人気なのか、そして日本でも脚光を浴びており、なかでも駆動レイアウトに強いこだわりを見せる、ホンダアクティトラック、スバルサンバートラックにスポットを当てて行こう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
日本の宝「軽トラ」までもアメリカへ……ありえないほど暴騰したアクティ/サンバーに乗るのは今しかない!
■アメリカで軽トラ人気の謎
なぜ、最近、軽トラックの中古車が高騰しているのか? それは、いわゆるアメリカの「25年ルール」にハマる軽自動車が輸出され、人気が出ているためだ。
Youtubeや日本のテレビでも報道されているため、耳にした方も多いと思うが、今アメリカで軽トラがブームとなっている。
アメリカの軽トラックを日本から輸入している業者は、軽トラックを過去14年間で6300台、2023年で年間600台を輸入販売しているというから驚きだ。
そもそも軽トラックはサイズが小さいし、小回りも利き、維持費も安く、農道など荒れ地も難なく走る。一般公道でもMTであればまるでバイクのような感覚で楽しく走れる。
フルサイズトラックが幅を利かせるアメリカ人はきっと、巨大なオーディオシステム全盛のなかでSONYのウオークマンが大ヒットしたように、日本の盆栽・箱庭文化の象徴でもある軽トラは、ちっこくてかわいくて珍しいから、人気につながったのだろう。
■高騰している軽トラはホンダアクティトラックとスバルサンバー
2018年に販売を終了してからはや6年……やっと日の目を浴びてきた
現在、新車で買えるスズキキャリイトラックとダイハツハイゼットトラックは一般的なFRレイアウトを採用している。FRレイアウトでも問題はないのだが、エンジンが前方にある関係で、空荷時の後輪にかかるトラクションはやや微妙。
アメリカでは25年ルールをクリアしたアクティトラックとキャリイトラック、1997年以前の中古車の人気が高い。日本では最近、中古車相場が高騰しているのが、やはり新車では買えない、ホンダアクティトラックとスバルサンバーの中古車だ。
まずアクティトラック。エンジンは荷室の下、リアアクスルの前方に搭載されるミドシップレイアウトにより、前後重量配分は50:50(3代目)を実現。
■流石はホンダ! エンジンもこだわりが強い
「農道のNSX」と呼ばれた所以だな
サスペンションは、前輪はほかの軽トラックと同様のストラットによる独立式だが、後輪は、2WD、4WDともにド・ディオンアクスルだ。ド・ディオンアクスルは、キャリイやハイゼットカーゴの一般的な車軸式に比べると、リーフスプリングを使っても足回りが路面に合わせて柔軟に追従する。
スバルがサンバーを自社開発した時代の4輪独立式サスペンションが違うが、粗さを抑えた快適な乗り心地を実現させていた。
軽トラックは果樹園などで活発に利用され、傷つきやすい果物を積んで、デコボコの激しい未舗装の農道を走る。商品を守るために優れた乗り心地が求められ、足まわりを柔軟に伸縮させるアクティトラックが喜ばれた。
ミドシップレイアウトであり、2人乗りであるゆえに「ミドシップ2シーター」でもある。これが、「農道のNSX」と俗称された理由だ。
■中古車価格の値上がりがスゴイ
この値段、下手したら旧型のアルヴェルが見えてくるぞ
中古車相場は、18万~210万円、流通台数は570台。 2021年の最終型や「T360」発売55周年記念モデルとして発売された特別仕様「スピリットカラースタイル」も人気で、180万円オーバーと高騰中。
■農道のポルシェ、スバルサンバーは相変わらず人気が高い
これも中々にファンキーなクルマだったな
「農道のポルシェ」という異名を持つ、スバルサンバー1961年の発売から半世紀に渡って生産され、惜しまれつつ2012年に生産終了(OEM車を除く)。
サンバーは1961年に発売された初代サンバートラックが名車「スバル360」をベースに開発されたことから、リアの床下にエンジンを配置したリア駆動のRRレイアウトを伝統として継承。
さらにサスペンションもスポーツカー同様の四輪独立懸架方式にこだわって採用していた。四輪独立懸架にこだわったのは、ぬかるみのような悪路でも高い走破性と優れた乗り心地を両立させるためだ。
■10年以上経ってるのにこの人気か……
旧サンバーは他とは違う唯一無二性があるよな
中古車市場で最も人気が高いのは、1999年~2012年まで生産された6代目。2012年6代目最終型のサンバー、4WDのスーパーチャージャー仕様で低走行のマニュアル車ならば、車両価格170万円前後まで高騰している。
いずれにしても、ほんとに軽トラは街中を走っていてもめちゃ楽しいので、一度は乗って欲しい。特にサンバーとアクティは、スポーツカー好きが乗っても目から鱗が飛び出るといっても過言じゃないからだ。
最後に新車の軽トラを欲しい、という人には 運転席背後のスペースを拡大させ、リクライニングが可能なスズキスーパーキャリイとダイハツハイゼットジャンボをおススメする。
拡張キャビンの機能性を追求したスーパーキャリイ、キャビンの拡大分を抑え(スーパーキャリイよりやや狭い)荷台を広くしたハイゼットジャンボということができる。
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