208や2008、3008や508 PHEVなど、相次いで投入された新世代車が絶好調なプジョー。その怒涛の新型車攻勢は今後も続く。中でも2021年後半に国内発表が予想される新型308は注目しておきたい。(Motor Magazine2021年7月号より)
ワールドワイドで快進撃を見せるプジョーブランド
今勢いに乗っているのがプジョー。世界的な災禍に苛まれた2020年度も、苦境にあえぐライバルたちを尻目にグローバル市場で好調を維持している。
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日本市場においてもプジョーブランドの存在感は日増しに高まっており、直近の2021年3月期のブランド単独の国内販売台数は1911台を記録。前年同期比で151.1%以上と驚異的な伸びを達成した。第1四半期では3907台(対前年比147.1%)となり、第1四半期における新記録となっている。
その背景にあるのは、怒涛のごとく繰り出された新車攻勢。2020年7月に新型208とBEV(電気自動車)のe-208を発売、さらに9月には2008とe-2008、さらに9月にはMPVのリフターの通常販売も始まった。ちなみに208シリーズは、2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
2021年に入ってもその勢いは衰えず、初頭には3008と5008のフェイスリフトを実施。2月には新ブランドロゴを発表、さらに3月には本国で新世代の308を発表するなど、まさに破竹の勢いである。最近よく見かけるのも道理なのだ。
間断のないニューモデルの投入は2021年後半も続く。6月2日に発表された508 ハイブリッド(PHEV)のほか、秋口には先ほども紹介した新型308が日本上陸を果たす。この期待のニューモデルについて、現段階で判明している情報はまだ限定的ではあるが、ここにその概略をまとめてみた。
8年ぶりに全面刷新される新型308が今秋国内発表
去る2021年3月18日に本国で発表された新型308は、308としては3代目、300シリーズとしては10代目となるCセグメントハッチバック。シリーズ累計生産台数は7000万台を超えるベストセラーモデルであり、プジョーブランドを代表するモデルでもある。
新世代デザイン言語を取り入れたスタイリングは、シンプルで滑らかなサイドビューと躍動感あふれる膨らんだフェンダーが特徴。彫りの深いフロントグリル中央には新ブランドロゴが配置され、両サイドにはおなじみのライオンの牙をイメージしたデイタイムランニングライト/ウインカーユニットがあしらわれている。
新型308に採用されるプラットフォームはCMPの進化形で、ホイールベースは従来型より55mm伸びた2675mmに設定。全長4367×全幅1852×全高1444mmとされている(ハッチバック)。全長が110mm長くなった半面、逆に全高は20mm下げられているので、実車を目にすれば現行型以上にスタイリッシュな印象を受けるだろう。
インテリアには最新の「3D iコックピット」デザインを採用。デジタルメーター内の配置やデザインを3D化することで、重要な情報が手前に大きく見えるように進化している。さらにエアベントの位置を変更して10インチのタッチスクリーンディスプレイの操作性を高めている。
スポーツ/ノーマル/エコの3種類を備えたドライブモードは、セレクターをスイッチ式とし、エネルギー回生を強化するBレンジも設定した8速ATも注目を集めそうだ。
パワートレーンは、従来型と同じ3気筒1.2Lガソリンターボ(110ps仕様/130ps仕様)と1.5Lディーゼルターボに加えて、新たに1.6Lのガソリンターボを搭載する新世代PHEVも2機種ラインナップする。駆動方式は全車FFとなる。
新型308は間もなく本国で生産が開始され、2021年秋に欧州で販売開始する。日本への導入計画などはまだ明らかにされていないが、秋口には日本仕様が国内で正式発表され、2022年前半には発売されるのではないかと予想する。まずはハッチバックが登場し、追って308SWもデビューするはずだ。(文:Motor Magazine編集部 阪本 透/写真:グループPSAジャパン、永元秀和、井上雅行)
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