2月8日、シボレーは、SUVの「ブレイザー」の2023年モデルを発表した。
内外装のデザインを小変更
新型トナーレ登場の“大きな意味”とは? 新しいコンパクトSUVは紛れもなくアルファ ロメオだった!
シボレー・ブレイザーというと、1990年代半ば、ヤナセが販売を手がけ、300万円前後というリーズナブルな価格設定もあって、それなりにヒットした。ジープ「チェロキー」やフォード「エクスプローラー」などとともに、アメリカンSUV市場を牽引したのだ。
あのブレイザーは、1995年から2005年までつくられた2代目で、初代同様、トラック・ベースだった。なので、見た目は荒くれで、無愛想だけど、じつは思いやりがあってご婦人には優しい、ジョン・ウェインみたいなアメリカ男が西部の牧場とか建設現場とかで乗っている、というイメージが日本でも、おそらくかの地でもわかりやすく受け入れられていた。
そのブレイザーがいまどうなっているのか? というと、2018年にミドサイズの都会派クロスオーバーSUVに生まれ変わっている。日本市場でも導入すれば人気を博しそうだが、なぜか未導入だ。
GMジャパンはどうして入れないのだろう? と思っているうちに、フェイスリフトを受けた2023年モデルが発表になった。前後灯火類やフロントグリルのデザインを変更し、もともとカマロ風だったマスクがよりシャープになっている。
18、20、21インチのホイールのデザインも一新された。クロームからダーク系に変わり、ホイールからも余分な脂肪が落とされている、といった印象だ。ボディカラーは「ファウンテン・ブルー(薄いブルーグレー)」や「カッパー・ブロンズ(赤みのある銅色)・メタリック」などの流行色を追加している。
インテリアは、インフォテインメント用ディスプレイのサイズを8.0インチから10.0インチに拡大。スマートフォンのワイヤレスチャージング機構も追加された。コネクティヴィティに対する需要と供給は、IT大国アメリカのほうが進んでいる。
エンジンは、228psの2.0リッター直4ターボか、308psの3.6リッターV6が選べる。トランスミッションは9ATで、駆動方式はFWD(前輪駆動)ないしは4WDがある。EV仕様も2023年にはくわわる。
新しいブレイザーは今夏よりデリバリー開始される。
文・稲垣邦康(GQ)
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