■タフすぎる仕様の「アウトバック」実車公開
スバルの米国法人は、2024年3月29日から4月8日まで開催の「ニューヨーク国際オートショー(以下NYショー)」で、最新型「アウトバック ウィルダネス」を展示しています。
日本には展開されていないタフな外観を持つ同車ですが、一体どんなクルマなのでしょうか。
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アウトバックは、2代目「レガシィ ツーリングワゴン」の最低地上高を高めた派生モデルとして1995年に初登場した、「グランドワゴン」を祖とするクロスオーバーSUV。
その後「ランカスター」と名を変えた同シリーズは、3代目でグローバル共通車名の「アウトバック」に統一されました。
現行モデルは2021年に登場した6代目で、日本国内ではスバルのフラッグシップモデルとして「レガシィ アウトバック」の名で君臨しています(米国では「レガシイィ」の名は付きません)。
そのアウトバックをベースをとして、より悪路走破性や機能性を高めながら強靭なエクステリアを身に着けたモデルが、アウトバック ウィルダネスです
ウィルダネスは、スバルが主に北米市場で展開するサブブランドで、アウトバックで初採用され、その後「フォレスター」にも追加。2023年には第三弾として「クロストレック」にも採用されました。
ウィルダネス独自の特徴としては、まず内外装をタフに改造している点が挙げられます。
もともと悪路に強いアウトバックのオフローダー感をより強調すべく、大型ホイールアーチクラッディングやマットブラック仕上げのアンチグレアフードデカールなど、車体全体にボディデコレーションを採用。
室内はイエローをアクセントカラーとした専用インテリアとし、座席や内装はアウトドアでの使用にも耐える撥水性のある素材へと変更しました。
また、ウィルダネスの特徴は装飾に留まらず、走行面においても大きく手が加えられます。
足回りには、オフロード走行も可能な17インチオールテレーンタイヤを装備したほか、さらに車高を上げた専用サスペンションにより最低地上高は9.5インチ(241mm)を確保。
また、ファイナルギア比や四駆制御ソフトウエアも変更するといった、メーカーならではのチューニングも施し、通常のアウトバックを超える悪路走破性を実現しました。
こうしたボディパーツの装着や走行性能にまで手を加えるチューニングを、カスタムショップではなく本家スバルの生産ラインで可能とした魅力的なモデルが、アウトバック ウィルダネスなのです。
※ ※ ※
アウトバック ウィルダネスの米国での車両価格は、アウトバックが2万8895ドル(約437万円)から4万2795ドル(約648万円)です。
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