2台の商用車にスポーティな「MS-RT」仕様設定
米国の自動車メーカーであるフォードは、商用車を専門に扱うサブブランド「Mスポーツ・ロード・テクノロジー(MS-RT)」に加わる2つの最新モデルを発表した。
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中型ピックアップトラックのレンジャーと商用バンのトランジット・カスタムをベースに、レーシングカーのようなデザイン、積載能力の向上、高度なドライビング・エクスペリエンスを実現したという。いずれも今年半ばに納車開始予定だ。
第2世代のフォード・レンジャー(T6)にMS-RT仕様が設定されたのは今回が初めて。3.0L V6ディーゼルエンジンと8速ATを搭載し、最高出力240ps、最大トルク61.1kg-mを発生する。
デザインとしては、フロントエンドが刷新され、一体型スプリッターとハニカムグリルを備えている。フォードによると、このデザインはアジアのレーシング・トラックにインスパイアされたものだという。
その他、車高が下げられ、リアエンドにはディフューザー、ダックテールスポイラー、キャブスポイラーが追加された。
全幅は標準車より82mm拡大、トレッド幅も40mm拡大された。21インチのダイヤモンドカットホイールには275/45 R21タイヤが装着される。サスペンションも変更されている。
四輪駆動システムは標準車と同じ。スポーティな仕様にもかかわらず、1トンの最大積載能力と3.5トンの最大牽引能力は変わらない。
インテリアでは、サポート性の高いシート、動物性の素材を使用しない「エコレザー」、ブルーのステッチが使用される。デュアルゾーン・クライメート・コントロール、前後パーキングセンサー、アダプティブ・クルーズ・コントロール、リアビュー・カメラは標準装備となる。
実用性を犠牲にせずドライバビリティを追求
一方、商用バンのフォード・トランジット・カスタムでは、空力性能を高めるフロントバンパー、スポイラー、スポーティなサイドスカート、ディフューザーが採用されている。
トレッド幅は標準車より50mm拡大され、19インチのアルミホイールと235/45 R19のグッドイヤー・イーグル・スポーツ・タイヤを装着する。
パワートレインは複数設定されており、最高出力170psの2.0Lディーゼルエンジン車と、2.5Lガソリンエンジンに11.8kWhバッテリーを組み合わせた最高出力231psのPHEVがある。
バッテリーEVのEトランジット・カスタムMS-RTは、最高出力285psを発生し、モデル史上最も強力なバージョンとなっている。
トランジット・カスタムは全車6800Lの積載スペースを持ち、最大1124kgの積載が可能だ。
いずれも商用車としての実用性を維持しつつ、オンロードでのドライバビリティを追求した2台である。
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