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もとホンダ「S800」乗りがロータス「エリート」に乗り換えたら…「Sの方が出来が良かったかもしれません」

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もとホンダ「S800」乗りがロータス「エリート」に乗り換えたら…「Sの方が出来が良かったかもしれません」

「LOTUS 75th ANNIVERSARY」が2023年12月に代官山T-SITEで開催

毎月第2日曜日、渋谷区の「代官山T-SITE」において開催されているクルマ好きのためのイベント「モーニングクルーズ」。さる2023年12月24日(日)のテーマは、ロータスの創立75周年という節目を記念して「LOTUS 75th ANNIVERSARY」とされ、会場のゲートがオープンする1時間以上前には、まだ薄暗い旧山手通りに開場を待つ新旧のロータス車が長蛇の列を作りました。

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革新的な構造のGTスポーツとして生まれたエリート

初代「エリーゼ」以降の「アルミ接着モノコック」世代のモデルを中心に近現代ロータスの比率が高かった会場で、ひときわ注目を集めていたのがこちらの1台。参加車両中最古参であろう、初代ロータス「エリート」である。ご存知の通り1957年のロンドン・ショーで「セブン」と同時に発表された初代エリート。一方のセブンが限りなくシンプルでスパルタンな設計だったのに対し、このエリートは当時の量産スポーツカーとしては他に類を見ない「FRP製のフルモノコック・ボディ」という革新的な構造のGTスポーツとして生まれた。

若い頃からずっと憧れていたエリート、社費で購入するチャンスもあったが……

「このエリートは1962年式のシリーズ2です。20代のころからエリートに憧れていたのですが、6年前にやっと手に入れることができました。このクルマは30年ほど前に日本に輸入され、スーパーCG誌でも取り上げられたことのある個体です」

と語るのは、オーナーの佐々木真治さん。佐々木さんは某自動車メーカーの社員で、かつてそのメーカーの研究用車両として社費でエリートを購入するチャンスがあったという。その時は「研究が終わったら、安く払い下げてもらえるかもしれない」と期待しエリートの購入をオファーしようとしたそうだが……。

「よくよく聞いたら、購入した研究用車両は最後は衝突実験に供されると聞いたものですから、そんなもったいないことはできないと、逆に購入阻止。それから改めてエリートを手に入れるまで、長いことかかりました」

ホンダSシリーズのお手本にもなったスポーツカーの名作

「英国に駐在していたときはホンダS800クーペに乗っていたのですが、逆に日本に戻ってきてからこのエリートに乗っています。気に入っている点はやはりそのデザインでしょうか。昔、ホンダが“S”シリーズを開発するにあたって、このエリートも大いに参考にしたと言われていますが、ダッシュボードの意匠などは特にその影響が感じられますね」

と、プロフェッショナルな視点のコメント。

「足まわりなどは特に繊細な構造なので、時には路上で“脱臼”して動けなくなったりもしますが、それもこの時代のロータスならではのアタリマエですね」

最後にホンダSとエリートを比べていかがですか? と問うと、

「いや、Sの方が出来が良かったかもしれません」

とにこやかに答える佐々木さん。しかしやっぱりこの赤いエリートが好きでたまらないということは、その笑顔が物語っているのだ。

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みんなのコメント

5件
  • uwv********
    そうは、言っても初代エリートは、当時の市販車としては、驚異のcd値0.29でスタイリッシュ。4輪独立サスペンションも秀逸でル・マンでも6回クラス優勝していました。
    明らかに当時の日本車より基本設計は、優れた自動車だったと思います。
    ただ当時の英国車全体に言われていた事ですが工作水準が良く無くて、「常にガムテープと針金を積んで置くべき」と英国でも言われていたとか。
  • furima-jirosan
    路上で足回りが「脱臼」とは…見聞きするだけでゾッとする話ですな。
    初代エリートのリヤサスは、独創的な通称「チャップマンストラット」ですが
    もしかしたら、そのロアアームにあるボール状のリンクが抜け落ちた…という
    ことだったのでしょうか…
    徹底して軽量化を図った初代エリートならでは…の事案かもしれませんな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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