現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「高級ブランドのメイド・イン・チャイナ」ってアリ!? 低価格の中国製ハーレーが話題だが、実はテスラも……

ここから本文です

「高級ブランドのメイド・イン・チャイナ」ってアリ!? 低価格の中国製ハーレーが話題だが、実はテスラも……

掲載 22
「高級ブランドのメイド・イン・チャイナ」ってアリ!? 低価格の中国製ハーレーが話題だが、実はテスラも……

価格は69万9800円~! ハーレーの中国生産エントリー車「Xシリーズ」

アンダー70万円のメーカー希望小売価格、普通二輪免許で乗れるハーレーダビッドソンとして登場した「ハーレーダビッドソン X350」が話題を集めている。
往年の名車「XR750」をイメージしたフラットトラッカースタイルであること、水冷並列2気筒エンジンや倒立フロントフォークといったメカニズムなどもハーレーダビッドソンのラインナップとして新鮮なモデルだ。

【画像8点】中国生産車だからダメ……はもう古い!? ハーレーX350やホンダ新型オデッセイの写真を見る

また、Xシリーズには同じく水冷並列2気筒で500ccの「X500」もラインアップされる。こちらはスポーツスターシリーズをイメージしたデザインとなっているが、83万9800円という攻めた価格設定なのはX350と同様だ。
そんな新しいXシリーズについて、一部では「中国製のハーレーダビッドソンってどうなの?」という声もあるようだ。

テスラの一部モデルは上海工場でも生産され、そこで日本仕様も造られている

確かに、ひと昔前ならば中国製モビリティに対しては、安価に作ることにプライオリティが置かれた製品、あるいは、劣化コピー商品という悪いイメージもあった。しかし、未だにそうした考えを持っているようであれば間違いだ。認識をアップデートした方がいい。

実際、アメリカ生まれのEV(電気自動車)ブランドとして圧倒的な知名度を誇る「テスラ」のモデルは中国でも生産されている。「ギガファクトリー」とも呼ばれる同社の生産工場のうちEVの生産を担っているのは、アメリカ・テキサス州、中国・上海、ドイツ・ブランデンブルク州となっている。

上海のギガファクトリーは中国向けだけを製造しているわけではない。そこから日本へも輸出されている。今や世界各国で高く評価されているテスラのブランド価値が中国製になったから下がったという話も聞かないだろうし、そもそも「テスラのラインアップに中国製モデルが含まれている」という事実を知らない人も多いのではないだろうか。

復活したホンダ オデッセイも中国生産

また、ホンダのフラッグシップミニバンである「オデッセイ」の再発売が2023年12月8日から始まったことも話題となっているが、帰ってきたオデッセイは中国製となっている。
ご存知のように中国は左ハンドル圏であり、右ハンドルのオデッセイは日本仕様として作られ、ジャパンクオリティを満たしているのはいうまでもない。少なくとも新しいオデッセイに触れた筆者の印象では、そこに生産国を気にすべき要素は感じなかった。

あらためて記せば、いまや生産国によって品質を評価する時代ではない。
もちろん、資本主義や民主主義とは異なる社会体制が持つリスクは存在しているので、企業単位の考え方としては「脱チャイナ」という戦略もあり得るだろう。日本の自動車メーカーでも中国市場から撤退したり、現地生産を止めたりした企業は存在している。
それがイコール「中国製は低品質」という意味ではない。

EVの世界では「中国ブランド」も勢いを増している

むしろ、為替や成長率などから「日本で作ったほうがローコストになることもある」という声が、モノづくり界隈から聞かれるほどだ。
ハーレーダビッドソン、テスラ、ホンダといった中国以外のブランドによる中国生産モデルだけではなく、中国ブランドの躍進も著しい。とくに過去のヘリテージの影響が少ないEVマーケットにおいては、しっかりとしたブランド価値を確立している。

たとえば、日本においてEV専業ブランド「BYD」の販売網がどんどん整備されているのに気付いているかもしれない。BYDは中国生まれの、バッテリーメーカーにルーツを持つ自動車ブランド。従来の考え方に捉われない斬新な設計思想も評価されている。

EVのほかにもスマートフォンなどのテクノロジー系製品においては、中国製であることを気にすることはなく、先進的でチャレンジングな中国ブランドを積極的に選ぶユーザーも少なくない時代になっている。
先入観を排するのは難しいかもしれないが、生産国によって評価するのではなく、あくまでプロダクト単体の魅力で評価すべきだろう。それこそが消費者としての高い満足度につながる「賢い買い物」となるはずだ。

