ベルトーネ作のクーペ、それは名門ブランドの象徴
アルファロメオは、イタリアの名門。1909年の創業以来、110年以上にわたり、クルマ好きを魅了し続けている。戦前は、現在のフェラーリに相当するスーパーモデルを生産。戦後は、高い技術力を活かした数々の傑作車を送り出してきた。
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アルファロメオの魅力は、「熱い走り」と「魅惑の造形」が融合し独自の世界を形作っていることにある。中でもイタリアン・カロッツェリアが手がけたクーペは特別な存在だ。1954年に登場したジュリエッタ・スプリント、そして1963年デビューのジュリアGTスプリントは、「世界で最も美しいクーペ」の称号を獲得。アルファ独自のDOHCエンジンを武器にサーキットも席巻した。ともにデザインはベルトーネの作品。ベルトーネはランボルギーニ・ミウラ/カウンタック、ランチア・ストラトスの創造者でもあり、チーフデザイナーをG・ジウジアーロやM・ガンディーニが務めた。
現在は、デザインを含めた開発を自社で完結させるのが一般的である。だが、かつては珠玉のメカニズムを生かすボディを「デザインの達人」にオーダーするのが、スペシャルモデルの「お約束」だった。その伝統を継承したラストモデルが、2004年に日本デビューしたGTだ。当時の主力モデル、156/147をベースにベルトーネ製の3ドアボディを架装。生産もベルトーネの工房が担当していた。日本仕様は3.2リッターV6(240ps)+6速MTの3.2V6・24Vと、2リッター直4(166ps)+セレスピード(5SMT)の2.0JTSの2シリーズ。このうちV6モデルは、スポーティ&エレガントなアルファの集大成として世界的に評価が高まっている。
五感を刺激する走り。イタリアの粋を凝縮した大人のクーペ
久々に対面したGT・3.2V6・24Vは、抜群にスタイリッシュだった。伝統の盾型グリルを起点とするノーズ、ボリューム感たっぷりのサイド、そしてエレガントなリア回りまで、すべてが絶妙なバランスを保ち個性を主張する。走りのよさを連想させながら、同時に華麗、まさに「大人のクーペ」だ。
心臓部は目でも耳でも、もちろん速さでもドライバーを魅了する。クローム仕上げのインテークパイプを持つエンジンは惚れ惚れするほど美しく、実力も高水準。右足の踏み込みに応じ、快音を奏でる。中でも「クォーン」と音が引き締まる高回転域は、パワーの盛り上がりを含めて刺激たっぷり。6速MTのタッチも良好である。
豪華な室内に身を落ち着け、シャープなステアリングを握っていると、アルファロメオの豊かな歴史が実感できる気がした。アルファロメオGTは、イタリアの粋と芳醇が味わえる、まさに名車。ある意味、クルマ好きの到達点かもしれない。
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みんなのコメント
巷で言われるほど壊れませんよ、スバルの~C型よりはいいと思いますけど
アルファいいですよ。
ブレラが一番好きだけど、維持大変だろな…