インテリア刷新 デジタルとアナログの融合
ポルシェは、大幅な改良を施した新型カイエンのインテリアを公開した。EVのタイカンの流れを汲んだ、全く新しいコックピットを採用する。
【画像】シャシーも内外装も大幅アップデート【改良新型ポルシェ・カイエンのインテリアと量産前プロトタイプを写真で見る】 全21枚
改良新型のカイエンは、4月18日に開催される上海モーターショーで発表され、年内に発売される予定だ。すでにプロトタイプが一部公開されており、AUTOCARも試乗でその走りを確かめたが、インテリアが正式に披露されるのは今回が初めて。
まず、ダッシュボードには3枚のスクリーンからなるフルワイドのデジタルパネルが置かれている。12.6インチの曲面インストゥルメントクラスター、12.3インチのセンターインフォテインメント・スクリーン、そして新たにオプションとして助手席用タッチスクリーンが用意される。
この10.9インチのタッチスクリーンでは、ナビゲーションの設定やメディア設定の調整などを行うことができ、同乗者による「ドライバーの負担軽減」を可能にする。新しいスクリーニング技術により、ドライバーからは画面が見えないため、移動中の注意散漫を最小限に抑えることができるという。
独立したデジタルメーターディスプレイ(911を彷彿とさせる5つのメーターなど、最大7種類の表示が可能)、新世代のステアリングホイール、ダッシュボードに取り付けられたドライブセレクター、再設計されたセンターコンソールなど、これらの新要素はタイカンを踏襲しており、「デジタルとアナログの要素を適切なバランス」を目指したものだ。
ポルシェのSUVモデルの広報担当であるベン・ワインバーガー氏はAUTOCARの取材に対し、カイエンの魅力を維持するためにはこのバランスが非常に重要だと語っている。
「もちろん、中国のお客様に尋ねれば、スクリーンは大きければ大きいほどいいと言います。しかし、欧州や北米のお客様に尋ねると、『いや、わたしはノブが好きなんだ。タッチ(スクリーン)は好みではない』と言われるんです」
充実装備で挑む ビッグマイナーチェンジ
装備や機能も大幅に強化される。冷却機能付きワイヤレススマートフォン充電パッド、「Siri」の音声コントロール、4つのUSB-C急速充電ポート、新しいビデオストリーミングサービス(停車中はセンターディスプレイに、移動中は助手席スクリーンに映像を表示)を採用する。
今回のカイエンの改良は、「ポルシェの歴史上、最も大規模な製品改良の1つ」と称されるほど重要度が高い。すでにアジア、アフリカ、欧州、北米で合計400万kmを超えるテスト走行が行われたという。
ポルシェのエンジニアは砂漠や雪山、険しい山岳地帯などの過酷な条件下で、新開発のセミアクティブ・シャシーをテストした。また、都市部、高速道路、郊外の一般道で20万km以上の距離を走行したとされる。
ポルシェは、カイエンをまるで「ゼロから開発」したかのようにテストし、「ポルシェらしいオンロード性能、長距離の快適性、オフロード性能に幅広いレンジを達成する」ことを目標にしたと述べている。
改良新型のポルシェ・カイエンは、4月18日開幕の上海モーターショーで発表される予定だ。
先述の通り、昨年末、AUTOCAR英国編集部はカイエンの量産前プロトタイプに試乗し、一足先に乗り味を確かめた。そちらの試乗記もチェックしてほしい。
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