■2018年に車名が復活したインスパイア
ホンダの中国における東風汽車との合弁企業「東風ホンダ」は、2021年11月12日に新型「インスパイア」を現地で発売しました。東風ホンダは、新型インスパイアについて「32年間、進化を遂げてきたモデル」と説明しますが、東風ホンダではどのような立ち位置のモデルになっているのでしょうか。
【画像】新顔採用! ホンダ新型「インスパイア」はどんなクルマ? 実車を画像で見る(35枚)
インスパイアは、1989年に初代モデル(「アコードインスパイア」)が日本で登場。北米でアキュラブランド(ホンダが海外で展開する高級車ブランド)から販売される代もあったものの、インスパイアという車名は日本市場で用いられてきました。
日本で5世代にわたって販売されたインスパイアは、2012年に生産を終了しています。
しかし、2018年に中国市場で車名が復活。現行「アコード」の姉妹車として、東風ホンダの最上級セダンにラインナップされることになりました。
ちなみに、ホンダは中国で東風ホンダのほかに、広州汽車との合弁会社「広汽ホンダ」も展開していますが、広汽ホンダが中国仕様のアコードを取り扱うのに対し、東風ホンダではインスパイアを取り扱うなど、すみ分けがされている状況です。
今回、フロントフェイスの刷新など変更が加えられた新型インスパイアは、全長が14mm延長され、ボディサイズは全長4924mm×全幅1862×全高1449mm、ホイールベースは2830mm。
搭載されるパワーユニットには1.5リッターターボエンジンと2モーターハイブリッドシステム「i-MMD 」の2種類が設定されています。
東風ホンダは、新型インスパイアについて「32年の歴史のなかで変化と進化を遂げてきた、常に卓越性を追求し、新境地を拓く最上級セダンです」と説明。
6代目となる新型インスパイアの伝統をアピールしています。
※ ※ ※
東風ホンダに限らず、かつて販売されていた車名が、海外市場で販売される新型車に採用されている事例はほかにも多くあることから、調べると意外な発見があるかもしれません。
それではここでクイズです。
東風ホンダが中国市場向けに唯一ラインナップしているミニバン(現地ではMPVと呼称)には、日本でかつて販売されていた懐かしい車名が採用されています。
その名前とは、次のうちどれでしょうか。
【1】ライフ
【2】アヴァンシア
【3】エリシオン
【4】ラグレイト
※ ※ ※
正解は【3】の「エリシオン」です。
エリシオンは、日本市場では2013年まで販売されていた高級ミニバンですが、中国で2016年に車名が復活。
中国仕様の「オデッセイ」(広汽ホンダが販売)の姉妹車にあたるモデルとして、ラインナップされています。
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