レポート●山本晋也 写真●ハーレーダビッドソン/テスラ/ホンダ/BYD/JMS2023
編集●上野茂岐

こんな記事も読まれています

EV小型トラック用タイヤにスポーツカー向け以上のこだわりが…エコ性能が高まれば、送料だって安くなる!?【Key’s note】
EV小型トラック用タイヤにスポーツカー向け以上のこだわりが…エコ性能が高まれば、送料だって安くなる!?【Key’s note】
Auto Messe Web
「カワサキコーヒーブレイクミーティング in とっとり花回廊」は6月23日開催!事前エントリーで「Kawaガチャ!」を狙おう  
「カワサキコーヒーブレイクミーティング in とっとり花回廊」は6月23日開催!事前エントリーで「Kawaガチャ!」を狙おう  
モーサイ
【首都高情報】首都高速が2024年6月の渋滞予想カレンダーを発表。渋滞は少ないがPAの閉鎖に注意!
【首都高情報】首都高速が2024年6月の渋滞予想カレンダーを発表。渋滞は少ないがPAの閉鎖に注意!
Webモーターマガジン
中上貴晶、追い上げる展開のスプリントで16位「リヤのグリップに苦戦」/第7戦イタリアGP
中上貴晶、追い上げる展開のスプリントで16位「リヤのグリップに苦戦」/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
70年の歴史上初の電動化&全輪駆動!「シボレー・コルベットE-Ray」、歴代最速の加速性能を引っ提げて登場!
70年の歴史上初の電動化&全輪駆動!「シボレー・コルベットE-Ray」、歴代最速の加速性能を引っ提げて登場!
LE VOLANT CARSMEET WEB
「スズキモーターサイクルコレクション2024」6月は高松、仙台で開催!『ハヤブサ』も間近に
「スズキモーターサイクルコレクション2024」6月は高松、仙台で開催!『ハヤブサ』も間近に
レスポンス
スコット・ディクソン、コーション8回の荒れたレースを制して通算58勝目。プルシェール初のトップ10|インディカー:デトロイト
スコット・ディクソン、コーション8回の荒れたレースを制して通算58勝目。プルシェール初のトップ10|インディカー:デトロイト
motorsport.com 日本版
「長く待ちすぎると手遅れになる」周冠宇、2025年に向けあらゆる選択肢を注視。ザウバー/アウディとも話し合い
「長く待ちすぎると手遅れになる」周冠宇、2025年に向けあらゆる選択肢を注視。ザウバー/アウディとも話し合い
AUTOSPORT web
三菱の「ランエボ“クーペ”」!? 斬新ボンネット&流麗ボディ採用の「2ドアスポーツ」に反響も! 次期型エクリプスな「C-RA」が話題に
三菱の「ランエボ“クーペ”」!? 斬新ボンネット&流麗ボディ採用の「2ドアスポーツ」に反響も! 次期型エクリプスな「C-RA」が話題に
くるまのニュース
バイクにも存在する? クルマを預けた際に使える「代車サービス」
バイクにも存在する? クルマを預けた際に使える「代車サービス」
バイクのニュース
PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
レスポンス
【スズキ】「スズキワールド葛飾店」にてレンタルバイクサービスを開始!
【スズキ】「スズキワールド葛飾店」にてレンタルバイクサービスを開始!
バイクブロス
愛車の寿命を延ばす一番手前のメンテ「洗車」しましょう
愛車の寿命を延ばす一番手前のメンテ「洗車」しましょう
ベストカーWeb
なつかしい昭和のスズキ「サンバー」を美しくレストア! 板金屋から引き継いで、ホワイトリボンタイヤで見事にオシャレな1台に仕上げました
なつかしい昭和のスズキ「サンバー」を美しくレストア! 板金屋から引き継いで、ホワイトリボンタイヤで見事にオシャレな1台に仕上げました
Auto Messe Web
ギャザテックのオールインワンバイク用ディスプレイオーディオ「T6D」がクラファンに登場!
ギャザテックのオールインワンバイク用ディスプレイオーディオ「T6D」がクラファンに登場!
バイクブロス
2024年4月の自動車輸出、0.4%増で2カ月ぶりプラス 2023年度の国内生産は2年連続増加 自工会発表
2024年4月の自動車輸出、0.4%増で2カ月ぶりプラス 2023年度の国内生産は2年連続増加 自工会発表
日刊自動車新聞
日本車最大の輸出先はアメリカ。では2位はどこ? 輸出先データを調べてみた
日本車最大の輸出先はアメリカ。では2位はどこ? 輸出先データを調べてみた
カー・アンド・ドライバー
レクサスとスノーピーク、TOKYO OUTDOOR SHOW 2024に共同出展を予定
レクサスとスノーピーク、TOKYO OUTDOOR SHOW 2024に共同出展を予定
レスポンス

みんなのコメント

22件
  • コウヘイ
    中国のEVを誇らしげに言われましても……(笑)
  • kkc********
    この人、全然わかってないなあ。

    素人くさい。
    こういうバイクは趣味99%で
    ブランドのイメージがあるからね。

    実用品の
    クルマが中国製だから
    バイクもいいだろうとはならないんだな、これが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村